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ローストビーフを薄く切りたいのに、切り口がぼろぼろになったり、思ったより厚くなったり。年末年始やクリスマスの食卓が近づくと、切り方で悩むことがありますよね。
先に結論です。薄く切るなら、刃の長い包丁を手前に引いて、一度で切り通すのが基本です。かたまりは冷えて締まっている方が切りやすく、肉の筋の向きを見て、それを断つように刃を入れると口当たりもやわらかくなります。買ってきた物でも、家で用意した物でも使える切り方です。この記事では、包丁の選び方、切る前の準備、筋の向きの見つけ方、ぼろぼろになる時の見直し方、電動の道具を考える時の確認を、順に見ていきましょう。
ケース別に読む:包丁の選び方|切る前の準備|筋の向きの見つけ方|ぼろぼろになる時|電動の道具|切り置きと残り
道具の早見表——薄く切るなら刃の長い包丁
薄く切れるかどうかは、腕前より先に「刃の長さ」で決まりがちです。かたまりの端から端まで、1回の引きで切り通せる長さがあると、途中で止まらず、切り口がなめらかになります。まず、手元の道具がどんな場面に向くかを、表で見てみましょう。
| 道具 | 向く場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 筋引き包丁(刃が長く細い包丁) | かたまり肉を一度で引き切る | 刃先が細いので、骨や硬い物に当てない |
| 牛刀(刃が長めで幅のある包丁) | ふだんの料理にも使いながら、かたまりも切れる | 刃の長さがかたまりに足りるか見る |
| パン切り包丁(刃が波状) | 表面が硬い時の補助 | 切り口が荒れやすいことがあり、薄切りの仕上げには別の包丁が向く |
| ペティナイフなど短い包丁 | 端を整える・小さく分ける | 刃が短く、途中で止まって切り口がぼろぼろになりがち |
| キッチンばさみ | ひもを切る・端を小さく分ける | 薄切りの道具としては向かない |
包丁がよく切れない時は、研ぐか、刃の長い物に替えるのが近道です。切れ味が落ちた刃で押し付けると、肉の繊維がつぶれて、ぼろぼろになりやすいんですよね。手持ちの包丁で足りるかどうかは、かたまりの長さと見比べて決めてください。
短い包丁がどんな場面で活躍するかは、14cm包丁は何に使う?でも見ています。ローストビーフの薄切りには刃が足りなくても、ほかの料理では頼れる道具です。
切る前の準備——冷ます・水気をふく・まな板を動かさない
薄く切るコツの半分は、切る前の準備にあります。順番に見ていきましょう。
- 冷ます:家で用意した直後のかたまりは、熱が残っていて身がゆるく、薄く切ると崩れやすくなります。長く常温に置かず、冷蔵庫で冷やしましょう。熱が落ち着いて、身が締まってから切ります。買った物は、袋や箱の表示に書かれた状態のまま使います
- 水気をふく:表面の肉汁やたれで、刃が滑ることがあります。キッチンペーパーで軽く押さえて、水気を取ります
- まな板を動かさない:濡らして絞ったふきんや滑り止めのシートを下に敷くと、切っている途中でまな板がずれません
切る分だけを取り出して、残りは冷蔵庫に戻しておくと安心です。常温に出しっぱなしにするのは避けましょう。
包丁を持つ時は、刃を体の外側に向けて、反対の手は指を丸めて添えます。指先を伸ばしたまま添えると、刃が当たってけがをしやすいので気をつけてください。子どもに切らせるのは避けて、大人が切ります。
筋の向きの見つけ方——繊維を断つように切る
肉には、筋のような細い線が一方向に走っています。この線を「繊維」と呼びます。繊維に沿って刃を入れると、口の中で噛み切りにくく感じることがあります。反対に、線と直角に近い向きで刃を入れて繊維を断つと、口当たりがやわらかくなりやすいんです。
向きの見つけ方は、難しくありません。
- かたまりの端を少し切り落として、断面を見ます
- 細い線が見えたら、その線がどちらへ走っているかをたどります
- 線に対して直角に近い向きに、包丁を当てます
向きがはっきりしない時は、1枚だけ試し切りをしてみましょう。噛み切りにくそうなら、かたまりを回して向きを変えます。かたまりの形によっては、途中で線の向きが変わることもあるので、数枚切るたびに断面を見直すと安心です。
ひと切れずつ厚さをそろえたい時は、包丁の刃全体を使って、根元から先まで一度に引くイメージで動かします。手前から奥へ小刻みに動かすと、のこぎりのように切り口が波打ってしまいます。
ぼろぼろになる時の見直し——押し切り・のこぎり引き・刃の欠け
切り口が荒れる時は、原因がいくつか重なっていることもあります。症状から当てはめて見てみましょう。
| 症状 | 考えられること | 見直し方 |
|---|---|---|
| 切り口が毛羽立つ | 刃が短い・切れ味が落ちている | 刃の長い包丁に替える、または研ぐ |
| 端がつぶれる | 上から押し付けている | 押さえつけず、刃の重みにまかせて引く |
| 厚さがばらばら | 前後に小刻みに動かしている | 刃全体を使って、一度に引き切る |
| すじが入る | 刃に欠けや汚れがある | 刃を確かめて、切るたびに拭く |
| 崩れる | 熱が残っている・水気が多い | 落ち着かせて、水気をふく(第2章) |
よくあるのは、力を入れて押してしまうパターンです。薄く切ろうとして力が入りがちですが、薄切りは「力」より「刃の長さ」と「引く動き」で決まります。最初の1枚で形が崩れても、あわてずに向きや刃の動かし方を見直してみてください。
刃に欠けがある包丁は、切り口にすじが入るだけでなく、けがのもとにもなります。気になる時は、研ぎ直すか、新しい包丁を検討しましょう。
電動の道具や薄切り器は使える?——対象の食品を先に確認
電動のスライサーや手動の薄切り器を使えば、厚さをそろえやすいのでは、と考えますよね。ただ、これらの道具は製品によって、切れる食品が決まっています。野菜やハム向けの物もあれば、かたまり肉に使える物もあります。
- 取扱説明書の「対象の食品」を確かめる:かたまり肉が対象に入っているかを、まず見ます
- 刃に指を近づけない:保護具や押さえ具が付いていれば、必ず使います
- 子どもが近くにいる時は使わない:使い終わったら、刃の部分を安全な状態にして片付けます
- 洗う時も刃に注意:スポンジで洗い、刃を素手でなでないようにします
対象に入っていないのに使うと、刃が傷んだり、けがにつながったりすることがあります。迷った時は、無理に使わず、刃の長い包丁で切る方法に戻りましょう。
切り置きと残り——乾きやすいので食べる分だけ切る
薄く切ったローストビーフは、切り口が空気にふれる面が増えるので、乾きやすくなります。たくさん切って置いておくより、食べる分だけ切って、残りはかたまりのまま冷蔵庫へ戻す方が、しっとり食べられます。
残りの保存の期限や方法は、袋や箱の表示、または保存の方法が書かれた説明に従ってください。切り口を覆う考え方や、パサついた時の食べやすくする合わせ方は、ローストビーフがパサパサするで詳しく見ています。保存の全体像はローストビーフの保存方法にあります。
ぬめりが出ている、いやなにおいがする、色が変わっている、といった時は食べません。においだけで決めず、見た目や手ざわり、表示と合わせて見て、迷ったら食べないのが安心です。
ゆきこ( ゚Д゚)『薄切りがうまくいかない時は、腕より先に刃の長さを疑ってみると気が楽になりますよね。道具を買い足す前に、手持ちの包丁の長さを見てみると安心だと思います』
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薄く切った後に乾いてしまう時はローストビーフがパサパサする、しまい方の全体はローストビーフの保存方法へ。短い包丁の使い道は14cm包丁は何に使う?で見られます。
まとめ:刃の長い包丁を引いて、筋を断つように切る
- 薄く切る基本は、刃の長い包丁を手前に引いて一度で切る。短い包丁は途中で止まりやすい
- 切る前に、熱を落ち着かせて水気をふく。まな板はぬれぶきんで固定する
- 筋の向きは、端の断面で探す。線と直角に近い向きで刃を入れる
- ぼろぼろになる時は、押し切りと小刻みな動きを見直す。刃の欠けも確かめる
- 電動の道具は、取扱説明書の対象食品を見てから。刃に指を近づけず、子どもが近くにいる時は使わない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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