【図解】プリンの保存方法|冷蔵2〜3日・常温は2時間まで・冷凍は凍ったまま

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子どものおやつに、自分へのご褒美に。手作りにも市販にも愛されるプリンですが、「手作りは何日もつ?」「買ってきたプリンを常温で置いてしまった」「冷凍できる?」と、保存の疑問が意外と多いお菓子です。

この記事では、プリンの保存を置き場所と時間の2点にしぼって図解で整理します。

プリンの保存方法まとめカード(冷蔵が基本・手作り2〜3日・常温NG・冷凍は食感変化のまとめ)

【保存版】画像を保存すれば台所ですぐ見返せます

結論:プリンは生もの。冷蔵2〜3日、出しっぱなしは2時間まで

プリンの中身は卵・牛乳・砂糖です。つまりお菓子の顔をした、卵料理。「甘いから傷みにくい」は誤解で、扱いはケーキ類と同じか、それ以上に温度に気をつかう食べものです。

状況 日持ちの目安 ひとこと
手作りプリン(冷蔵) 2〜3日 しっかり火を通したものが前提
市販のチルドプリン(未開封・冷蔵) 表示の期限まで 消費期限か賞味期限かを確認
開封した(スプーンを入れた) その日のうち 期限に関係なく当日中
常温に出しっぱなし 2時間まで 夏の車内はもっと短く考える
常温保存可能品(未開封) 表示どおり常温OK ロングライフ・レトルトタイプは例外
冷凍 保存には向かない 凍ったまま食べる前提なら1か月ほど

この記事でいちばん覚えて帰っていただきたいのは、「2〜3日」より「2時間」のほうです。日数は表示を見れば分かりますが、テーブルに出しっぱなしにした時間は誰も教えてくれないからです。

なぜ「甘いのに傷む」のか

細菌が増えやすいのは、およそ10〜60℃の温度帯です。中でも増え方がはやいのは30〜40℃あたり。人の体温に近い温度が、菌にとってもいちばん居心地がいいわけです。

プリンは、その菌にとってのごちそう(卵と牛乳のたんぱく質と水分)でできています。しかも冷蔵庫から出したプリンは、外気の温度に向かってどんどん温まっていきます。つまり置いた瞬間から、菌が増えやすい温度帯に向かって進んでいる状態です。

出しっぱなしの2時間で、プリンはどこまで温まるか 菌が増えやすい温度帯(10〜60℃) 10℃ 60℃ 0℃ 0 1時間 2時間 3時間 ここが限度 夏の車内 食卓に出しっぱなし 保冷剤入りの保冷バッグ 温度の上がり方はイメージです。入る早さの違いを表しています
菌が増えやすいのは10〜60℃、いちばん増えるのは30〜40℃あたりとされています
置いてしまった状況 目安 どうする
エアコンの効いた室内に1時間 まだ大丈夫 すぐ冷蔵庫へ戻して、その日のうちに食べる
室温で2時間 ここが限度 戻して、当日中に食べきる
室温で半日 やめておく 見た目が普通でも処分を
夏の車内に置いた 時間に関係なく危険 短時間でも高温になる。処分を
保冷剤入りの保冷バッグ 持ち帰りの時間なら可 帰宅後すぐ冷蔵庫へ

「もったいない」と迷ったときの判断は簡単です。プリンは1個あたり数百円ですが、食中毒は数日を持っていきます。迷ったら処分してください。

冷蔵:どこに置くかで日持ちが変わる

冷蔵庫に入れたから安心、とは限りません。庫内は場所によって温度がけっこう違います。とくにドアポケットは、扉を開けるたびに外の空気が入る場所。牛乳や卵の指定席になりがちですが、プリンには向きません。

プリンの置き場所は「ドアポケット」より「奥の棚」 上段 中段 下段 チルド室 ここが定位置 奥のほうが温度が安定 ドアポケット × 開けるたびに 外の空気が入る 温度が上下しやすい 冷蔵室は10℃以下が目安。庫内で最も温度が動くのがドア側です
ドアポケットは開閉のたびに外気が入るため、生もの扱いのプリンには向きません
置き場所 プリンには 理由
冷蔵室の奥の棚 いちばん良い 開閉の影響が小さく温度が安定する
冷蔵室の手前 まあ良い 奥よりは温度が動く
ドアポケット 向かない 開けるたびに温度が上がる
チルド室 種類による 0℃前後。凍りかけると食感が変わる
冷凍室 保存目的では× 解凍すると水が出る(後述)

種類ごとの日持ちも整理しておきます。

プリンの種類 冷蔵の目安 気をつけること
蒸しプリン・焼きプリン(手作り) 2〜3日 中心までしっかり加熱したものが前提
とろとろ系・低温調理の手作り 当日〜翌日 火の通りが弱いぶん短く見る
かぼちゃ・にんじん入り 2日以内 野菜の水分が多く傷みやすい
市販チルド(未開封) 表示どおり 期限の種類を確認
カラメル後がけタイプ ソースは別で保存 かけると水っぽくなりやすい
プリンアラモード(果物のせ) 当日中 果物の水分と酵素で傷みが早まる

粗熱の取り方には目安の時間がある

手作りで見落とされがちなのが、作ったあと冷蔵庫に入れるまでの時間です。厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」では、加熱調理した食品を冷却するときの目安として30分以内に中心温度20℃付近まで、または60分以内に10℃付近まで下げることが示されています。給食施設向けの基準ですが、家庭でも考え方はそのまま使えます。

つまり「粗熱が取れるまで放置」ではなく「1時間以内に冷蔵庫へ」。急ぎたいときは、氷水を張ったボウルに容器ごと当てると早く下がります。

逆に、熱々のまま冷蔵庫へ入れるのもおすすめしません。庫内の温度が上がって、まわりの食品にとばっちりがいきます。触れるくらいまで下げてからフタかラップをして、奥の棚へが現実的な手順です。

冷凍:保存には向かない。でも「冷凍プリン」ならおいしい

「たくさん作ったから冷凍したい」という質問はとても多いのですが、正直に言うと保存目的の冷凍は向きません。理由は味ではなく構造の話です。

解凍すると水が出る理由を、断面で見てみる 冷蔵のプリン 卵のあみ目に水が 抱えこまれている 冷凍中 氷の結晶が育って あみ目を押し広げる 解凍したあと 水が下にたまり すが入った食感に だから「解凍せず、凍ったまま食べる」が正解
冷凍は保存のためではなく、別のおやつに変える手段と考えると失敗しません

プリンは、卵のたんぱく質があみ目をつくり、その中に水分を抱えこむことで、あのなめらかさになっています。冷凍するとその水分が氷の結晶に育ち、結晶があみ目を内側から押し広げてしまう。解凍すると、行き場をなくした水がそのまま出てきます。これが「解凍したら水っぽい」「すが入ったみたいになった」の正体です。

ところが、この性質を逆手に取る食べ方があります。解凍しないで、凍ったまま食べる——いわゆる冷凍プリンです。

タイプ 冷凍プリンとして ひとこと
固めのプリン・焼きプリン 向いている 凍っても形が保たれ、シャリッとする
なめらか系・とろとろ系 向かない 水分が多く分離しやすい
カラメルが多いもの 向いている カラメルは凍りきらず、ソースとして残る
生クリームがのったもの あまり向かない 解凍時にぼそつきやすい

おいしいタイミングは半解凍です。冷凍室から出して室温に20〜30分ほど。スプーンがすっと入るくらいが食べごろで、アイスと生プリンの中間のような食感になります。

なお、冷凍したものも無期限ではありません。においうつりと乾燥が進むので、1か月ほどを目安に食べきってください。

手作りを安全に作るための3つのこと

  1. 中心までしっかり加熱する。加熱の目安としてよく使われるのが中心温度75℃で1分以上です。とろとろの低温調理系ほど、日持ちは短いと考えてください
  2. 清潔な容器を使う。煮沸した瓶や耐熱カップを使い、内側を素手で触らないこと。ここが甘いと、どれだけ加熱しても意味が薄れます
  3. フタかラップを密着させる。表面の乾燥とにおいうつりを防げます。カラメルを後がけするなら別容器に

フタ付きの耐熱ガラス容器があると、作る・冷やす・持ち運ぶまでひとつで済むので、手作り派には結果的にいちばんラクです。

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買って帰るとき、おすそ分けするとき

プリンがいちばん危ないのは、じつは家の中ではなく移動中です。買い物の途中でカゴに入れたまま何軒か回る、車に置いたまま用事を済ませる——このあいだ、プリンはずっと温まり続けています。

  • 買い物のいちばん最後にカゴへ入れる
  • 寄り道せずに帰る。寄るなら保冷剤をもらう
  • 夏は車内に置かない。日なたの車内は短時間でも高温になります
  • 手作りを渡すときは「今日か明日に食べてね」のひと言を添える

保冷バッグと保冷剤をひとつ車や玄関に置いておくと、夏場のスイーツ全般で使えます。

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傷んだプリンのサイン

サイン 見るところ
酸っぱいにおい、ヨーグルトのようなにおい フタを開けた瞬間のにおい
表面に水が浮いている、泡が出ている プリンの上面
カラメルと生地の境目がどろっと溶けている 容器の底のあたり
ひと口目に酸味や、カラメル以外の苦みがある 味。違和感があれば飲み込まない
容器のフタがふくらんでいる 市販品のフタ。ガスが出ているサイン

ひとつでも当てはまったら処分してください。加熱すれば大丈夫、とはいきません。菌がつくった毒素は加熱しても残ることがあります。

よくある質問

Q1. 賞味期限が1日過ぎた市販プリン、食べられますか。
未開封で冷蔵していたなら、賞味期限(おいしさの期限)の1日程度で即危険とは言えません。ただし「消費期限」表示なら安全の期限なので、過ぎたら食べないでください。まずどちらの表示かを確認してください。

Q2. 手作りプリンは冷蔵で何日もちますか。
しっかり加熱して清潔な容器に入れたもので2〜3日が上限です。とろとろ系は当日〜翌日と考えてください。

Q3. 常温に何時間まで置いていいですか。
2時間を限度に考えてください。夏の車内など高温になる場所は、時間に関係なく避けます。

Q4. 熱いまま冷蔵庫に入れてもいいですか。
おすすめしません。庫内の温度が上がってほかの食品に影響します。ただし放置しすぎるほうが危険なので、触れるくらいまで下げたら早めに入れてください。1時間以内が目安です。

Q5. 冷凍したプリンはいつまで食べられますか。
凍ったまま食べる前提で1か月ほどです。ただし解凍すると水が出て食感が変わるので、「保存」ではなく「冷凍プリンにする」と考えてください。

Q6. 3歳の子どもに、2日前の手作りプリンをあげても大丈夫ですか。
しっかり加熱して清潔な容器で冷蔵していたなら目安の範囲内です。ただし小さなお子さんは大人より食中毒に弱いので、作った当日から翌日までにあげるのがいちばん安心です。少しでも迷ったらやめてください。

Q7. プリンアラモードにした残りは日持ちしますか。
果物をのせた時点で当日中になります。果物の水分と酵素で傷みが早まるためです。盛り付けは食べる直前に。

Q8. カラメルソースだけ余りました。使い道はありますか。
トーストに塗る、ホットケーキにかける、ヨーグルトの甘みにと、ほろ苦いシロップとして使えます。清潔な容器で冷蔵し、1週間ほどで使いきってください。

まとめ

  • プリンは卵と牛乳のかたまり=生もの。甘いから傷みにくい、はありません
  • 手作りは冷蔵2〜3日、市販は表示どおり、開けたら当日中
  • 常温は2時間まで。夏の車内は時間に関係なく避ける
  • 置き場所はドアポケットではなく奥の棚。庫内でいちばん温度が動くのがドア側
  • 作ったら1時間以内に冷蔵庫へ(30分で20℃・60分で10℃が目安)
  • 冷凍は保存ではなく「凍ったまま食べるおやつ」に変える手段。半解凍20〜30分がおいしい

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出典

  • 厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」(加熱後の冷却の目安=30分以内に中心温度約20℃、または60分以内に約10℃/中心温度75℃で1分以上の加熱)
  • 食品の期限表示(消費期限と賞味期限の違い)に関する行政の一般的な解説

本記事は一般的な食品の取り扱いの目安をまとめたもので、医療的な助言ではありません。体調に不安があるとき、食べたあとに異常を感じたときは、医療機関にご相談ください。

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