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人から譲り受けた木の椅子、フリマで見つけた古い椅子、長年使って色があせてきたダイニングチェア——木の椅子は年月がたつほど味わいが出る一方で、色あせやカビ、汚れが目立ってきますよね。「自分で塗り替えられたらいいのに」と思いつつ、どこから手をつければいいのか分からず、そのままになっている椅子はありませんか。
先に結論をひとつ言うと、木の椅子の塗り替えは「落とす→乾かす→足付け→塗る→乾かす」という順番さえ守れば、思っているより難しくありません。ただし、カビが生えている場合は塗る前に必ず落としておく必要がありますし、使う塗料によって仕上がりも手入れの仕方も変わります。ここでは、順番、カビと汚れの落とし方、塗料の選び方、乾かす日数まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:ぐらつきが気になる人|塗り替えの順番を知りたい人|カビや汚れを落としたい人|塗料選びで迷う人|乾かす日数や素材が気になる人
先に安全——換気・手袋・マスク、ぐらつく椅子は塗る前に直す
塗装の作業は必ず窓を開けるか屋外で、手袋とマスクをつけて行ってください。カビを落とす工程では特に、胞子を吸い込まないように気をつけたいところです。子ども用の椅子を塗り替える時は、乾いたあとも口に入れる前提で、塗料のパッケージに書かれた対応(食品が触れる物への使用可否など)を確認してください。効果や安全性は製品によって違うので、ここでは断定しません。
もうひとつ大事なのが、塗る前に椅子そのものの状態を見ておくことです。座ると脚がぐらつく、背もたれの接合部(ほぞ)が抜けかけている、という椅子は、見た目だけ塗り替えてもぐらつきは直りません。木材同士のつなぎ目がゆるんだ家具は、無理に体重をかけると割れることがあるので、まずは接合部を直すか、直せない状態なら座る家具としては使わない判断も必要です。この考え方はすのこベッドのぐらつきとも共通しています。すのこベッドのぎしぎしでも同じように「割れたら使わない」線を紹介しています。
木工用ボンドでほぞの緩みが直せる範囲か、金具で補強できる範囲かは、椅子の作りによって差があります。自分で直せる自信がない時は、無理をせず、座面としての使用をやめて別の用途に回す、という選択も現実的です。まずは安全第一で考えてくださいね。
塗り替えの順番——「落とす→乾かす→足付け→塗る→乾かす」
木の椅子の塗り替えは、この順番さえ押さえれば迷いません。
ポイントは、「乾かす」が2回出てくることです。カビや汚れを落とした直後は木に水分が残っているので、しっかり乾かしてから足付け(表面を紙やすりで軽く荒らして塗料の密着をよくする工程)に進みます。生乾きのまま塗ると、あとで色ムラや浮きの原因になるので、ここは焦らず時間をかけたいところです。
カビと汚れの落とし方——酸素系か中性洗剤、塩素系は使わない
木の椅子のカビは、屋外で使うアウトドアチェアのカビとりの考え方がそのまま使えます。基本は酸素系の漂白剤か、中性洗剤を薄めた液で拭き取ること。塩素系の漂白剤は木を傷めやすいうえ、酸性の洗剤や薬剤と混ざると有毒なガスが発生する危険があるため、絶対に混ぜないでください。詳しい手順はアウトドアチェアのカビ取りにまとめてあります。
木は水を吸いやすい素材です。拭いたあとに水気が残ったままだと、それ自体がまたカビの原因になります。拭き取ったら乾いた布でしっかり水分を取り、風通しの良い場所で完全に乾かしてから、次の工程に進んでください。汚れがしつこい時も、力任せにこすらず、洗剤を少し置いてから拭き取る方が木を傷めません。
座面の裏や脚の付け根など、風が通りにくい部分はカビが再発しやすい場所です。普段から時々風を通してあげるだけでも、カビの生えやすさはずいぶん変わります。除湿剤を近くに置く、押し入れやクローゼットにしまいっぱなしにしない、といった置き場所の工夫も効果的です。
3つの塗料の分かれ目——ペンキ・ニス・オイル
何を塗るかは、仕上がりのイメージで決めるのが分かりやすいです。
傷や汚れが多く、木目にはこだわらないならペンキが扱いやすいです。木目の風合いを残したいならニス、手で触った時の質感を大事にしたいならオイルが向いています。オイル仕上げは水や熱にやや弱く、輪染みができやすいので、こまめな塗り直しが前提と考えておくと、あとで「思っていたのと違う」となりにくいですよ。
迷ったら、いちばん目立つ座面や背もたれの一部だけ試し塗りをしてみるのもおすすめです。実際の色味や質感は、パッケージの見本と部屋の明るさで印象が変わることがあります。全体に塗る前に、小さな面積で確かめておくと安心です。
乾かす日数とプラスチックの椅子——表示を守り、修理は塗る前に
乾かす日数は塗料によって差があるので、パッケージの表示を必ず確認してください。「1日で乾く」と書かれていても、それは表面が指で触れる程度に乾く目安であることが多く、しっかり硬化するにはもう少し時間がかかる製品もあります。表面がベタつくうちは座らないのが安全です。重ね塗りをする時も、表示の乾燥間隔を守ってから次の一度に進んでください。
プラスチック製の椅子を塗り替えたい時は、木部用の塗料だけでは密着しにくいことがあります。プラスチック用のプライマー(下塗り剤)を先に塗ってから仕上げの塗料を重ねると、はがれにくくなります。プラスチックへの塗装は匂いが強い製品もあるので、屋外での作業がおすすめです。
子どもが使う勉強机の椅子や、庭やベランダに置く椅子は、素材も使う場面もさまざまです。プライマーが要るかどうかは製品ごとに書き方が違うので、購入前にパッケージの対応表を見て、今の椅子の素材に合うかを確かめてから選んでくださいね。
最後にもう一度だけ。ぐらつき・割れ・ほぞの緩みといった構造の不具合は、塗る前に直しておくものです。塗装は見た目を新しくする作業であって、壊れた部分を治療する作業ではありません。この順番を逆にしないことが、結果的にいちばんの近道になります。
ゆきこ( ゚Д゚)『色を変えるだけで、同じ椅子が別物みたいに見えるのって、なんだか嬉しいですよね。ただ、塗る前の「落とす」と「乾かす」を丁寧にやった方が、仕上がりの差は正直大きいと思います』
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脚や背もたれの部分的な剥がれだけを直したい時は椅子の塗装の剥がれの直し方へ。見た目をリメイクシートや布で変えたい時は椅子のリメイク・座面と背もたれ、屋外用の椅子のカビが気になる時はアウトドアチェアのカビ取り、ぐらつきの考え方はすのこベッドのぎしぎしにまとめています。
まとめ:落とす→乾かす→足付け→塗る→乾かすの順番を守る
- 塗る前にぐらつきを確認。ほぞの緩みや割れは塗装より先に直します
- 順番は「落とす→乾かす→足付け→塗る→乾かす」。生乾きのまま塗らない
- カビは酸素系か中性洗剤で。塩素系と酸性は絶対に混ぜません
- 塗料はペンキ・ニス・オイルの3択。仕上がりのイメージで選びます
- 乾かす日数は表示どおり。ベタつくうちは座らないでください
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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