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「20cmのファスナーでマチ付きのポーチを作りたいけれど、寸法をどう出せばいいか分からない」。ファスナーの長さは決まっているのに、マチを付けようとすると縦の寸法が足りなくなる、というつまずきはよくありますよね。布を裁ってから失敗に気づくと、やり直しの手間も増えてしまいます。
先に結論をひとつ。マチの分は「仕上がりの高さ+マチの半分×2+縫い代」の式で先に出しておくと、裁つ前に必要な寸法が分かります。作れるサイズの目安、寸法の出し方の式、マチの縫い方2つ、ファスナーの付け方の順番、キルティングやビニールで作る時の注意、そして忘れてはいけない道具のけがの安全まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:作れるサイズを知りたい人|寸法の式を知りたい人|マチの縫い方で迷っている人|ファスナーの付け方を知りたい人|キルティングやビニールで作りたい人|道具のけがが心配な人
20cmファスナーで作れるサイズの目安——幅は20cm前後、マチを取ると高さが減る
20cmのファスナーを使う場合、作れるポーチの幅はおおよそファスナーの長さに合わせた20cm前後になります。ここにマチを付けると、見た目の高さは少し低く感じられるようになります。マチの分だけ布を余分に使うぶん、仕上がりの高さがそのまま出ない、という理屈です。
化粧ポーチくらいのサイズを作りたいなら20cmファスナーがちょうどよく、もう少し大きめにしたい時は、ファスナーの長さから考え直す必要があります。ファスナーの長さより極端に大きいポーチを作ろうとすると、開口部が狭くて中身を取り出しにくくなるので、ファスナーの長さに近いサイズで計画するのがいちばん失敗が少ない方法です。
寸法の出し方の式——幅は変わらず、高さはマチの分を足す
布を裁つ前に、寸法を式で出しておくと失敗が減ります。幅は、ファスナーの長さとほぼ同じ(前後で縫い代の分だけ多少足す程度)。高さは「仕上がりの高さ+マチの半分×2+縫い代」で出します。
たとえば仕上がりの高さを10cm、マチを4cmにしたい場合、マチの半分は2cmなので、高さは10cm+2cm×2+縫い代、という計算になります。マチを付けると縦が足りなくなる、というつまずきは、この式を先に計算しておけば防げます。仕上がりの高さやマチの寸法をあらかじめ紙に書き出しておくと、布を裁つ時に迷わずに済みます。同じ式を使えば、20cm以外の長さのファスナーでも同じ考え方で計算できます。
マチの縫い方は2つ——三角マチと別マチ
マチの縫い方には大きく2つの型があります。どちらで作るかで、手間と仕上がりの雰囲気が変わってきます。
①三角マチ。底の角をつまんで三角に縫う方法です。布の枚数が増えず、縫う手間も少なめですが、マチの深さは布の大きさに左右されます。②別マチ。底に別布を足して、マチ用の布を挟み込む方法です。マチの深さを自由に決めやすく、しっかりした自立感が出ますが、縫う箇所が増える分、手間はかかります。初めてマチ付きポーチを作るなら①、荷物をたくさん入れたいなら②が向いています。三角マチと別マチ、どちらで作るか迷う時は、まず三角マチで一つ作ってみて、物足りなければ次に別マチに挑戦する、という順番がおすすめです。
ファスナーの付け方の順番——表布・ファスナー・裏布の重ね方
ファスナーを縫い付ける順番を間違えると、表に返した時に布がねじれてしまいます。基本の順番は、表布・ファスナー・裏布の順に重ねて、まとめて縫う形です。
①表布を中表において、ファスナーを布端にそろえて置きます。②その上に裏布を重ね、ファスナーを布で挟むようにします。③端をそろえてミシンで縫い、表に返します。反対側も同じ順番で縫い、両端が終わったらマチを縫います。ファスナーの引き手は、縫う時に外側へよけておくと、ミシンに引っかからず作業しやすくなります。ファスナーの端が飛び出す部分は、タブ布で包んでおくと見た目がすっきりし、指を切る心配も減ります。表に返したあとは、ファスナー周りをアイロンで軽く整えると仕上がりがきれいになります(ビニールを使う場合はアイロンを使わないでください)。
キルティング・クリア(ビニール)で作る時——厚み・すべり・目打ちで穴を開けない
キルティング生地は厚みがある分、縫い代を少し多めに取っておくと、返した時にきつくなりません。まち針が刺さりにくい厚みなので、クリップで代用するのも一つの方法です。
クリア素材(ビニール)で作る場合は、生地がすべりやすく、目打ちで印を付けると穴が残ってしまいます。印付けはチャコペンか、マスキングテープを目印にする方法に変えてください。ビニールはアイロンが使えない生地です。直接アイロンを当てると溶けて、生地に穴が開きます。折り目をつけたい時は、手で押さえて折り筋を付ける程度にとどめてください。クリア素材は生地端がほつれない分、縫い代を少なめにしても扱いやすいのが利点です。ただしミシン針が生地に対して大きすぎると穴が目立つので、専用の針に取り替えて縫うときれいに仕上がります。
道具のけがの安全——目打ち・裁ちばさみ・ファスナーの金具・ミシン
ポーチ作りで気をつけたいのは、道具によるけがです。目打ち・裁ちばさみのけがに注意してください。目打ちは布を押さえる手を刃の延長線上に置かないこと、裁ちばさみは刃を人に向けたまま持ち歩かないことが基本です。
ファスナーの金具・まち針・ミシン針でのけがにも注意してください。まち針・針は、本数を数えてから始めて、縫い終わりにも数えて確認してください。抜き忘れは布の中に残る一番のもとです。ファスナーの端の金属パーツは角が立っていることがあるので、縫う時は指を切らないよう注意して扱ってください。
子どもが使うポーチには、小さい引き手飾りを付けないでください。誤飲する年齢の子どもの手が届く所には、外れやすい小さい部品を置かないようにしてください。切り口は内側に、角は丸めて仕上げると、指を切る心配も減ります。作業する台の上は、使い終わった針やまち針を放置しないよう、こまめに片づけながら進めると、床に落として踏む心配も減ります。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、マチ付きポーチは寸法さえ先に計算しておけば、あとの縫う作業自体はそこまで難しくないと思っています』
20cmのファスナーがセットになっている物を用意しておくと、色違いで何個か作りたい時にも便利です。
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マチの作り方の一般的な理屈はウエストポーチの手作り(マチの作り方)にまとめています。ファスナーを縫わずに後付けしたい人は縫わずにできるファスナーの後付けへ。裏地ありでマチなしの平ポーチを作りたい人はポーチ 裏地ありマチなしの作り方、ファスナーを使わずマチありで作りたい人はポーチ ファスナーなしマチありの作り方もどうぞ。
まとめ:幅はファスナーの長さ、高さはマチの半分×2を足す。目打ちとファスナーの金具に注意
- 幅はファスナーの長さとほぼ同じ。20cmなら幅も20cm前後が目安です
- 高さは仕上がり+マチの半分×2+縫い代。先に計算すれば失敗しません
- マチの縫い方は三角マチと別マチの2つ。初めては三角マチが扱いやすいです
- 付け方の順番は表布・ファスナー・裏布。引き手は外側によけて縫います
- 目打ち・裁ちばさみ・ファスナーの金具でのけがに注意。ビニールはアイロン不可です
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手順を1枚にまとめました。



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