ヘアアイロンはアイロン代わりになる?——襟・袖口なら使える、当て布と低温が絶対条件。逆にヘアアイロンがない時の代用まで

生活

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参観日の朝、クローゼットから出したブラウスの襟がヨレッ。旅行先のホテルで、スーツケースから出したシャツの前立てが波打っている。衣類のアイロンはないけれど、洗面台にはヘアアイロンがある——「これ、使えない?」と思ったこと、ありますよね。

先に結論。ヘアアイロンは、襟・袖口・前立てのような「細い部分」のシワなら伸ばせます。でも広い面には向かないし、温度と当て布を間違えると生地が溶けます。この記事の前半では「ヘアアイロンを服に使う方法」を、後半では逆に「ヘアアイロンがない時、髪をどうするか」をまとめます。

ヘアアイロンで伸ばせる場所、伸ばせない場所

ヘアアイロンのプレートは、幅2〜3cm・長さ9〜10cm前後。つまり「その幅に収まる細長い部分」専用と考えるとうまくいきます。

  • 向く場所——シャツの袖口(カフス)、ボタンが並ぶ前立て、ブラウスのリボン、パンツの裾の折り返し、ハンカチや細いスカーフ。どれも「プレートで挟める」形をしています
  • 向かない場所——シャツの身頃背中、スカートの広い面。プレートを何十回も当てることになって、当て跡がまだらに残ります。広い面は後述の「湯気・霧吹き・ドライヤー」の方が早い

「襟と前立てさえ整えば、ジャケットを羽織ってしまえば見えない」——これが、ヘアアイロンで乗り切る時の現実的なゴールです。

やり方:低温から・当て布必須・滑らせず押し当てる

手順はシンプルですが、順番と温度を守ってください。

  1. プレートを拭く。ヘアアイロンのプレートには、ヘアオイルやスタイリング剤の焦げた汚れが付いています。冷えた状態で、固く絞った布やアルコールを含ませた布で拭く。これを飛ばすと、白いシャツに茶色い筋が付きます
  2. 温度は一番低い設定から120〜140度前後が目安。衣類アイロンの「低」に近い温度です。綿や麻でも、いきなり180度以上は当てないでください
  3. 当て布をする。薄い綿のハンカチや手ぬぐいを、伸ばしたい部分の上にかぶせます。当て布なしで直接挟むと、テカリや変色が出ます。当て布を霧吹きで軽く湿らせると、蒸気の効果でシワが伸びやすくなります
  4. プレートで挟んで、滑らせずに数秒押し当てる。髪のように滑らせると、生地がよれてシワが増えます。挟む→2〜3秒待つ→離す→少しずらして挟む、を繰り返します
  5. 目立たない所で試してから本番。裾の裏側や、着た時に隠れる部分で1回試して、変色やテカリがないか確認。大丈夫なら襟へ
  6. 終わったら電源を切って、冷めるまで安全な所に置く。プレートは200度近くになる道具です。素手で触らない、子どもの手の届く所に置かない、コードを引っかけない。慌ただしい朝ほど、ここで火傷が起きます

やってはいけない生地——化繊は溶ける、プリントは剥がれる

ここが一番大事なところ。洗濯表示(タグ)を見てから使ってください。

  • ポリエステル・ナイロン・アクリルなどの化繊——熱で溶けて、プレートに貼り付きます。ヘアアイロンは温度が上がるのが速く、「大丈夫かな」と思った瞬間に生地が縮んでテカります。特にブラウスやスポーツウエアに多いので要注意。どうしても使うなら最低温度・当て布2枚・1秒だけ、それでも自己責任です
  • プリント・ラメ・スパンコール・ワッペン——熱で剥がれる、溶ける、プレートに移る。プリントの上は絶対に挟まない
  • シルク・レーヨン・ウール——テカリと縮みが出やすい。当て布をしても、低温で1回だけにとどめる
  • 洗濯表示にアイロンの「×」がある服——ヘアアイロンでも同じくNG。伸ばしたいなら次の章の「湯気」で

安心して使えるのは、綿100%・麻のシャツやハンカチ。それ以外は「温度と当て布を守って、目立たない所で試してから」が原則です。

細い部分だけ・低温から・当て布必須。逆方向の代用も服に使う手順① プレートの汚れを拭く② 120〜140度前後の低温から③ 当て布(軽く湿らせる)④ 滑らせず挟んで2〜3秒⑤ 目立たない所で試す向く:襟・袖口・前立て・リボンやってはいけない・化繊(ポリエステル・ナイロン) →溶けてプレートに貼り付く・プリント・スパンコール→剥がれる・広い面→当て跡がまだら・プレートを素手で触る→火傷安心なのは綿・麻だけ逆:ヘアアイロンがない時・ドライヤー+ロールブラシ・ストレートブラシ(ホット)・寝ぐせは根元を濡らして乾かす・前髪だけならカーラー衣類アイロンを髪に使うのは絶対NG(火傷・髪が焦げる)旅行先:浴室の湯気にかけて手で伸ばす→霧吹き→襟と前立てだけヘアアイロン。ジャケットを羽織れば身頃は見えない洗濯表示にアイロン×の服はヘアアイロンでもNG。終わったら電源を切って冷めるまで安全な所へよく使うなら、衣類スチーマーを1台。ハンガーに掛けたまま数分で、化繊も安心

旅行先・出張先での使い方——湯気と組み合わせる

ホテルでヘアアイロンしかない時は、ヘアアイロン単体で全部やろうとしないのがコツです。

  1. 浴室の湯気。シャワーを熱めに数分出して、湯気がこもった浴室にシャツをハンガーで吊るします。10〜15分前後で、身頃の大きなシワはかなり落ちます。手で軽く引っ張って整える
  2. 霧吹きの代わり。洗面所で手を濡らして、シワの部分を軽く湿らせる。化繊のブラウスはこれとハンガー掛けだけで十分なことが多い
  3. 襟と前立てだけヘアアイロン。湯気で全体を落としたあと、最後に「顔の近くで目立つ部分」だけを低温+当て布で整えます。当て布はホテルのフェイスタオルより、薄いハンカチの方が熱が伝わります
  4. ドライヤーで仕上げ。湿った部分に温風を当てながら手で引っ張ると、細かいシワが伸びます。ヘアアイロンより安全なので、化繊はこちらで

家でも出先でもシャツをよく着る人は、正直、ハンディの衣類スチーマーを1台持っておく方が早いです。ハンガーに掛けたまま数分で、化繊も溶かさずに済みます。

逆に、ヘアアイロンがない時の代用——髪の方の話

ここからは逆方向。「ヘアアイロンが壊れた・忘れた・電源が入らない」時に、髪をどう整えるか。ヘアアイロンの電源が入らない原因はヘアアイロンの電源がつかない時の対処で別にまとめています。

  • ドライヤー+ロールブラシ——一番の代用。髪を根元から軽く濡らして、ロールブラシで引っ張りながら温風を当て、最後に冷風で固めます。ストレートにも、毛先の内巻きにも対応できます。ブラシがなければ、手ぐしで引っ張りながら乾かすだけでも、うねりはかなり落ち着きます
  • ストレートブラシ(ヒートブラシ)——持っている人限定ですが、ブラシ型のヘアアイロン。プレートで挟まない分、仕上がりは緩めでも、時短で失敗が少ない
  • 寝ぐせは「根元を濡らす」——毛先だけ濡らしても戻りません。寝ぐせの根元を霧吹きか濡れた手でしっかり湿らせて、ドライヤーで根元から乾かす。これだけでヘアアイロンなしでも整います
  • 前髪だけならカーラー——前髪を軽く湿らせて、マジックカーラーに巻いて、着替えや朝ごはんの間に放置。外す前にドライヤーの温風を数秒当てると、持ちが良くなります。100均のカーラーで十分
  • ヘアバンド・ヘアピンで「隠す」——うねりを直す時間がない朝は、前髪をピンで留める、ヘアバンドでまとめる、という「整えない」選択も立派な代用です

衣類アイロンを髪に使うのは、絶対にやめてください

「ヘアアイロンがないなら、衣類のアイロンで髪を伸ばせば」——昔からある発想ですが、これは本当に危険です。

  • 衣類アイロンは温度が高く、面が広く、温度調整が髪向けではない。低温設定でも髪には高すぎて、髪が焦げる・チリチリになる
  • 髪を台に置いてアイロンをかける形になるので、頭皮・耳・首にアイロンが触れて火傷します。自分ではアイロンの底面が見えません
  • スチーム機能で熱い蒸気が顔にかかることも

「ヘアアイロンを服に」は条件付きで可、「衣類アイロンを髪に」は無条件でNG。この非対称だけは覚えておいてください。ヘアアイロンの熱で髪を傷めた経験があるなら、ヘアアイロンを買って後悔した理由も参考になるはずです。

ゆきこ( ゚Д゚)『長男の音楽会の朝、白シャツの襟だけヘアアイロンで整えて出しました。低温+ハンカチの当て布で、襟と前立てだけなら3分。ただ1回目、プレートを拭かずにやって襟に薄茶の筋を付けたことがあります。あの時の絶望、忘れません』


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ヘアアイロンの電源が入らなくなった時の原因と判断はヘアアイロンの電源がつかない時の対処を。買う前に知っておきたい失敗談はヘアアイロンを買って後悔した理由にまとめています。

まとめ:細い部分だけ・低温から・当て布必須、逆は絶対NG

  1. ヘアアイロンで伸ばせるのは襟・袖口・前立て・リボンの細い部分。広い面は向かない
  2. 手順はプレートを拭く→120〜140度前後→当て布→滑らせず挟む→目立たない所で試す
  3. 化繊は溶ける・プリントは剥がれる。安心なのは綿と麻。洗濯表示を先に見る
  4. 旅行先は浴室の湯気+霧吹き+襟だけヘアアイロン。よく使うなら衣類スチーマー
  5. ヘアアイロンがない時はドライヤーとブラシ・根元を濡らす・カーラー。衣類アイロンを髪に使うのは絶対NG

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

ヘアアイロンをアイロン代わりに使う早見表:服に使えるのは襟・袖口・前立て・リボン・裾の折り返しの細い部分だけ。手順はプレートの汚れを拭く、120〜140度前後の低温から、当て布を必ず、滑らせず挟んで2〜3秒、目立たない所で試す、終わったら電源を切って冷ます。化繊のポリエステルやナイロンは溶ける、プリントやスパンコールは剥がれるのでNG、綿と麻なら安心。旅行先は浴室の湯気と霧吹きを併用。逆にヘアアイロンがない時はドライヤーとロールブラシ、ストレートブラシ、根元を濡らして寝ぐせ直し、前髪はカーラー。衣類アイロンを髪に使うのは火傷と焦げで絶対NG

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