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クッションのいいインソールを買ってきて、いそいそと靴に入れたら、足を入れた瞬間に「きつっ」。甲が押されて、つま先も窮屈で、歩くとかえって疲れる。せっかく楽になると思って買ったのに、なんだか損した気分になりますよね。うちも長男のスニーカーで同じことをやって、「これ痛い」と即座に突き返されたことがあります。
先に結論をひとつ。インソールを入れてきつくなるのは、元から入っている中敷きの上に重ねているか、インソールの厚みが靴の中の高さを食っているかのどちらかがほとんどなんです。だから最初にやることは、買い足すことでも我慢することでもなくて、元の中敷きを外して「入れ替える」こと。それでもきつい時の手、二枚重ねをしていい場面、大きい靴と小さい靴で考え方が違うサイズ調整、切り方まで、順番に見ていきましょう。
インソールを入れるとなぜきつくなる?——原因は「重ね」と「厚み」
靴の中の空間は、思っているより余裕がありません。足の上に残っているすき間は、指1本分あるかないか。そこに数mmの厚みを足せば、その分だけ甲が押されて、つま先が前に押し出されるんです。
- 元の中敷きの上に重ねている。多くのスニーカーやパンプスには、最初から中敷きが入っています。その上に市販のインソールを乗せると、厚みが2枚分。これがいちばん多い原因
- インソールの厚みが甲を押す。衝撃吸収タイプは厚みが5〜8mmあるものも。かかとが上がる分、甲が靴の上側に当たって、靴ひもをゆるめても足りない
- サイズ調整用と衝撃吸収用を取り違えている。同じ「インソール」でも、大きい靴を合わせるための厚いものと、ちょうどいい靴に入れて疲れを減らす薄いものは別の道具。厚い方をぴったりの靴に入れると、当然きつい
- 長さが合っていない。インソールがつま先で丸まっていたり、かかとで浮いていたりすると、その分が段になって当たる
「入れたらきつい」の正体は、たいていこの中のどれか。特に最初の2つで、9割方は説明がつきます。
まずやること——元の中敷きを外して「入れ替える」
靴の中に手を入れて、かかと側から中敷きをつまんで持ち上げてみてください。スニーカー、パンプス、ローファー、上履きの多くは、中敷きが接着されておらず、そのまま外れます。外したら、その位置に買ったインソールを入れる。これだけで「重ね」がなくなって、元の靴の空間に戻ります。
- 靴の中敷きを、かかと側から持ち上げて外す。軽く接着されている場合は、端からゆっくり。無理に剥がすと底が傷むので、剥がれない時はそのまま次へ
- 外した中敷きと、新しいインソールを重ねて長さと幅を比べる。新しい方が大きければ、あとで書く切り方で合わせる
- 新しいインソールを入れ、かかとを奥まで押し込んでから、つま先側を指でならして浮きをなくす
- 足を入れて、靴ひもを一度ゆるめてから締め直す。ひもの締め方が前のままだと、厚みが変わった分だけ違和感が残る
外した中敷きは捨てずに取っておくと安心です。合わなかった時に戻せますし、切る時の型紙にもなります。接着されていて外せない靴は、次の「薄型」の方向で考えると迷いません。
それでもきつい時——薄型・ハーフインソール・かかとだけ
元の中敷きを外しても甲が押されるなら、インソールの厚みそのものが、その靴には多いということ。「もっと薄いもの」か「全面に敷かないもの」に替えるのが近道です。
- 薄型インソール(2〜3mm)。クッションは控えめでも、足の裏の当たりをやわらげる程度なら十分。ぴったりの靴に入れるならまずここから
- ハーフインソール(つま先側だけ・前半分だけ)。甲を押すのはかかと側の厚みが原因なことが多いので、前半分だけのものなら、かかとの高さが変わらず甲が楽。パンプスの前滑り止めにもなる
- かかとだけのインソール・土踏まずのパッドだけ。かかとの衝撃だけ減らしたい、土踏まずだけ支えたい、という時に。つま先の空間はそのまま
スニーカーでインソールがきつい時は、靴ひもをつま先側から全部ゆるめて、履いてから締め直すだけでも変わります。それでもだめなら、上の薄型かハーフへ。スニーカーはもともと中敷きの厚みに合わせて作られているので、厚いものを足すと真っ先に甲に来るんですよね。
二枚重ねはあり?——してよい場面と、逆効果になる場面
「インソール 二枚重ね」で探している人も多いと思います。結論は、靴に余裕がある時だけあり。ぴったりの靴でやると逆効果です。
- してよい場面:靴が大きくてかかとが抜ける、つま先に指1本以上の余りがある、ブーツやスノーブーツで中が広い。この時は、厚みを足すことがそのままサイズ調整になる
- 逆効果になる場面:靴がちょうどいい、または少し小さい。厚みが増えるほど甲と指が押されて、血の巡りが悪くなり、かえって疲れる。靴の型崩れや、かかとの縫い目が伸びる原因にも
- 重ねるなら:下に薄くて平らなもの、上にクッションや土踏まずのあるもの。順番が逆だと、上の平らなものが滑ってずれる。中敷きのずれが気になる時は中敷きがずれる時の止め方にまとめています
ひとつだけ気をつけたいのが、きついのを我慢して履き続けないこと。甲やつま先が押された状態が続くと、痛みやしびれが出ることがあります。数日たっても痛みやしびれが引かない、腫れる、色が変わる、という時は、もうインソールの話ではなくなるので、整形外科などで一度診てもらってくださいね。
サイズ調整の考え方——大きい靴には厚め、小さい靴には入れない
インソールでできるサイズ調整は、「大きい靴を小さくする」方向だけです。小さい靴は、何を入れてもさらに小さくなります。ここを最初にはっきりさせておくと、買い物で迷いません。
- 0.5cm大きい靴:薄型(2〜3mm)を1枚、または元の中敷きの上にハーフインソールを重ねる。かかとの抜けは、かかと用のクッションで
- 1cm大きい靴:元の中敷きの上に、厚め(5mm前後)を1枚重ねる。それでも抜けるなら、かかとパッドを足す。つま先の余りは、つま先用の詰め物で
- 1.5cm以上大きい靴:インソールだけで合わせるのは無理があります。歩き方が崩れて疲れやすいので、靴そのものを見直す方が結局は楽
- ちょうどいい靴・少し小さい靴:厚みを足さない。入れるなら薄型かハーフで、元の中敷きと入れ替える
子どもの靴を「成長を見越して大きめに」買った時は、この考え方がそのまま使えます。うちは1cm大きいスニーカーに厚めのインソールを入れて、足が大きくなったら薄いものに替えて、最後は元の中敷きに戻す、という順番で1足を長く履かせています。ローファーやパンプスが大きくて脱げる時は、ローファーがパカパカする時の対策とパンプスのかかとが脱げる時の対策で、靴の種類ごとに書いています。
インソールの切り方——元の中敷きを型にして、大きめに切って少しずつ
市販のインソールはサイズに幅があるので、たいてい「切って合わせる」前提です。裏に切り取り線が印刷されているものも多いですが、線どおりに切ってもその靴に合うとは限りません。いちばん確実なのは、外した元の中敷きを型にすること。
- 元の中敷きをインソールの裏に重ねて、かかとを揃える。かかとは切らない(かかとの形が合わないと、ずれの原因になる)
- ペンで中敷きの輪郭をなぞる。中敷きがない靴は、靴の中に紙を敷いて輪郭を写し、それを型にする
- 線の2〜3mm外側を切る。最初から線どおりに切ると、切りすぎた時に戻せない
- 靴に入れて履いてみる。つま先が丸まる、端が浮く所を確かめて、そこだけ少しずつ切り足す
- 幅が合わない時は、内側(土踏まず側)ではなく外側を削る。内側を削ると土踏まずの支えがずれる
ハサミは、普通の文房具のハサミで十分です。厚いものは一度に切ろうとせず、何回かに分けて。刃物を使う時は、子どもの手の届かない所で、というのはいつもの一言です。
ゆきこ( ゚Д゚)『長男のスニーカーを大きめで買って、元の中敷きの上に厚いのを重ねたら「歩けない」と靴を脱いで帰ってきたことがあります。元の中敷きを外して入れ替えたら、次の日から何も言わなくなりました。重ねるか入れ替えるか、それだけの差だったなんて』
「ぴったりの靴に入れて疲れを減らしたい」なら薄型のインソール、「甲を押さずに前だけ変えたい」ならハーフインソール、と分けて持っておくと、靴ごとに使い分けられて楽です。
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インソールを入れたあとに気になるのが「ずれ」。中敷きがずれる時の止め方で、貼る・敷く・切るの順に書いています。子どもの上履きが大きい時は上履きがゆるい時の対策も。ローファーやパンプスのサイズ調整は、上で紹介した記事をどうぞ。
まとめ:重ねずに入れ替える、きつければ薄く、大きい靴にだけ足す
- きつくなる原因は元の中敷きに重ねている・厚みが甲を押すのどちらか
- まず元の中敷きを外して入れ替える。外した中敷きは型紙用に取っておく
- それでもきつければ薄型・ハーフ・かかとだけに替える
- 二枚重ねは靴に余裕がある時だけ。ぴったりの靴では逆効果
- 切る時は元の中敷きを型に、2〜3mm大きめから少しずつ。痛みが続けば受診を
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手順を1枚にまとめました。



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