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家具を動かした拍子に壁紙がべろんとめくれた。子どもが継ぎ目をいじっているうちに、親指くらいの大きさで欠けてしまった。賃貸だし、白い壁だし、そこだけ下地の色が見えて、部屋に入るたびに目が行く。「どうしよう」と思いながら、何か月もそのままにしていませんか。うちも長男が小さい頃、寝室の壁紙をはがして遊んでいて、気づいた時には手のひらサイズになっていました。
先に結論をひとつ。壁紙の破れは「めくれ」「欠け」「こすれ」の3種類で、種類ごとに使うものが違います。めくれは戻して貼るだけ、欠けは埋めるか重ねる、こすれは色を足す。どれも100均で道具が揃って、コツを押さえれば「言われないと分からない」くらいにはごまかせます。種類の見分け方から順番に見ていきましょう。
まず破れの種類を見る——めくれ・欠け・こすれで直し方が違う
- めくれ:壁紙は残っていて、端や継ぎ目が浮いて反り返っている状態。いちばん直しやすい。壁紙用のりや木工用ボンドで戻すだけ
- 欠け:壁紙そのものがなくなって、下地(石こうボードの紙や白い面)が見えている状態。補修シートで覆うか、同じ柄の端材を重ねて切って埋める
- こすれ・黒ずみ:破れてはいないけれど、表面が削れて白っぽくなったり、家具の角がこすれて黒くなったりしている状態。消しゴムや壁紙用のタッチペンで色を足す
自分の壁を見て、「壁紙が残っているか」「下地が見えているか」で分けると迷いません。残っていればめくれ、見えていれば欠け、です。
めくれは何で貼る?——壁紙用のりか木工用ボンドで「戻す」
めくれの直し方は、シンプルに戻して貼るだけ。ただ、順番と量にちょっとしたコツがあります。
- めくれた壁紙の裏と、壁側のほこりや古いのりのかすを、乾いた布か柔らかいブラシで軽く払う。ほこりが残ると、貼ってもまた浮きます
- 壁紙が硬く反っていたら、固く絞った濡れタオルで裏側を軽く湿らせて、少し柔らかくする。びしょびしょにすると縮むので「湿らせる」程度で
- 壁紙用のり(100均にもあります)か、木工用ボンドを水で少しゆるめたものを、つまようじや細い筆で壁紙の裏に薄く塗る。たっぷり塗ると、押さえた時にはみ出して光って目立つので、薄く
- 壁紙を元の位置に戻して、上から柔らかい布で中心から端へ空気を押し出すようになでる。継ぎ目はローラー(なければスプーンの背)で軽く押さえる
- はみ出したのりは、固く絞った布ですぐに拭き取る。乾くと透明でも光沢が残って目立ちます
- 浮いてくるようなら、マスキングテープで数時間押さえておいて、乾いてからそっとはがす
のりやボンドを使う時は、窓を開けて換気しながら。乾く間、子どもが触らないように声をかけておくと安心です。木工用ボンドは原液のままだと厚みが出るので、水で少しゆるめるのがポイントですよ。
欠けはどうする?——補修シートで覆うか、同じ柄の端材を「重ね切り」
下地が見えてしまっている欠けは、何かで埋めないと隠れません。方法は2つあります。
- 壁紙補修シート(シール)で覆う。白系の壁紙なら、100均の補修シートや、壁紙柄のシールを欠けより一回り大きく切って貼るだけ。角を丸く切ると、端がめくれにくく、目にも留まりにくいです。柄物の壁紙は、近い柄を探すより無地の白に近いものでぱっと見をなじませる方が失敗が少ないですよ
- 同じ壁紙の端材で重ね切り。入居時に余った壁紙や、クローゼットの中など目立たない場所から切り出した同じ壁紙があるなら、いちばんきれいに直せます。手順は、①欠けより大きい端材を、柄の向きを合わせて上から重ねて仮留め→②端材と下の壁紙を一緒にカッターで切る(定規を当てて四角に)→③下の古い壁紙を切った線の内側だけはがす→④端材をはめてのりで貼る→⑤継ぎ目をローラーで押さえる。2枚一緒に切るので、切り口がぴったり合って継ぎ目が消えます
- 画鋲の穴も小さな欠けの仲間。ティッシュをごく小さくねじって、つまようじで穴に押し込み、上から壁紙用のりをほんの少し。乾いたら指でなでてなじませます。100均の穴埋めパテでも。そもそも穴を開けないなら、画鋲の代わりになる100均のものを先に読んでおくと、次から悩まずに済みますよ
カッターを使う時は、子どもの手の届かない所で作業して、終わったらすぐしまうこと。折れた刃は紙に包んで、自治体の分別に従って捨ててくださいね。下の壁紙をはがす時は、下地の紙まで一緒にはがれないよう、ゆっくり。
こすれ・黒ずみは色を足す——白系なら修正液や壁紙用タッチペン
- 家具の角がこすれた黒ずみは、まず消しゴムで軽くこすってみる。意外と落ちます。落ちなければ、メラミンスポンジで軽くなでる(強くこすると表面のエンボスが消えて、そこだけつるっと光るので本当に軽く)
- 表面が削れて白っぽく毛羽立った所は、白系の壁紙なら壁紙用のタッチペンや、細い筆で薄めた白い修正液をちょんちょんと置く。塗るというより「点を打つ」感じにすると、周りの模様となじみます
- クリーム色や薄いグレーの壁紙は真っ白の修正液だと浮くので、壁紙用タッチペンの近い色を目立たない所で試してから
100均で揃うもの——補修シール・のり・ヘラ・ローラー
壁紙の補修は、専門の道具を買い揃えなくても100均でほぼ足ります。私がかごに入れたのはこのあたりです。
- 壁紙補修シール・壁紙柄のシール:欠けを覆う。白系は数種類あるので、壁の質感(つるっと・ざらっと)に近いものを
- 壁紙用のり(またはでんぷんのり・木工用ボンド):めくれを戻す。チューブ入りが使いやすい
- ローラー:継ぎ目を押さえて浮きを防ぐ。手芸用の小さなものでも、スプーンの背でも代用できます
- プラスチックのヘラ:空気を押し出す、のりをのばす
- カッターと金属の定規:重ね切りに。プラスチックの定規は刃で削れるので金属を
- マスキングテープ:乾くまでの仮押さえ。壁紙を持っていかない弱めの粘着を。マスキングテープの代用品も別に書いています
- 修正液・穴埋めパテ:こすれの色足し、画鋲の穴
目立たなくするコツ——柄の向き・継ぎ目のローラー・光の方向
同じ道具を使っても、仕上がりに差が出るのはここなんです。3つだけ覚えておいてください。
- 柄の向きを合わせる。無地に見える白い壁紙にも、細かい凹凸(エンボス)の流れがあります。補修シートや端材を貼る前に、壁に斜めから光を当てて、模様の向きを揃える。向きが90度違うだけで、そこだけ質感が変わって見えます
- 継ぎ目をローラーで押さえる。貼った直後は目立たなくても、乾いてから端がわずかに浮くと、そこに影ができて線が見えます。中心から外に向かって、ローラーやスプーンの背で継ぎ目をならしておく
- 光の入る方向から見て確認する。壁の傷は、正面からより斜めから光が当たった時に目立ちます。昼間、窓からの光の方向に立って壁を見て、影が出ていないか確認。夜の照明の下でも一度見ておくと安心です
それから、一度で完璧にしようとしないこと。足りなければ足せますが、やりすぎたものは戻せません。少しずつ、離れて見て、また足す。
賃貸で退去する時の考え方——「自分で直して悪化」がいちばん損
ここは断定できないところなので、考え方だけお話ししますね。日常生活でついた小さな傷や画鋲の穴くらいは、借りている人の負担にならないことが多い、と一般的には言われています。ただ、実際にどこまでが負担になるかは、契約書の特約と、管理会社や大家さんの判断で変わります。
- 小さなめくれ・画鋲の穴:この記事の方法で目立たなくしておいて損はない。ただし、のりを厚く塗って光らせたり、色の違うシールを貼ったりして、かえって目立つようにしないこと
- 手のひらより大きい欠け・下地まで傷んでいる・子どもの落書きが広範囲:自分で直そうとして広げてしまうと、「壁紙1面の貼り替え」の話になりがちです。手をつける前に、契約書の原状回復の項目を読んで、管理会社に一度相談する方が結果的に安く済むことが多いです
- 退去前に慌てて直すより、気づいた時に小さく直す。めくれは放っておくと広がるので、早いほど楽です
「自分で直したことがバレたら」と心配になりますが、「直そうとして広げた」方がよほど説明に困ります。小さいうちに、控えめに。これが賃貸の合言葉だと思っています。
ゆきこ( ゚Д゚)『長男が寝室の壁紙をはがして遊んでいたのを見つけた時は、正直、退去費用の桁が頭をよぎりました。でもクローゼットの奥から同じ壁紙を切り出して重ね切りしたら、夫が単身赴任から帰ってきても気づかず。その後「壁紙は食べ物じゃない」と長男に言い聞かせた日のことを、今も時々思い出します』
白い壁紙の欠けなら、壁紙の質感に近い補修シールを1枚持っておくと、次に子どもがやらかした時にも慌てずに済みますよ。
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壁を傷めないための話として、画鋲の代わりになる100均のものと、両面テープの代用と壁紙をはがさない貼り方も書いています。壁紙をはがす原因のいちばんは、実は強い両面テープなんですよね。跡が残らないポスターの貼り方もあわせてどうぞ。
まとめ:種類を見て、控えめに直して、大きい破れは相談
- 破れはめくれ・欠け・こすれの3種類。壁紙が残るか下地が見えるかで分ける
- めくれは壁紙用のりを薄く塗って戻し、ローラーで押さえる
- 欠けは補修シートを角を丸く貼るか、同じ柄の端材で重ね切り
- 目立たなくするコツは柄の向き・継ぎ目・光の方向。少しずつ足す
- 賃貸は小さいうちに控えめに。大きな破れは直す前に管理会社へ相談
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手順を1枚にまとめました。



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