鴨肉が臭い時——においを感じやすい所と、下ごしらえで気をつけること

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鴨肉を買って焼いてみたら、獣くさいような、血のようなにおいが気になる。鶏肉や豚肉とは違う香りに、これって失敗したのかな、と不安になることがありますよね。年末年始の鍋やそばのために初めて買った、という場面だと、なおさら迷います。

先に結論をひとつ。鴨肉は鶏肉より香りが強く、脂と皮の部分ににおいを感じやすい肉です。表面の水気と血をキッチンペーパーでふく、皮目の脂を焼いて出す、香りの強い野菜と合わせる。この3つが下ごしらえの基本の考え方です。ただし、ぬめりがある、いやなにおいが強い、色が変わっている時は傷みのサインなので、食べません。迷ったら食べない。順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ獣くさく感じる→脂と皮の所を見直す第1章へ ▶血のようなにおい→ペーパーで水気をふく第2章へ ▶焼いても気になる→皮目から脂を出す第3章へ ▶ぬめり・変色がある→食べない。迷ったら捨てる第4章へ ▶ローストなどの加工品→袋の表示どおりに第5章へ ▶

ケース別に読む:においを感じやすい所を知りたい人|下ごしらえをしたい人|焼き方を見直したい人|食べない方がいい時を知りたい人|加工品を買った人|合わせる食材を考えたい人

4コマ漫画|鴨肉のにおい臭くて困ったなんだか獣くさい鴨肉1においが気になったやりがちなこと水気がついたまますぐ焼こう血と水気2血と水気が残った状態ひと手間ペーパーでふく皮目から焼く水気をふく3ふいてから皮目を焼く食べやすくねぎと合わせて香りが楽しめる中心まで加熱4中まで火を通して食べる

においを感じやすい所——脂と皮、表面の血と水気

鴨肉は、赤みの強い肉の部分に、皮と厚い脂がついた形で売られていることが多い肉です。においを感じやすい場所には、はっきりした傾向があります。

所 感じやすいこと 見直しの考え方
皮と脂 香りの強さ、脂のにおい 皮目から焼いて脂を出す
表面の血と水気 血のようなにおい ペーパーでふき取る
パックの汁 生っぽいにおい 捨てて、肉の表面をふく
解凍した時に出る汁 においが強くなりやすい ふき取ってから調理する

鴨肉の香りは、鶏肉や豚肉にくらべて独特です。この香りが苦手な場合と、においが強く出すぎている場合は別の話なので、後半の章で傷みのサインと見比べられるようにします。

まずは、パックを開けた時のにおいと、肉の表面の様子を確認する習慣をつけておくと、あとで迷いにくくなります。

下ごしらえは3つ——ふく・切れ目・香味野菜

難しいことはありません。流れを図にしました。

下ごしらえの3つの流れ1水気をふく表面の血と水分を→2皮に切れ目浅く入れて脂を逃がす→3香味野菜とねぎなどと合わせる

水気をふくのは、効果を感じやすい作業です。パックから出したら、肉の表面についた血や水分を、厚手のキッチンペーパーで丁寧にふき取ります。ふき取るだけで、焼いた時の生っぽいにおいがやわらぐことがあります。冷凍だった物は、解凍した時に出た汁も一緒にふいてください。解凍の方法は、袋の表示どおりにします。

皮に切れ目を入れるのは、皮の下にある厚い脂を焼いた時に出しやすくするためです。浅く、ゆっくり入れてください。深く切ると肉の部分まで刃が入ってしまいます。包丁は刃を自分の方へ向けず、肉をまな板の上で安定させてから動かします。

香味野菜は、ねぎやしょうがなどを合わせる考え方です。香りの強い鴨肉には、香りのある野菜がよく合います。分量や下味の細かい決まりはありません。好みで選んでください。

生肉をさわった手やまな板、トングは、ほかの食材にふれる前に洗ってください。

焼いても気になる時——皮目から脂を出す考え方

下ごしらえをしても、焼いた後に脂のにおいが気になることがあります。そんな時は、焼き方を見直してみてください。

鴨肉は、皮のほうを下にして、フライパンに入れて焼き始めると、脂がじわじわ出てきます。この脂がフライパンにたまってきたら、キッチンペーパーでふき取りながら焼くと、脂のにおいや重さがやわらぎます。ふき取る時はやけどに気をつけて、トングを使ってペーパーをつまむと安全です。

焼き色がついたら裏返して、反対側も焼きます。ここで大切なのが、鴨肉も、中心まで火を通すということです。焼き色だけで判断せず、切って中心を見て、生の部分が残っていないかを確かめてください。温度や時間の目安は、肉の厚みによって変わります。焼きすぎで硬くなる悩みは、鴨肉が硬い時でお話ししています。

食べない方がいいサイン——迷ったら食べない

独特の香りと、傷んだにおいは別物です。次の図で分かれ目を確認しましょう。

食べる?やめる?の分かれ目OKNG色に張りがあるさらっとした手ざわりぬめり・糸を引くいやなにおい・変色
  • 表面がぬめっている、触ると糸を引く
  • 灰色や緑がかった色に変わっている
  • 酸っぱいような、腐ったようないやなにおいがする
  • パックがふくらんでいる、汁が濁っている

においだけで判断するのは避けてください。鴨肉は元の香りが強いので、においだけでは分かれ目がつかないことがあります。見た目、手ざわり、パックの状態を合わせて見て、一つでも異常があれば食べない。少しでも迷ったら食べない。これが基本です。

ローストなどの加工品を買った時

鴨肉は、ローストや燻製のように、加工された物も売られています。これらは生の鴨肉とは扱いが違います。

種類 見るところ 考え方
生の鴨肉 消費期限の表示 期限内に、中心まで火を通して食べる
冷凍の鴨肉 解凍方法の表示 表示どおりに解凍し、出た汁をふく
ローストなどの加工品 食べ方と保存の表示 袋やパックの表示どおりにする

加工品は、すでに味つけや加熱がされている物が多いので、自己流でもう一度焼いたり、ほかの料理に回したりする前に、表示を見てください。開封後の扱いも、表示に書かれているとおりが基本です。

合わせる食材の考え方

鴨肉の香りは、合わせる食材で印象が変わります。正解は一つではありません。

においが気になる原因を切り分けておくと、次に買う時の対策も立てやすくなります。「パックを開けた時から強い」のか、「焼いている間に強くなる」のか、「食べている途中で気になる」のか。開けた時から強く、見た目にも違和感がある時は、傷みの可能性があるので食べません。焼いている間に出るのは脂の香りが主で、ふき取りや皮目の焼き方で変わります。食べている途中に気になる時は、味つけや合わせる食材の見直しが効きます。

どの段階で気になるのかをメモしておくと、お店で買う時の目安にもなります。肉の表面が乾いて見える物よりも、水分が出すぎていない物を選ぶほうが、下ごしらえが楽になります。

  • ねぎ類:鴨肉の定番の組み合わせとして知られます。香りが重なって、においを気にしにくくなります
  • しょうがや柑橘:さっぱりした香りで、脂の重さをやわらげます
  • しっかりした味つけ:甘辛いたれや、そばつゆのような濃い味は、香りとなじみやすいです

初めて食べる家族がいる時は、一度に全部を鴨肉にせず、鶏肉の料理も並べると、好みを確かめやすいです。小さい子どもには、小さく切って、中心まで火が通っているか確かめてから出してください。

最後に、家族みんなで食べる時の考え方です。香りが苦手な人がいる場合は、鴨肉を小さめに切って、鶏肉や野菜と一緒に盛り付けると、少しずつ試せます。においが気になる人には、無理に食べさせないでください。食べ慣れない食材は、最初から全量を出さず、様子を見ながら出すと安心です。

ゆきこ( ゚Д゚)『最初のうちは、水気をふくひと手間だけで、だいぶ印象が変わると思います』

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鶏肉との違いが知りたい人は鴨肉と鶏肉の違いへ。焼いたら硬くなった人は鴨肉が硬い時が参考になります。においの強い肉の保存を考えたい人はラム肉の保存方法も見てみてください。

まとめ:においは脂と皮と血に出やすい。ふいて、皮目から焼き、中心まで火を通す

  1. においは皮・脂・表面の血と水気で感じやすい。まずパックの状態を見る
  2. 厚手のペーパーで水気をふく。解凍した時の汁も忘れずに
  3. 皮目から焼いて脂を出す。出た脂はふき取りながら、やけどに注意
  4. 鴨肉も中心まで火を通す。生の部分が残っていないか切って確かめる
  5. ぬめり・変色・いやなにおいは食べない。迷ったら食べない。加工品は表示どおり

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

鴨肉が臭い時の早見表:においを感じやすいのは皮と脂、表面の血と水気、パックの汁、解凍した時の汁。下ごしらえは、厚手のキッチンペーパーで水気をふく、皮に浅く切れ目を入れる、ねぎなどの香りのある野菜と合わせる、の3つ。皮目から焼いて出た脂をふき取りながら焼く。鴨肉も中心まで火を通し、生の部分が残っていないか切って確かめる。ぬめり、糸を引く、変色、いやなにおい、パックのふくらみがある時は食べない。迷ったら食べない。ローストなどの加工品は袋の表示どおりにする。生肉にさわった手とまな板は洗う。包丁は刃を自分に向けない

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