かぎ針の代わりになるもの——手元の道具で編む時の考え方と、向かない物

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編み物を始めようとしたら、かぎ針が見当たらない。買いに行く時間もないし、毛糸はもう目の前にある。手元の道具で、なんとか編めないかな、と思いますよね。

先に結論をひとつ。かぎ針がない時は、まず指で編む「指編み」で始められます。太い糸なら、指だけで鎖編みのような編み方ができます。棒状で先が引っかけられる物を代わりにする考え方もありますが、先がとがりすぎる物や、糸が割れてしまう物は向きません。続けて編むなら、糸の太さに合うかぎ針を用意したほうが、編み目がそろいます。代わりにできる物、向かない物、針の選び方を順に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ今すぐ鎖編みをしたい→指編みで始める第2章へ ▶家にある物で試したい→先が丸く引っかけられる物第3章へ ▶続けて作りたい→糸に合うかぎ針を用意第4章へ ▶子どもと編みたい→太い毛糸で指編み第5章へ ▶

ケース別に読む:代わりにできる物を知りたい人|今すぐ編みたい人|棒状の物で試したい人|続けて作りたい人|子どもと編みたい人|迷いを解消したい人

4コマ漫画|かぎ針がない時①針がないかぎ針がない!今すぐ編みたい毛糸1編みたいのに針がない②とがった物で先のとがった物で編もうとがった物2手や目を傷つけやすい③指で編む指で輪を引き出そう指編み3指編みならすぐ始まる④続けるなら続けるなら糸に合う針をかぎ針4編み目がそろいやすい

先に結論——手軽なのは指編み。針金などとがった物は使わない

かぎ針の役目は、糸の輪を引っかけて、別の輪の中から引き出すことです。その役目を、指がそのまま果たしてくれます。まずは代わりにできる物と、向かない物を早見表で見ておきましょう。

方法・道具 向く場面 ひとこと
指編み 今すぐ鎖編みをしたい・太い糸で小物を少し 道具が要らず、すぐ始まる。細い糸は編みにくい
先が丸くなめらかな棒状の物 指では編みにくい時の補助 糸が引っかかるか、先に確かめてから
既製のかぎ針(安価なセットも可) 続けて作る時 糸のラベルに合う太さを選べる
針金・つまようじ・先のとがった物 向かない 手や目を傷つけやすく、糸も割れやすい
ささくれのある木の枝や棒 向かない 糸が引っかかって傷み、手にも刺さる

どの方法でも、共通して気をつけたいことがあります。明るい所で編むこと、糸を指や手首に強く巻きつけないこと、とがった物を目や顔の近くで動かさないことです。糸を引っ張りすぎて指が白くなったら、すぐに力をゆるめてください。

今すぐ編みたい——指編みの手順

指編みは、かぎ針の代わりに指で糸をつまんで輪を引き出す方法です。ふわっとした太い毛糸や、布を裂いた太い糸のような素材は、指で扱いやすくて向いています。

指編みの3つの手順1輪を作る糸の端で小さな輪を作る→2引き出す糸を指でつまみ輪から引き出す→3くり返す新しい輪が鎖のようにつながる
  1. 糸の端で小さな輪を作る。糸端を指に一度かけ、ゆるめの結び目を作って、輪を指に通します
  2. 糸を指でつまみ、輪の中から引き出す。糸のかたまり側から糸をつまみ、輪の中を通して引っ張り出します
  3. 新しくできた輪で、同じことをくり返す。輪が一つずつ増えて、鎖のようにつながっていきます

ここで大事なのは、輪を小さくしすぎないことです。小さい輪は指が入らず、次の糸が引き出しにくくなります。1回ごとに輪を軽くゆるめるつもりで、引き出した糸を指の太さまで広げてください。

指編みでできる物は、マフラー代わりの太い紐や、小さな飾り、ヘアゴムに通す紐などです。細かい模様や、細い糸で編む物には向きません。鎖が長くなったら、とちゅうで輪をほどきたくなることもあります。その時は、焦って糸を強く引かず、輪を一つずつゆるめて戻してください。

家にある物で試したい——棒状の物を代わりにする時の見方

指では編みにくいけれど、何か棒状の物で補助したい。そう考える場合は、物の名前よりも、形を見てください。見るところは次の3つです。

  • 先が丸くなめらか。とがっていると、手や目を傷つけ、糸も割れやすくなります
  • 糸が引っかけられる形。先に小さなくぼみや曲がりがあり、輪を引っかけて引き出せること
  • 表面がなめらか。ささくれやさびがあると、糸が傷んで、手にも刺さります
棒状の物で代わりにする時OKNG先が丸くなめらかな物糸が引っかけられる形先のとがった針金ささくれのある棒

実際に使う前に、糸の端を軽く当てて、引っかかるか、糸がほつれないかを確かめてください。少しでもざらつきを感じたら、その物は使わないほうが無難です。針金やつまようじのような細くてとがった物は、編んでいる途中に手が滑ると目や指を傷つけます。編み物の途中でうっかり落とす、顔の前で動かす、といった場面を考えると、避けるのが安心です。

子どもが一緒の時は、とがった物は大人が預かって、手の届かない所へ。編み物の道具は、使い終わったら必ず片づけてください。段数マーカーやとじ針も、手元の物で代わりにする考え方があります。こちらは編み物のマーカーがない時の代わりになる物で見ておくと、道具が一つずつそろっていなくても困りません。

続けて作りたい——糸のラベルを見て、合うかぎ針を用意する

一度編み始めて「これは続けたい」と思ったら、かぎ針を用意するのが近道です。代わりの物で編み続けると、輪の大きさが毎回少しずつ違って、編み目がそろいにくくなります。針を選ぶ手がかりは、糸のラベルにあります。

糸のラベルから針を選ぶ1ラベルを見る糸に書かれた適合針の表示→2針を選ぶ表示に合うかぎ針を用意→3編み目がそろう力加減が安定しやすい
見るところ 分かること ひとこと
糸のラベルの適合針 その糸に合うかぎ針の太さ 針の側にも、太さの表示がある
糸の太さ(細い・中くらい・太い) 編んだ時の厚み・仕上がり ラベルの表示で確かめる
針の持ち手の形 手の疲れにくさ 長く編むなら握りやすい形を
針の先の形 糸の引っかかり方 先が丸いほうが糸が割れにくい

まずは100均などの安価なセットでも、太さ違いがそろっていれば、糸に合わせて選べます。道具の違いが気になってきたら、太い針についてはかぎ針とジャンボかぎ針の違いで、持ち手が細くて疲れる時の工夫はかぎ針のグリップを自作する方法で見ておくと、次の道具選びで迷いません。

子どもと編みたい——太い毛糸で指編みから

子どもと一緒に編み物をするなら、指編みは向いています。針を使わないので、とがった物の心配が少なく、手を動かす楽しさが分かりやすいからです。

  • 太くてやわらかい毛糸を選ぶ。細い糸は指に食い込みやすく、編みにくい
  • 短い時間で区切る。長く続けると、指や手首が疲れる
  • 糸を首や手首に巻かない。引っ張られた時に危ないので、必ず手元で扱う
  • 使い終わったら、糸も道具も片づける。小さな子の口に入らない所へ

最初から立派な物を目指さず、鎖を長くつなげるだけでも、手を動かす楽しさは伝わります。できた鎖は、首にかけずに、飾りや壁のモチーフにして楽しんでください。

よくある迷い——細い糸でも指編みできる? 途中でほどけた?

Q. 細い糸でも指編みはできますか?
できなくはないものの、細い糸は輪が小さくなりやすく、指では引き出しにくいことがあります。細い糸で編みたい時は、糸の太さに合うかぎ針を用意したほうが、編みやすいです。

Q. 途中で輪がほどけてしまいました。
指編みは輪が一つだけ残る形なので、うっかり手を離すとほどけがちです。休む時は、最後の輪に小さな棒状の物を通しておくと、輪が抜けるのを防げます。この時の棒は、先が丸くなめらかな物にしてください。

Q. 指編みで始めて、あとからかぎ針に替えても大丈夫?
大丈夫です。ただし、指で編んだ部分と針で編んだ部分で、輪の大きさが変わることがあります。気になるようなら、針に替える所で1段ほどゆるめに編んで、様子を見てください。

ゆきこ( ゚Д゚)『まず指で始めてみて、続けたくなったら針を用意する、という順番が、無駄がなくていいと思います』

💡 この困りごとへの提案

かぎ針は、太さ違いのセットがあると、糸に合わせて選べて便利です。手元にそろえておくと、急に編みたくなった時にも慌てません。


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あわせて読みたい

マーカーやとじ針の代わりを知りたい人は編み物のマーカーがない時の代わりになる物、太い針の違いはかぎ針とジャンボかぎ針の違い、持ち手で手が疲れる時はかぎ針のグリップを自作する方法を参考にしてください。

まとめ:まず指編み。とがった物は使わず、続けるなら糸に合う針を

  1. かぎ針がない時は、指編みで始められる。太い糸なら、指だけで鎖編みができる
  2. 棒状の物は、先が丸くなめらかで、糸が引っかけられる形か確かめる
  3. 針金・つまようじ・ささくれのある棒は向かない。手や目を傷つけやすい
  4. 続けて編むなら、糸のラベルを見て合うかぎ針を用意する
  5. 子どもとは太い毛糸の指編みを。糸は首や手首に巻かない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

かぎ針の代わりになるものの早見表:かぎ針がない時は指で編む指編みで始められ、太い糸なら指だけで鎖編みのように編める。手順は糸の端で小さな輪を作り、指で糸をつまんで輪から引き出し、新しい輪で同じことをくり返す。輪を小さくしすぎない。棒状の物を代わりにするなら、先が丸くなめらか、糸が引っかけられる形、表面がなめらかなことを確かめる。針金やつまようじ、先のとがった物、ささくれのある棒は手や目を傷つけやすく向かない。続けて編むなら糸のラベルの適合針の表示を見て合うかぎ針を用意すると編み目がそろう。子どもとは太い毛糸の指編みで、糸を首や手首に巻かず、道具は使い終えたら片づける。

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