アルパカとウールの違い——手ざわり・毛羽・お手入れの差と、選ぶ時の見方

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アルパカのコートやマフラーを見て、「ウールと何が違うの? 気になるけど、扱いづらいって本当?」と迷うこと、ありますよね。タグには「アルパカ」と書いてあるのに、手に取ると別の素材も混ざっていたりして、余計にわかりにくいところです。

先に結論をひとつ。ウールは羊の毛、アルパカはアルパカという動物の毛です。手ざわり・毛足・毛羽の出方に違いがあると言われますが、感じ方は物によって変わるので、名前だけでは決められません。混紡も多いので、まずタグの「組成」を見るのがいちばん確かです。そのうえで、抜け毛や毛羽が気になる点と、お手入れの手間まで含めて選ぶと、あとで後悔しにくくなります。順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ違いをざっくり知りたい→羊の毛とアルパカの毛第1章へ ▶タグの表示がわからない→「組成」の欄を見る第2章へ ▶デメリットが気になる→抜け毛と毛羽が出やすい第3章へ ▶買った後の手入れは?→ブラシと休ませる日を作る第4章へ ▶結局どっちを選ぶ?→手ざわりと手間で決める第5章へ ▶

ケース別に読む:違いを知りたい人|表示の見方を知りたい人|デメリットが気になる人|お手入れを知りたい人|選び方で迷う人

4コマ漫画|アルパカとウール①店で迷うウールと何が違う?高いし迷うな…名前だけではわかりにくい②名前だけで決めるアルパカなら安心?中身は見なくていい表示を見ずに選ぶのは危ない③組成を見てみる組成の欄を見よう混紡かどうか確認表示の組成が手がかり④手入れを知るブラシで整えるよ休ませる日も作る手入れ込みで選ぶ

アルパカとウールの違い——毛の出どころと、感じ方の差

いちばん基本の違いは、毛をとる動物です。ウールは羊の毛。アルパカはアルパカという動物の毛です。同じ「動物の毛」でも、動物が違えば毛の太さや長さ、からまり方が違ってきます。そこで、できあがった服にも差が出る、と言われているんです。

毛の出どころが違うウール羊の毛アルパカアルパカの毛
見るところ ウール アルパカ
毛の出どころ 羊の毛 アルパカという動物の毛
手ざわり 糸の太さや織り方で幅がある 糸や織り方で幅がある。違いを感じる人もいる
毛足・毛羽 物によって違う 毛羽が出やすいと感じることがある
抜け毛 物によって違う 気になる物もある
お手入れ 洗濯表示に従う 洗濯表示に従う。ブラシと休ませる日が大切

表のとおり、手ざわりも毛羽の出方も、「アルパカだからこう」とは決められず、物によって差が大きい部分です。糸の作り方や織り方、混ぜている素材で、印象はだいぶ変わります。店で触れる時は、同じ店の中でも何枚か比べてみると、自分の好みがつかめます。アルパカの表示がある物同士でも、手ざわりが違って感じられることがあるので、1枚だけで判断しないのがおすすめです。

表示の「組成」を見る——混紡かどうかが手がかり

タグの「アルパカ」という言葉だけでは、中身はわかりません。コートの内側や脇の縫い目についている表示のうち、「組成」「混用率」の欄を見てください。素材の名前が並んでいます。

  • アルパカが何%か。割合が少ないと、アルパカらしい風合いは出にくいかもしれません
  • ウールや化学繊維が混ざっているか。混ざっていれば、扱い方はウールや化学繊維に近づきます
  • 洗濯表示。家で洗えるのか、洗えないのか。ここは素材の名前より、表示が決めます
  • 表面の素材の名前だけで決めない。裏地や中の素材も別に書かれていることがあります

混ざっている物の割合が多いほど、アルパカだけの物とは違った風合いや手入れが必要になります。「アルパカ」の文字だけで選ばず、組成を見てから、自分が好きな手ざわりかどうかを触って確かめるのがおすすめです。ウールの仲間の洗い方や縮みやすさはメリノウールの洗い方に近い考え方が参考になります。

アルパカの上着の気になる所——抜け毛・毛羽・こすれ

「アルパカのコートのデメリットは?」と調べる人が多いのは、買った後に気になる点が出やすいからです。ここでは、よく挙がる点を整理します。もちろん、物によって程度は違います。

気になりやすい所1毛羽・毛玉こすれる所に出やすい→2抜け毛暗い服につくことも
  • 抜け毛が気になることがある。黒や紺のような暗い色の服に、毛がつくことがあります。着る前にブラシでなでておくと、気になりにくくなります
  • こすれで毛羽が出やすいと感じることがある。バッグのひもが当たる肩や、腕の内側など、こすれる場所に出やすくなります
  • 毛玉が出ることがある。毛羽がからまってできる物で、引きちぎらず、扱い方は表示に従います
  • 家で洗えない物が多い。洗濯表示に桶の×がある場合は、クリーニング店に相談します
  • 湿気を逃がす手間がある。湿った状態でしまうと、においの元になります
  • お手入れの手間がかかる。ブラシをかけ、続けて着ない、というひと手間を楽しめるかどうかが分かれ目です

こうして見ると、デメリットというより「手をかけたい人向け」という面が大きいと思います。ウールのコートの毛羽立ちが気になった場合はウールコートの毛羽立ちの直し方で、ブラシ・スチーム・毛玉取りの使い分けに触れています。

お手入れの基本——ブラシと休ませる日、風通し

お手入れは、特別なことをするより、毎日の小さな習慣が中心です。着た後に少しだけ手をかけると、毛羽や抜け毛が落ち着きます。

基本のお手入れ1ブラシで整える毛並みに沿って軽く→2休ませる続けて着ない→3風を通す湿気を逃がす
  1. 着る前と着た後に、洋服ブラシで軽くなでる。毛並みに沿って、力を入れずに。ほこりと浮いた毛を払います
  2. 続けて着ない日を作る。毛が湿気を抱えたままになるのを避けられます
  3. 脱いだらすぐクローゼットに入れず、風を通す。湿気を逃がしてからしまいます
  4. しまう時はハンガーに掛けて、間をあける。ぎゅうぎゅうに詰めると、毛が寝てしまいます
  5. 洗濯表示を確認する。家で洗える場合も、ここは必ず表示に従います

ふわふわした毛足の素材全般の戻し方の考え方は、フェイクファーのふわふわ復活も共通する部分があります。ただし素材が違うので、熱や水の扱いは必ずそれぞれの表示に従ってください。

選ぶ時の見方——手ざわりと手間で決める

結局どっちを選ぶのか。答えは人によって違うので、見方を3つにしぼってみます。

気にすること 考え方
手ざわり 触って決める。名前より、自分が気持ちよく感じるかどうか
お手入れの手間 ブラシがけや休ませる日を負担に感じないなら、アルパカも選べる
暗い服への抜け毛 気になるなら、色を選ぶ時に気をつける
家で洗いたいか 洗濯表示を見る。洗えない物なら、店に頼む前提で

店で試着する時は、次の点も合わせて確かめておくと、買った後の「思っていたのと違う」を減らせます。

  • 手でなでて、手に毛がつかないか見る。抜け毛の出方の目安になります
  • 首や手首に当たる部分を触る。肌に直接触れる所の感じ方は、人によって違います
  • 腕を動かして、こすれる所を確認する。毛羽が出やすい場所のイメージがつかめます
  • 裏地の有無と、洗濯表示を見る。お手入れの方法がここで決まります

お手入れの手間を避けたい人は、混紡で扱いやすい物を選ぶ、という手もあります。逆に、少しの手間も楽しめる人なら、アルパカの風合いを味わいやすいと思います。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、素材の名前で選ぶより、タグの組成と、手に持った時の感じ方で決めるほうが失敗しにくいと思います。お手入れの手間まで含めて好きになれるかが分かれ目ですよね』

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どちらの素材を選んでも、毛並みを整える洋服ブラシが1本あると、着る前後のお手入れが楽になります。


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ウールコートの毛羽立ちが気になる人はウールコートの毛羽立ちの直し方へ。ウールの仲間の洗い方が気になる人はメリノウールの洗い方、毛足の長い素材の戻し方はフェイクファーのふわふわ復活をどうぞ。コートに合わせる革靴の甲が痛い人は革靴で甲が痛い時の対処も参考になります。

まとめ:名前より組成を見て、手ざわりとお手入れの手間で選ぶ

  1. ウールは羊の毛、アルパカはアルパカの毛。差の感じ方は物によって違う
  2. 混紡も多いので、タグの組成を見る。割合と洗濯表示の確認が先
  3. アルパカは抜け毛や毛羽が気になることがある。こすれる所に出やすい
  4. お手入れはブラシ・休ませる日・風通し。しまう時は間をあける
  5. 触って好みを確かめ、手間まで含めて選ぶ。洗えない物は店に頼む前提で

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

アルパカとウールの違いの早見表:ウールは羊の毛、アルパカはアルパカという動物の毛。手ざわり・毛足・毛羽の出方に差があると言われるが、物によって幅が大きい。混紡も多いので、タグの組成と洗濯表示を先に見る。アルパカの上着は抜け毛や毛羽が気になることがあり、こすれる所に出やすい。お手入れは洋服ブラシで毛並みに沿って軽くなでる、続けて着ない日を作る、脱いだら風を通す、しまう時は間をあける。選ぶ時は触って手ざわりを確かめ、お手入れの手間まで含めて決める。家で洗えるかは洗濯表示を見て、洗えない物は店に相談する

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