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フェイクファーのえり巻きやフードの飾りを、しばらくしまっておいたら毛がぺたんと寝ていた。洗ったら毛先が固まってしまった。そんな時、「どうしたらふわふわに戻るの?」と調べたくなりますよね。早く戻したくて、つい熱に頼りたくなるところですが、そこにフェイクファーの落とし穴があります。
先に結論をひとつ。フェイクファーの多くは化学繊維の毛なので、熱に弱い素材です。毛が寝た時は、少し湿らせて、目の粗いブラシで毛の根元から少しずつほぐし、風通しのよい所で乾かすのが基本。ドライヤーやアイロンの熱を近くで当てるのは、避けましょう。寝た毛、固まった毛、熱を当てない理由、においの対処、しまい方の順に見ていきます。
ケース別に読む:毛が寝た人|毛が固まった人|ドライヤーで戻したい人|においが気になる人|しまい方を知りたい人
毛が寝た時のブラシのかけ方——湿らせて、根元から少しずつ
毛が寝るのは、つぶれた状態でしまっていたり、荷物やバッグの下になっていたりして、毛先が同じ向きに倒れてしまうからです。毛そのものが傷んだわけではなく、倒れているだけの場合もあります。そんな時は、ブラシで起こしてあげると見た目が戻ってくることがあります。
| 見た目 | 考えられること | まず試すこと |
|---|---|---|
| 全体にぺたんこ | つぶれた状態でしまっていた | 少し湿らせて、根元からブラシ |
| 一部だけ倒れている | 荷物やバッグが当たっていた | その部分だけ、湿らせてほぐす |
| 毛先がからまっている | 摩擦や洗濯でからまった | 指で小さく分けてからブラシ |
| ごわごわ固まっている | 濡れたまま乾いた・熱を受けた | 第2章へ。戻らない場合もある |
- 洗濯表示を見て、水を使ってよいか確認する。水に弱い飾りや、はがせない接着部分がある物は、第4章のとおり店に相談します
- 目立たない所で試す。毛が湿って色が出ないか、様子を見ます
- 霧吹きや、かたく絞った布で、表面を少しだけ湿らせる。びしょびしょにせず、しっとりする程度です
- 目の粗い洋服ブラシで、毛先でなく根元から少しずつほぐす。毛を引っぱらず、短いストロークで。一度に全部やろうとしないのがコツです
- 風通しのよい所で、形を整えて乾かす。乾いたら、もう一度軽くブラシを通します
ブラシは、毛が引っかかりにくい、目の粗い物を選びます。毛先をたたきつけるように使うと、毛が切れたり、抜けたりする原因になります。ボアのジャケットの戻し方はボアジャケットの洗い方にくわしいので、そちらも参考にしてください。ここではフェイクファーの小物や飾りを中心に見ています。
毛が固まった時——無理に引かず、少しずつほぐす
洗ったあとに毛が固まるのは、毛束が濡れた状態でからまったまま乾いてしまうからです。固まった所を無理に引っぱると、毛が抜けたり、切れたりします。
- 固まった所をさがす。表面だけでなく、根元でも固まっていることがあります
- 少しだけ湿らせて、毛束を指で小さく分ける。いきなりブラシを通さず、指先でほぐすところから始めます
- ブラシは根元から、少しずつ。引っかかったら、そこで止めて、指でほどきます
- 乾いてから、仕上げに軽くブラシを通す
そこまでやっても戻らない時は、毛が熱や摩擦で溶けたり、傷んだりしている可能性があります。この場合は、元には戻らないことがあります。大切な物や高価な物は、無理をせず、クリーニング店や、買ったお店に相談してください。
熱を当てない理由——ドライヤー・アイロン・ストーブに注意
「温風を当てれば毛が立つのでは」と思うのは、自然なことです。けれど、フェイクファーに熱を近づけるのは、避けてください。
- 化学繊維の毛は、熱で溶けたり、縮れたり、固まったりすることがある。一度変わってしまうと、元に戻らない場合があります
- ドライヤーの温風を近くで当てない。毛が熱を受けて、そこだけ変質しやすくなります
- アイロンやスチーマーを近づけない。熱とスチームの両方を受けるので、毛が傷みやすくなります。使いたい時は、洗濯表示を見て、直接触れさせない前提で判断します
- ストーブやヒーターの前で乾かさない。やけどや火災の心配があります。濡れた物は、熱源から離して広げます
- 日なたに長く置かない。色あせの元になります
温度や時間は、素材や作りによって変わります。表示や取扱説明書に従うのが前提で、迷ったら「熱は使わない」が安全な選択です。ふわふわを戻す力は、熱ではなく、ブラシと少しの水分にあります。
においが気になる時——洗える物と洗えない物で分ける
毛が長いぶん、フェイクファーは、汗やほこり、料理や外出先のにおいを抱えやすいと感じることがあります。まず洗濯表示を見て、洗える物か、洗えない物かで分けます。
| 洗濯表示 | においへの対処 |
|---|---|
| 洗濯桶のマーク(洗える) | ネットに入れて、弱い水流で洗う。脱水は短く。熱を使わず、風通しのよい所で乾かす |
| 洗濯桶に手の絵(手洗い) | 押し洗いで。もまない、こすらない、ねじらない |
| 洗濯桶に×(洗えない) | 風通しのよい日陰に掛けて、においを逃がす。残る時は店に相談 |
- 洗剤は表示に合う物を。おしゃれ着用の洗剤を、袋に書かれた量で使います
- すすぎは丁寧に。洗剤が残ると、毛が固まったり、においが残ったりしやすくなります
- 乾燥機は表示で使ってよい時だけ。熱がこもるので、基本は使わない前提で考えます
- 消臭スプレーは、表示を見て目立たない所で試す。毛が湿って固まることがあるので、かけすぎないようにします
フードに付けるファーの付け方がわからない時はフードのファーの付け方へ。洗ったあとに付け直す時の目安にもなります。
しまい方——つぶさず、ゆとりを持たせる
毛が寝る原因の多くは、しまい方にあります。シーズンが終わったら、次の点を見直してみましょう。
- 押し込まない。引き出しや袋にぎゅうぎゅうに詰めると、毛がつぶれたまま寝ます
- 上に重い物を乗せない。バッグや服の下になると、そこだけ毛が倒れます
- 乾いた状態でしまう。湿気が残ると、においやカビの元になります
- 通気性のある袋や箱を使う。ビニール袋に密閉するより、風が通る入れ物が向いています
- ハンガーに掛ける時は、間をあける。ほかの服に挟まれると、毛が寝ます
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、ふわふわが寝た時ほど「早く戻したい」と熱に頼りたくなりますよね。でも、先に湿らせてブラシ、のほうが失敗が少ないと思います。急がないのがいちばんのコツです』
💡 この困りごとへの提案
毛並みを整える道具として、毛が引っかかりにくい目の粗い洋服ブラシが1本あると、着る前後にさっとなでるだけで、毛が寝にくくなります。
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まとめ:湿らせてブラシ。熱は近づけない。しまう時はつぶさない
- 寝た毛は少し湿らせて、根元からブラシ。毛を引っぱらず、少しずつ
- 固まった毛は、指で小さく分けてから。無理に引かない
- ドライヤー・アイロン・ストーブの熱は近づけない。化学繊維は熱に弱い
- においは洗濯表示で分ける。洗える物はネット、洗えない物は陰干し
- しまう時はつぶさず、ゆとりを持たせる。乾いた状態で
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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