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しまっていたカシミヤのセーターを出したら、小さな穴がぽつぽつ開いていた。気に入っている一枚だと、がっくりきますよね。年に一度しか出さない衣類だと、いつ開いたのかもわからず、直し方も忘れてしまいがちです。
先に結論をひとつ。カシミヤの虫食いは、「小さくて目立たない穴」なら自分で閉じられますが、「大きい・目立つ・広がる穴」はお店に任せたほうが安心です。カシミヤは細くてやわらかい糸なので、無理に引っぱると穴がかえって広がります。自分で直す穴とお店に任せる穴の見分け方から、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:虫食いかどうか見分けたい人|自分で直せる穴かお店かを知りたい人|穴を絞って閉じる手順を知りたい人|薄くかじられた所の扱いを知りたい人|直した日にやることを知りたい人
カシミヤの虫食いかどうかを見分ける
穴を見つけたら、まず虫食いなのか、引っかけてできた穴なのかを見分けます。直し方が変わるからです。
- 虫食い:小さな穴がぽつぽつと散らばる。穴のまわりの毛が薄く、かじられたように見える。表面が薄くなっているだけの所もある
- 引っかけた穴:糸が引きつれて、まわりの編み目がしぼんだように寄っている。1か所に出ることが多い
虫食いは、ウールやカシミヤなどの動物の毛でできた繊維を、衣類を食べる虫が食べてできます。汗や食べこぼしの汚れが残った衣類は、虫が寄りやすくなります。ただ、見た目だけでは確かめにくい場合もあるので、気になる時はお店で見てもらうのも手です。
見つけた時は、虫が残っていないかも一緒に見てください。穴の近くに細かい糸くずのようなものや、小さな虫の姿があれば、同じ引き出しの別の衣類にも広がっていることがあります。穴を直す前に、まずほかの衣類を確かめるのが先です。
自分で直せる穴・お店に任せる穴の早見表
穴の大きさと場所で、自分で直すか、お店に任せるかを分けておくと迷いません。カシミヤの穴を直すお店は、「かけはぎ」「かけつぎ」という名前で探せます。これは、同じ布や糸を編み込んで、穴が目立たないように直してくれる技術のことです。
| 穴の状態 | おすすめ | 理由・ひとこと |
|---|---|---|
| 小さな穴・目立たない所(脇、袖の内側など) | 自分で直す | 近い色の細い糸で、穴のまわりを絞る |
| 表面が薄くかじられただけ | そのままにする | 当て布をするとごわつき、かえって目立つ |
| 大きい穴・前身ごろなど目立つ所 | かけはぎのお店に相談 | 仕上がりの目立ちにくさが違う |
| 編み目がほどけて広がっている | お店に相談 | 自分で触ると、ほどけが進むことがある |
| 高価な物・形見・思い出の品 | お店に相談 | 失敗しても戻せないため |
迷う時は、目立つ所と、取り返しがつかない物はお店と決めておくのが、いちばん簡単です。自分で直す場合も、洗濯表示を見て、水洗いに向かない物はむやみに濡らさないでください。
小さな穴を自分で閉じる手順——すくって絞る
小さくて目立たない穴なら、近い色の細い糸ととじ針で、穴のまわりの編み目をすくって小さく絞る方法があります。針を使うので、けがをしないよう、明るい所で、小さな子どもの手の届かない所で行ってください。終わったら針の数を数えて、床に落ちていないかも確かめます。
- 衣類の裏から行う準備をする。穴が開いたまわりを平らに広げ、編み目の向きを確かめます
- 近い色の細い糸をとじ針に通す。毛糸ではなく、細めの糸のほうが目立ちにくいです。糸の端は軽く結びます
- 穴のまわりの編み目を、ぐるりと小さくすくう。穴から少し離れた、しっかりした編み目をひろいます。同じ間隔で、一周させてください
- 糸をそっと引いて、穴を絞る。巾着の口を締めるイメージです。引っぱりすぎると、まわりの生地がつれてしまうので、穴が閉じる手前で止めます
- 裏返して、糸を止める。近くの編み目に何度か通して固定し、余った糸を切ります
詳しい「すくって絞る」手順や、穴を飾るダーニングについては、セーターの穴あきを扱った記事に書いています。カシミヤの場合も考え方は同じなので、セーターの穴あきを簡単に直すもあわせて見てみてください。
薄くかじられた所は、そのままが無難
穴は開いていなくて、表面の毛が薄くかじられただけ、という場合もあります。この時は、裏から当て布をするのはおすすめしません。当て布をすると、そこだけごわついて、外から見るとかえって目立つことがあるからです。
目立たない位置なら、そのまま着て大丈夫です。気になる場所は、洋服ブラシで毛並みを整えると、ふんわり見えます。それでも気になる時や、薄い部分が広がっていくように見える時は、お店に相談してみてください。薄いまま着続けると、そこから穴に変わることがあるので、時々チェックしておくと安心です。
直した日にやること——虫食いを広げないために
穴を直しても、虫が残っていると、また別の場所が食べられます。直した日に、次のことまで済ませておきましょう。
- 同じ引き出しや衣装ケースの衣類を、すべて出して確かめる。穴や、細かい糸くずがないか見ます
- 洗える物は洗って、しっかり乾かす。洗濯表示を見て、水洗いが不可の物は洗わず、お店に相談します
- 収納場所を掃除して、湿気を逃がす。引き出しの底や隅のほこりも取ります
- 乾いた衣類を戻す時に、防虫剤を入れる。製品の表示のとおりの量と置き方にします
防虫剤は、種類の違う物を一緒に入れないようにしてください。種類を混ぜないよう、製品の表示に書かれているのが一般的です。必ず製品の表示を読んで、使い方を守ります。小さな子どもやペットが触れない場所に置くことも大切です。
💡 この困りごとへの提案
衣装ケースや引き出しの中で使いやすい、においの少ないタイプの防虫剤がひとつあると、衣替えのたびに迷わず入れられます。
しまい方全体についてはセーターの保管方法に、防虫剤の入れ方まで書いています。洗う頻度はセーターの洗濯の頻度で目安を見られます。汚れを残したままの保管は虫の好物になりやすいので、シーズン終わりの手入れは大切です。
ゆきこ( ゚Д゚)『穴を見つけると落ち込みますが、広げないうちに気づけただけでもよかったと思います。直す前に、まわりの衣類を確かめる。これがいちばん大事ですよね』
よくある質問
糸の色は、完全に合わせないとだめですか?近い色であれば大丈夫です。少し濃いより、少し薄いくらいのほうが目立ちにくいことが多いです。
穴を絞ったあとに、洗ってもいいですか?洗濯表示が許す範囲で、やさしく洗えます。洗う前に、糸が緩んでいないか確かめておくと安心です。洗い方で迷ったらカシミヤを洗濯機で洗ってしまったも目安にしてください。
お店に出すと、どのくらいで直りますか?お店や穴の数で変わります。持ち込む時に、日数と仕上がりの目立ちにくさを聞いておくと安心です。
あわせて読みたい
穴あきの補修の詳しい手順はセーターの穴あきを簡単に直す、しまい方と防虫剤はセーターの保管方法、洗う目安はセーターの洗濯の頻度で見られます。洗濯機で洗って縮んだ時はカシミヤを洗濯機で洗ってしまったへどうぞ。
まとめ:小さな穴は自分で、目立つ穴と大切な物はお店へ
- 虫食いか引っかけかを見分ける。まわりの衣類も確かめる
- 小さくて目立たない穴は自分で。近い色の細い糸ですくって絞る
- 大きい・目立つ・広がる・高価な物はお店に相談。かけはぎのお店が目安
- 薄くかじられただけなら当て布はしない。引っぱりすぎにも注意
- 直した日に収納を見直す。洗って乾かして、防虫剤は種類を混ぜない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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