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黒地に白い点の入った、大きめのチョウがひらひら飛んでいる。「あれはゴマダラチョウ?それとも最近よく聞くアカボシゴマダラ?」と、足を止めて気になることはありませんか。名前が似ているうえに、見た目もよく似ているので、迷うのは自然なことです。
先に結論をひとつ。アカボシゴマダラは、後ろの羽のふちに赤い点が並ぶのが目印と言われます。ゴマダラチョウは黒地に白い点で、赤い点はありません。ただし、春に出る白っぽいアカボシゴマダラは赤い点が出ないことがあるとされ、見分けにくくなります。さらに、国内で広がっているアカボシゴマダラは、法律で決まりのある外来の生き物とされています。見つけても、つかまえて持ち帰ったりしないことが大切です。
この記事では、見分け方と、見つけた時の決まりを順に整理します。下の図で、自分に近い章を探してみてください。
ケース別に読む:見分けの早見表を見たい人|赤い点がない白っぽい姿が気になる人|見つけた時の決まりを知りたい人|幼虫やさなぎを見つけた人|よくある疑問を見たい人
見分けの早見表——羽の地の色・赤い点・季節・幼虫の食べる木
2種を見分ける手がかりは、後ろの羽のふちにある赤い点が中心です。ほかに、羽の地の色や見られる季節も見ておくと、迷いにくくなります。
| 見る所 | ゴマダラチョウ | アカボシゴマダラ |
|---|---|---|
| 羽の地の色 | 黒っぽい地に白い点 | 黒っぽい地に白い点(春は白っぽいことがある) |
| 後ろ羽の赤い点 | ない | ふちに赤い点が並ぶ |
| 幼虫が食べる木 | エノキと言われる | エノキと言われる |
| 見分けの難しさ | 黒い姿は白い点の並びで見る | 春の姿は赤い点がなく迷いやすい |
| 見つけた時 | 見るだけにする | 外来の決まりがあるので持ち帰らない |
見分ける手順は、まず後ろの羽のふちを見て、赤い点が並んでいればアカボシゴマダラと考えます。赤い点がない場合は、羽全体の黒さと、白い点の大きさや並び方を見て、ゴマダラチョウの可能性を考えます。飛んでいる最中は赤い点が見えにくいので、止まった時にそっと確かめるのがコツです。
幼虫が食べる木は、どちらもエノキと言われます。エノキのある林や公園でよく見かけるのは、このためです。木の名前から、出会う場所の見当をつけることもできます。
春の白っぽい姿——赤い点が出ない時
アカボシゴマダラの春に出る姿は、羽が白っぽく見え、赤い点が出ないことがあるとされます。そのため、「赤い点がないからゴマダラチョウ」と決めつけると、間違える可能性があります。
春の姿は、羽の白い部分が広く、全体に明るい印象になると言われます。黒っぽいゴマダラチョウとは、羽の白と黒の割合が違って見えることが多いようです。ただ、個体差や見る角度でも印象が変わります。写真に撮れた場合は、羽を広げた形や、羽のふちの様子も合わせて見てください。
どうしても決められない時は、無理に名前をつけなくて大丈夫です。「白黒のチョウ」とメモして、あとで図鑑や自治体の案内と見比べましょう。見分けに自信がない時ほど、つかまえず、持ち帰らず、その場で眺めるだけにするのが安心です。
見つけた時の決まり——つかまえて持ち帰らない・飼わない・放さない
国内で広がっているアカボシゴマダラは、法律で決まりのある外来の生き物とされています。ほかの生き物への影響が心配されているためで、見つけた時の扱いにも決まりがあります。ここでは、身近な考え方だけを短くまとめます。
- つかまえて持ち帰らない。見つけても、その場で眺めるだけにします
- 飼わない。育てたくなっても、家には連れて帰りません
- ほかの場所に放さない。別の公園や庭へ移すことは、広がりの原因になります
- 幼虫のついた木の枝を運ばない。卵や幼虫が付いたまま、ほかの場所へ移すことになるからです
- 詳しい決まりは公的な案内で。環境省や、住んでいる地域の自治体の案内を見てください
決まりは、お住まいの地域や状況で扱いが違う場合があります。「これはどうしたらいいの?」と迷った時は、自治体の担当窓口に問い合わせると確実です。
ゆきこ( ゚Д゚)『きれいなチョウだと、近くに連れて帰りたくなる気持ちも分かります。でも、見つけた場所で眺めて、写真に残すだけにするのが、いちばん安心だと思います』
💡 この困りごとへの提案
チョウの図鑑があると、羽の模様や幼虫の姿を、帰ってから調べやすくなります。出会った時のメモと見比べるのにも役立ちます。
庭や公園で見つけた時に、「自分が何かしなくては」と思う必要はありません。大切なのは、見分けに迷っても、どちらであっても手を出さず、見るだけにすることです。名前が分からなくても、その場で眺めて写真に残しておけば、あとで調べられます。写真を撮る時は、チョウを追いかけて走ったり、木の枝をゆすったりしないようにします。
公園や緑地では、立入禁止の場所や、守るべき決まりがあることもあります。登山道や遊歩道から外れず、枝を折ったり、草木を持ち帰ったりしないようにしてください。私有地には入らないのも基本です。
幼虫・さなぎを見つけた時——触らず、はがさず、見るだけ
エノキの葉の上や、幹の近くで、緑色の幼虫やさなぎを見つけることがあります。そんな時も、触らない・はがさない・持ち帰らないのが基本です。素手で触ると、虫にも人にもよくありません。
小さな子どもと一緒の時は、「見るだけだよ」と先に伝えておくと、手が伸びにくくなります。枝ごと持ち帰る、葉をちぎって運ぶ、といったことは、広がりの原因になることがあるので避けます。
虫が苦手な人は、近寄らず、そっと通り過ぎるだけで大丈夫です。庭や敷地で気になる場合は、自治体の案内や、造園業者などの専門家に相談します。自分で手を出そうとせず、公的な案内にしたがってください。
チョウの見分けは、季節や個体差があるため、一度で決めようとしなくて大丈夫です。何度か眺めるうちに、羽のふちの模様や、飛び方のくせが目に入ってくるようになります。その積み重ねが、見分けの自信につながります。
見分けを深めたい時は、図鑑や、自治体・環境省の案内ページが役に立ちます。外来の生き物については、地域ごとに対応が違うことがあるので、最新の案内を確認する習慣をつけておくと安心です。
よくある疑問——赤い点がなければゴマダラチョウ?
Q. 赤い点がなければ、ゴマダラチョウ?
決めつけないでください。春に出る白っぽいアカボシゴマダラは、赤い点が出ないことがあると言われます。羽の色や模様もあわせて見てください。
Q. 見つけたら、通報したほうがいい?
地域によって案内が違います。環境省や自治体のページを見て、必要な連絡先を確かめてください。
Q. 子どもが持ち帰りたがったら?
「見るだけにしようね」と伝えて、写真やスケッチで残すのがおすすめです。持ち帰らない決まりは、前もって話しておくと伝わりやすくなります。
Q. ほかの虫との見分けも知りたい
バッタやキリギリスのなかまの見分けは、クサキリとクビキリギスの違いやツユムシとウマオイの違いでも整理しています。
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まとめ:赤い点を見る。外来の決まりがあるので、持ち帰らず見るだけに
- アカボシゴマダラは、後ろ羽のふちに赤い点が並ぶと言われます
- 春の白っぽい姿は赤い点が出ないことがあるので、見分けにくくなります
- 国内で広がるものは外来の決まりがあるので、持ち帰らない・飼わない・放さない
- 幼虫やさなぎには触らず、幼虫のついた枝も運びません
- 迷う時は決めなくてかまいません。詳しくは環境省や自治体の案内へ
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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