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手元にあるのはアルカリ乾電池ばかりなのに、機器の説明にはリチウム電池と書いてある。あるいはその逆で、リチウム乾電池しか残っていない。そんな時、「代わりに入れて動くなら、いいのでは」と考えたくなりますよね。
先に結論をひとつ。単3形・単4形のように形が同じ乾電池なら、リチウム乾電池とアルカリ乾電池を入れ替えて使える機器は多いものの、機器によっては指定があります。だから、入れる前に、取扱説明書の「使える電池」を確かめてください。ボタン形やコイン形の電池は、形が似ていても入れ替えられないことがあります。
どこから読めばいいか、下の図で自分の場面を探してみてください。
ケース別に読む:まず何を見ればいいか知りたい人|単3形・単4形の乾電池を入れ替えたい人|ボタン形・コイン形の電池の人|新しい電池と古い電池を混ぜたい人|寒い所や防災用の機器の人
まず見るのは「使える電池」の欄——3つの確認
入れ替えられるかどうかを決めるのは、電池の名前ではなく、機器の側です。同じ形の電池でも、機器が想定している電池の種類が決まっていることがあるからです。
確認する場所は、次の3か所です。
- 取扱説明書。「使用電池」「使える電池」の欄に、電池の種類が書かれています
- 電池入れのふたや内側。電池の形や向きの表示が、そのまま印刷されていることがあります
- 機器本体の表示。本体の裏や側面に書かれていることもあります
機器は、使う電池の力の出し方や、減っていき方を前提に作られています。そのため、同じ形でも種類が違うと、残りの表示が合わなかったり、思ったより早く切れたりすることがあります。
説明書をなくした時は、販売店やメーカーの案内で確かめる方法もあります。分からないまま入れ替えるのは避けたいところです。
形が同じ乾電池(単3形・単4形)の場合
単3形や単4形など、形が同じ乾電池どうしは、リチウム乾電池とアルカリ乾電池を入れ替えて使える機器が多いと言われています。ただ、どの機器でもそうとは限りません。説明書の書き方によって、考え方は変わります。
| 説明書の書き方 | 入れ替えの考え方 |
|---|---|
| アルカリ乾電池もリチウム乾電池も使えると書いてある | どちらを入れてもよい。ただし、1つの機器の中は同じ種類でそろえる |
| アルカリ乾電池だけが指定されている | 指定の電池を使う。リチウム乾電池は入れない |
| リチウム乾電池が指定されている | 指定の電池を使う。アルカリ乾電池で代わりにしない |
| 書かれていない | 入れる前に、販売店やメーカーに聞く |
説明書を確かめても決められない時は、書かれている電池を買い足すのが、もっとも確実です。手元の電池を使い切りたい気持ちは分かりますが、機器を傷めてしまっては、元も子もありません。
「動いたから大丈夫」とは言い切れないのが、電池の難しいところです。動いても、機器が想定していない電池だと、すぐに切れたり、機器の表示が正しく出なかったりすることがあります。
入れ替えたあとは、機器がふつうに動くか、熱を持っていないかを、しばらく見ておきます。熱くなる、においがする、動きがおかしいといった時は、すぐに電池を外して、使うのをやめてください。
電池の形そのものの見分け方は、単1電池と単2電池の違いでまとめています。大きさで迷った時にあわせてどうぞ。
ボタン形・コイン形の電池は、表示どおりに
ボタン形やコイン形の電池は、乾電池より注意が必要です。見た目が似ていても、種類によって電圧などが違い、入れ替えられないことがあるからです。
買い足す時は、外した電池を店に持っていって、同じ表示の物を探すのが確実です。持ち運ぶ時は、金属の物とふれないように、袋や箱に1つずつ分けてください。
- 外した電池の表面に書かれた表示を、そのまま控えます。写真に撮っておくと便利です
- 買う時は、その表示と同じ物を選びます。大きさが近いだけの電池は選ばない
- 入れる向きは、機器の表示どおりに。逆向きに入れない
ボタン形やコイン形は、子どもが飲み込む事故も心配です。使い終わった電池も含めて、手の届かない所に置いてください。飲み込んだかもしれない時は、様子を見ずに、すぐに医療機関へ行きます。しまい方はボタン電池の保存方法に、出し方はボタン電池の捨て方にまとめています。
混ぜてはいけない理由——種類の違いと、新旧の違い
入れ替える時に、いちばん気をつけたいのが、混ぜることです。1つの機器の中に、種類の違う電池や、新しい電池と古い電池を一緒に入れるのは、避けてください。
混ぜると、弱い電池に負担がかかったり、電池どうしの力が合わなかったりして、液漏れや発熱につながることがあります。機器の中で液が漏れると、端子が傷み、機器が使えなくなることもあります。
- 入れ替える時は、全部の電池をまとめて替える
- 外した電池と、新しい電池は、別の入れ物に分けておく
- 「充電式」の表示がない電池は、充電しない。充電すると発熱・破裂・液漏れの危険があります
- 外した電池は、金属の物とふれさせない
「まだ使えそうだから」と、外した電池を別の機器に回す時も、同じ考え方です。使い具合の違う電池を1つの機器に入れると、混ぜることになります。使い具合が分からない電池は、まとめて処分するのが無難です。
リチウム電池の充電については、リチウム電池は充電できる?で、見分け方をくわしく書いています。
ゆきこ( ゚Д゚)『電池は「手元にあるから」で選びたくなりますが、説明書の欄を先に見るだけで、迷いがぐっと減ると思います』
寒い所で使う機器・防災用の機器の考え方
外で使う機器や、寒い場所に置く機器、長く入れっぱなしにする機器では、電池の種類の指定がある場合があります。懐中電灯やラジオのように、いざという時に使う物ほど、指定どおりの電池を入れておきたいところです。
- 屋外や寒い場所で使う機器。説明書に、使える電池の種類が書かれているか確かめる
- 防災用に備える機器。電池は、機器の指定に合わせて選ぶ
- 長く使わない機器。電池を入れたままにせず、外して別に保管する方法もあります
長く使わない機器に電池を入れっぱなしにすると、電池が弱った時に液漏れが起きて、機器の中を傷めることがあります。時々、電池入れの中をのぞいて、白い粉や濡れた跡がないかを見ておくと安心です。見つけた時は、素手でさわらず、使うのをやめてください。
使い終わった電池は、端子をビニールテープなどでふさいで、回収の決まりに従って出します。店頭の回収箱か、自治体の収集日かは、地域で違うので、自治体の案内で確かめてください。
最後に、迷いやすい疑問をまとめます。
- 指定外の電池を入れて動いたら、そのまま使っていい? 動いても、指定外であることは変わりません。説明書の指定どおりにそろえるのが安心です
- 古いリチウム乾電池と新しいアルカリ乾電池を、一緒に入れていい? 混ぜることになるので避けます
- 余った電池は、とっておける? 1本ずつ分けて、金属の物とふれない場所に。子どもの手の届かない所へ置きます
💡 この困りごとへの提案
残りの量が分からない電池が混ざると、新旧を混ぜる原因になります。電池チェッカーで残りを確かめておくと、まだ使える電池を捨てずに済み、取り違えも防げます。
あわせて読みたい
リチウム電池を充電してよいか迷った時はリチウム電池は充電できる?を、電池の大きさで迷ったら単1電池と単2電池の違いをどうぞ。使い終わったボタン電池の出し方はボタン電池の捨て方です。話は変わりますが、向きを見て外す物の話なら、バインダーの金具の外し方もあわせてどうぞ。
まとめ:入れ替える前に、説明書の「使える電池」を見る
- 先に取扱説明書の「使える電池」を見る。機器によっては指定がある
- 形が同じ乾電池は、入れ替えられる機器が多い。指定があれば指定どおりに
- ボタン形・コイン形は、表示と同じ物を使う。形が似ていても入れ替えられないことがある
- 種類の違う電池や新旧を混ぜない。入れ替える時は全部まとめて
- 充電式の表示がない電池は充電しない。端子をふさいで回収の決まりで出す
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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