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玄関を開けた瞬間に、むわっと。洗ったばかりの靴なのに、履いて半日でまた臭う。雨の日に濡れた靴は、翌朝にはもう別の臭いになっている。うちは小学生の息子が2人いるので、スニーカーと上履きの臭いとは毎週のように向き合っています。
先に結論をひとつ。靴の臭いは洗剤で汚れを落としただけでは戻ってきます。臭いを出しているのは汚れそのものではなく、汗と皮脂を食べて増えた菌だからです。菌まで減らす洗い方と、雨で濡れた靴を今夜のうちに乾かす手順、洗えない革靴の対処まで、順番に見ていきましょう。
洗っても臭いのはなぜ?——正体は「汗と皮脂を食べた菌」
足は一日にコップ1杯分ほどの汗をかくといわれます。その汗と皮脂、古い角質が靴の中に残り、それをエサに菌が増えて、分解するときに出るのがあの臭いなんです。
- 洗剤は汚れ(エサ)を落とすのが仕事で、菌そのものを減らす力は限られる
- だから洗った直後はいいのに、履いて汗をかくと残った菌がまた増えて、すぐ戻る
- 臭いがいちばん濃いのは中敷き(インソール)とつま先の奥。ここが洗い残しになりやすい
- 生乾きのまま履くと、湿気で菌が増えて臭いが一段強くなる
この仕組みは、洗っても臭うタオルとまったく同じなんですよね。タオルを洗っても臭い時の対処でも書いたのですが、答えは「菌を減らす洗い方」と「乾かし切る」の2つに尽きます。
洗える靴の洗い方——酸素系漂白剤のつけ置きで菌ごと落とす
- 中敷きと靴ひもを外す。中敷きは別に洗います(次の見出しで)
- 乾いた泥や砂をブラシで払う。泥が多い靴は靴の泥汚れの落とし方の手順を先に済ませておくと、つけ置きの水が濁りません
- バケツに40℃前後のぬるま湯を張り、粉末の酸素系漂白剤をパッケージの表示どおりの量(目安はお湯4Lに大さじ2ほど)溶かす
- 靴を沈めて30分〜1時間つけ置き。色柄物や飾りのある靴は20〜30分で様子を見る
- 取り出して、洗濯用の中性洗剤と靴ブラシで軽くこする。つけ置きで浮いているので力はいりません
- すすぎは泡が消えるまでしっかり。洗剤が残ると黄ばみと臭い戻りの元
- タオルで押さえて水気を取り、乾かす(干し方は濡れた靴の見出しで)
安全面で守ってほしいことが2つあります。まず塩素系漂白剤は使わないこと。靴の変色やゴムの劣化に加えて、クエン酸やお酢などの酸性のものと混ざると有毒なガスが出ます。そして酸素系でも手袋をして、窓を開けて作業してください。お湯は40℃前後まで。熱湯は接着剤が弱ります。
洗濯機で洗える表示の靴なら、つけ置きのあとに洗濯ネットに入れて手洗いコースで回してもいいのですが、つけ置きだけは先にやっておくのがおすすめです。ここを飛ばすと、菌が残ったまま汚れだけ落ちる、いつもの洗い方に戻ってしまいます。
中敷きは別に洗う——臭いの半分はここに残っている
靴を丸洗いしても、中敷きを入れたままだと中敷きの裏と靴底の間に汚れと湿気が残ります。ここがいちばんのエサ場なんです。
- 外せる中敷きは、靴と一緒に酸素系のつけ置きへ。裏面もブラシでこする
- 厚みのあるクッション中敷きは水を含むと乾きにくいので、洗ったあとタオルで挟んで上から踏み、体重で水を抜く
- 乾いたら、履く前に重曹をひとつまみ振って、はたき落とすと臭いの戻りが遅くなる
- ぺたんこになった、ボロボロ、洗っても臭いが取れない中敷きは交換したほうが早い。数百円で臭いの半分が消えます
- 新しい中敷きが動いて気になる時は中敷きがずれる時の対処もどうぞ
雨で濡れた靴を今日どうにかしたい——新聞紙→2時間で交換→扇風機
雨でびしょ濡れの靴を、明日も履かないといけない。この時にやってはいけないのが、ドライヤーの温風を直接当てることです。靴底や生地を留めている接着剤が高温で弱って、剥がれの原因になります。表面は乾いたように見えても中は湿ったまま、というのもよくある失敗なんですよね。
- 帰ったらすぐに中敷きと靴ひもを外し、タオルで中と外の水分を押さえる
- 新聞紙を丸めて、つま先の奥までぎゅっと詰める。新聞紙がなければキッチンペーパーや古いタオルでも
- 2時間したら新聞紙を交換。1回目はびっくりするほど湿っています。寝る前にもう一度交換
- 靴の口を広げて、扇風機かサーキュレーターの風を一晩当てる。風があるだけで乾く速さがまるで違います
- 朝になってもまだ湿っていたら、その靴は休ませて別の靴を。湿ったまま履くのが、臭いをいちばん育てます
濡れた靴の臭いは、菌が湿気で一気に増えたサインです。乾いたあとに臭いが残っていたら、休みの日に上の酸素系のつけ置きをしてあげてください。
洗えない革靴・スエードは?——中敷き交換と重曹の袋、消臭スプレーは乾いてから
- 中敷きを交換する。革靴の臭いの多くは中敷きにたまっているので、これだけで印象が変わります。取り外せない靴は、薄い中敷きを上から入れる
- 重曹を入れた袋を一晩入れる。お茶パックや使わない靴下に重曹を大さじ2〜3入れて口を縛り、靴の中へ。湿気と臭いを吸ってくれます。1〜2週間で中身を交換
- 消臭スプレーは、靴が完全に乾いてから。湿った靴に吹くと、湿気が増えて逆効果になることがあります
- 内側を固く絞った布で拭き、風通しのいい所で陰干し。革は直射日光と熱で硬くなります
- スエードは水を避け、専用ブラシで内側と外側の埃を払ってから重曹の袋を
- 革靴が雨で濡れた時も新聞紙と扇風機が基本。乾いたら革用のクリームで保湿すると、ひび割れを防げます
サンダルは洗える素材が多いのですが、足に直接触れる分、汗の汚れが表に出やすい靴でもあります。鼻緒が当たって痛い時の話はサンダルの鼻緒が痛い時の対処に書いています。
戻さないコツ——翌日は履かない・2足ローテ・靴乾燥機の考え方
洗い方より大事かもしれないのがここです。一日履いた靴の中は、汗でしっとり湿っています。それを翌朝そのまま履くと、乾き切らないまま菌が増え続けて、洗っても洗っても追いつきません。
- 同じ靴を2日続けて履かない。2足を交互にすると、1日休ませている間に乾く。これだけで臭いの強さが目に見えて変わります
- 脱いだら靴箱に直行させず、玄関で一晩、口を広げて乾かしてからしまう
- 子どもの上履きは金曜に持ち帰って洗い、日曜までに乾かす。生乾きで月曜に持たせない
- 汗をかきやすい人は、通気性のいい靴下や5本指の靴下に替えるだけでも違います
- 足の裏に湿疹やかゆみ、皮むけがあって臭いが強い時は、靴ではなく皮膚の状態のこともあります。長く続くなら皮膚科に相談してみてください
靴乾燥機は「靴を洗う道具」ではなく「毎晩の湿気を取る道具」と考えると、使いどころが見えてきます。低めの温度の風を長く当てる仕組みなので、ドライヤーの直当てと違って接着剤への負担が小さく、雨の日と部活の日が続くご家庭では出番が多いはずです。乾いた靴には菌が増える隙がないので、洗う回数そのものが減りますよ。
ゆきこ( ゚Д゚)『長男のサッカーの靴を洗って、乾いて、履いて、次の日にはもう臭う。「洗ってもダメじゃん」と半分あきらめていたのですが、中敷きを別に洗って、2足を交互に履かせるようにしたら、玄関の空気が変わりました。答えは洗い方より「乾かし切る」でした』
つけ置きに使う粉末の酸素系漂白剤は、靴だけでなくタオルや上履き、体操着にも使えるので、大きめの袋を1つ置いておくと何かと便利です。雨の日や部活で毎日のように濡れる靴があるなら、靴乾燥機も選択肢に。「低い温度の風で一晩」が習慣になると、洗う回数が減ります。
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臭いの前にまず泥、という靴は靴の泥汚れの落とし方で、乾かして払ってから洗う順番を書いています。同じ「菌が残る」話としてタオルを洗っても臭い時の対処も読んでおくと、家の中の臭いの見方がつながりますよ。
まとめ:臭いは菌、酸素系で減らして、乾かし切って、翌日は履かない
- 洗っても臭うのは菌が残るから。洗剤はエサを落とすだけで、菌は戻る
- 40℃の酸素系漂白剤に30分〜1時間つけ置き。塩素系は使わない・手袋と換気
- 中敷きは外して別に洗う。ボロボロなら交換が早い
- 濡れた靴は新聞紙→2時間で交換→扇風機で一晩。ドライヤーの直当てはしない
- 革靴は中敷き交換と重曹の袋。どの靴も翌日は履かず2足ローテ
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手順を1枚にまとめました。



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