※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。
フローリングをよく見ると、つやがまだらになっていて、ところどころ白っぽく剥がれている。塗り直したいけれど、その前に古いワックスを剥がさないといけないらしい。でも専用の剥がし剤は家にないし、わざわざ買うほどの範囲でもない。そんなとき、「家にあるもので代用できないかな」と探していませんか。
先に結論をひとつ。重曹やセスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水といったアルカリ性のものは、フローリングのワックスを溶かす性質があるので、狭い範囲の剥がしなら代用できます。ただしこれは裏を返すと、普段の床掃除にアルカリ性の洗剤を使うとワックスが溶けて白く曇る、という失敗につながる性質でもあるんです。剥がしたいときは味方、普段の掃除では敵。この関係が分かると、床の掃除でずいぶん迷いが減ります。順番に見ていきましょう。
まず見分け——ワックスがかかった床か、剥がれてまだらか
- 水を1滴たらすと丸く弾く:ワックスがまだ効いている。剥がすより、汚れ落としと重ね塗りで十分なことが多い
- 水がじわっと広がる・染みる:ワックスが切れているか、もともと塗っていない床。塗り直しの前に、汚れだけ落とす
- つやがまだらで、白い筋や剥がれの縁が見える:古いワックスが部分的に残っている状態。この上から塗ると段差がそのまま残るので、剥がしてから塗り直すのが仕上がりがきれい
- 黒ずみが拭いても取れない:ワックスの下に汚れが閉じ込められている。これも一度剥がす必要あり
そして忘れがちなのが床の種類です。一般的な複合フローリングなら、この記事の方法でだいたい大丈夫。無垢材やオイル仕上げの床は別の話になるので、最後の見出しで触れますね。
ワックス剥がし剤の代用になるもの——重曹・セスキ・アルカリ電解水
家庭用のフローリングワックスの多くは樹脂でできていて、アルカリ性に弱いという性質があります。専用の剥がし剤もアルカリ性の液なので、家にあるアルカリ性のもので、弱いながら同じことができるわけです。
| 代用品 | 作り方の目安 | 向き・注意 |
|---|---|---|
| 重曹水 | ぬるま湯200mlに小さじ1〜2 | いちばん穏やか。粒が残ると床を傷つけるので完全に溶かす |
| セスキ炭酸ソーダ水 | 水500mlに小さじ1 | 重曹より強く、溶けやすい。少し時間を置けばしっかり剥がれる |
| アルカリ電解水 | 市販のスプレーをそのまま | 手軽。乾きが早いので狭い範囲ずつ |
| アルカリ性の住居用洗剤 | 表示の希釈で | 強め。床の変色の例もあるので、目立たない所で試してから |
どれも「どのくらい置くか」で強さが変わります。まずは目立たない所(家具の下、部屋の隅)で試して、床の色が変わらないか、ワックスがちゃんと浮くかを確かめるのが、失敗しないいちばんの近道です。
剥がし方の手順——狭い範囲ずつ、布で、最後に乾拭き
用意するものは、代用の液、雑巾か古タオルを数枚、ゴム手袋、バケツの水、乾いた布。金属のへらやスクレーパーは使わず、布とやわらかいスポンジでいきます。
- 窓を開けて換気、ゴム手袋をつける。アルカリ性の液は肌の脂を溶かすので、素手だと手荒れします
- 畳半分くらいの狭い範囲を決めて、液を含ませた布を床に置くように当てる。床にスプレーで広くまくと、乾いてまだらになります
- 3〜5分置いて、ワックスが白くふやけてきたら布で拭き取る。板の目に沿って拭くと、溝に残りにくいです。汚れた布はすぐ替える
- 固く絞った水拭きを2回。アルカリ成分が残ると、次に塗るワックスがはじかれたり白く曇ったりします。ここは手を抜かないほうが後で楽
- 乾いた布で乾拭きして、完全に乾かす。半日は風を通したいところ
- 剥がしたところにワックスを塗り直す。剥がしっぱなしだと、そこだけ汚れが染みやすいので、塗り直しまでがセットです
作業中の床はとにかく滑ります。濡れた床にワックスが浮いた状態は、想像以上につるつるなので、子どもやペットは別の部屋に。自分も靴下ではなく素足か滑りにくい室内履きで。こぼした液はすぐ拭いて、作業の途中で席を立つときも足元を確認してくださいね。塩素系など別の薬剤との併用もしないでください。
アルカリ性の洗剤で床が白くなった——失敗の直し方
「床がベタベタするからアルカリ性の住居用洗剤をスプレーして拭いたら、白く曇った」「拭き跡が白い筋になって取れない」。これ、床掃除の失敗としてとても多いパターンです。正体は、アルカリでワックスの表面が溶けて、乾くときに曇った状態で固まったもの。汚れではないので、いくら水拭きしても取れません。
直し方は、残念ながらその部分のワックスを全部剥がして、塗り直すのがいちばん早いです。部分的に曇りだけ消そうとしても、溶けた層と溶けていない層の境目が残ってしまうので、かえってまだらになるんですね。曇った範囲が小さければ、先ほどの手順で「曇った所とその周囲を少し広め」に剥がして、乾かして、塗り直す。広い範囲なら、部屋ごと剥がすつもりで計画したほうがきれいに仕上がります。
白くなった直後にできることもあります。まだ乾き切っていないなら、すぐに水拭きを2〜3回して、アルカリ成分を流す。完全に固まる前なら曇りが軽く済むことがあります。そして、曇った上からのワックス重ね塗りは、曇りを閉じ込めるだけなので、しないでくださいね。
皮脂汚れがベタベタして落ちないのは、洗剤の選び方かも
キッチンの前やソファの周り、素足で過ごすリビングの床がなんとなくベタつく、黒ずんで見える。これは皮脂と食べこぼしの油がワックスの上に薄く積もった状態です。水拭きで落ちないのは、油だから。かといってアルカリ性の洗剤で落とすと、上で書いた白い曇りの原因になります。
- 薄めた中性洗剤(食器用でOK)を固く絞った布につけて拭く。バケツの水に数滴で十分
- 水拭き→乾拭きで仕上げる。洗剤分が残ると、それ自体がまたベタつきの原因に
- それでも落ちないなら、ワックスの中に汚れが入っている。この場合だけ、その部分を剥がして塗り直す
- ベタつきの予防は、乾いたフロアワイパーでこまめにほこりを取ること。ほこりと皮脂が混ざると一気に落ちにくくなります。モップの使い方と洗い方はモップのかけ方と洗い方にまとめました
キッチンの前はキッチンマットで受けるのも手です。汚れたマットの洗い方や替え時はキッチンマットの捨て方と洗い方で書いています。
中性の住居用洗剤なら、普段の掃除に使える?
使えます。むしろワックス床の普段の掃除は中性が基本です。中性の住居用洗剤をバケツの水に薄めて固く絞った布で拭き、水拭き、乾拭き。スプレータイプを床に直接まくのではなく、布に吹きかけてから拭くと、ムラも滑りも防げます。ワックス床では強い=ワックスが溶けるなので、汚れが軽いうちに中性でこまめに、が結果的にいちばんきれいを保てますよ。
無垢材・オイル仕上げは別の話、カビが出ているなら先にそちらを
無垢材の床でオイルや蜜ろうで仕上げてあるものは、そもそも樹脂ワックスを塗る床ではなく、アルカリ性のもので拭くと木の色が変わったり、毛羽立ったりします。この記事の方法は使わず、床材のメーカーが案内している専用のメンテナンスオイルやクリーナーに従ってください。迷ったら管理会社や床材のメーカーに仕上げの種類を聞くのが確実です。
それと、黒ずみだと思っていたものがぽつぽつした点で、湿気のたまる場所にあるなら、ワックスではなくカビの可能性があります。その場合はアルカリではなく消毒用エタノールの出番で、塩素系の漂白剤は床を変色させるので使いません。見分け方と落とし方はフローリングのカビの落とし方に詳しく書いたので、先にそちらを確認してみてください。
ラグやカーペットの下も、ワックスの劣化が起きやすい場所です。カーペットの端がめくれて床が見えるようになったら、その下の床の状態も一度のぞいてみてくださいね。めくれの直し方はカーペットのめくれ防止にまとめています。
ゆきこ( ゚Д゚)『リビングのベタつきに、勢いでアルカリ性の洗剤をシューッとやって、翌朝の光で白い拭き跡がくっきり。あれは本当にへこみました。結局セスキでその一角を剥がして塗り直したのですが、「床は中性、剥がしたい時だけアルカリ」を覚えてからは失敗していません。子どもが「床がツルツルで楽しい」と滑って遊び出したので、作業中の立ち入り禁止も学びました』
セスキ炭酸ソーダは、キッチンの油汚れや襟の皮脂汚れにも使えるので、粉を1袋あると家じゅうで出番があります。床に使うときだけ、「ワックスが溶ける」ことを思い出してくださいね。
あわせて読みたい
黒い汚れがカビかどうか迷ったら、フローリングのカビの落とし方を先にどうぞ。普段の床掃除の道具まわりはモップのかけ方と洗い方、キッチン前の床を守るならキッチンマットの捨て方と洗い方も参考になると思います。
まとめ:剥がす時だけアルカリ、普段は中性、白くなったら剥がして塗り直す
- 重曹水・セスキ・アルカリ電解水はワックス剥がしの代用になる。目立たない所で試す
- 狭い範囲ずつ、布で当てて、水拭き2回、乾拭き。塗り直しまでがセット
- アルカリ洗剤で白くなったら、その部分を剥がして塗り直すのが一番早い
- 皮脂のベタつきは薄めた中性洗剤。普段の掃除も中性が基本
- 換気・手袋・滑りに注意。無垢材やオイル仕上げは専用品、カビならエタノール
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



コメント