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「裏地は欲しいけど、マチまでは要らない」。ポーチの作り方を探すと、マチ付きのレシピばかりで、平たいシンプルな形の情報が意外と少ないと感じたことはありませんか。ペンケースや小物入れ、ちょっとしたお出かけ用のポーチなら、マチなしの方が使い勝手がいい場面も多いですよね。
先に結論をひとつ。裏地ありマチなしのポーチは、表布・裏布をそれぞれ2枚ずつ、合計4枚を決まった順番で重ねて縫うだけです。特別な型紙も、複雑な計算もいりません。重ねる順番、返し口の位置、ファスナーの端の始末、生地がくたっとしない工夫まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:全体の流れを知りたい人|重ねる順番が分からない人|返し口の位置に迷う人|ファスナーの端が気になる人|生地がくたっとする人
裏地ありマチなしの基本——4枚の布を重ねるだけ
裏地ありマチなしのポーチの魅力は、材料も工程もシンプルなところです。用意する布は、表布(外側になる布)2枚、裏布(内側になる布)2枚の合計4枚。ここに薄手の接着芯を足すかどうかで、仕上がりの張り感が変わります。
| 布 | 枚数 | 役割 |
|---|---|---|
| 表布 | 2枚 | 外側に見える生地。柄や色を楽しむ面 |
| 裏布 | 2枚 | 内側になる生地。縫い代を隠す役目 |
| 接着芯(薄手) | 0〜2枚 | 表布の裏に貼ると型崩れしにくい |
寸法の目安は、仕上がりたいサイズに縫い代1cmを四辺に足した大きさです。表布・裏布ともに同じ型紙を使えるので、パーツ取りで迷うことはありません。接着芯を使う場合も、型紙はひとつで共通です。
マチ付きのポーチと違って、底や側面の縫い代の処理を考えなくていいのも気が楽なところ。とはいえ、裏地を付けるからこそ迷いやすいのが「どの順番で重ねるか」なんです。ここは次の章でしっかり見ていきます。
重ねる順番——表布の上にファスナー、裏布は中表に重ねる
裏地ありマチなしのポーチで、いちばんつまずきやすいのが重ねる順番です。順番を間違えると、ファスナーが挟めなかったり、縫い代が表に響いたりします。
順番は「表布→ファスナー→裏布」と覚えておくと迷いません。まず表布2枚を中表(生地の良い面同士を内側にして)に合わせ、その間にファスナーをはさんで、端をまち針かクリップで仮止めします。次に、その上から裏布2枚を中表に重ねます。表布・ファスナー・裏布が層になったサンドイッチの状態です。
この順番で重ねると、ぐるりと一周縫って表に返した時に、ファスナーが正しい位置に収まり、縫い代が内側に隠れます。逆に裏布を先に重ねてしまうと、ファスナーの向きが逆になったり、あとで縫い直しになったりしやすいので、ここだけは焦らず確認してみてください。
ミシンがない時は、手縫いでも作れます。半返し縫いで際をぐるりと一周すれば、ミシンのステッチに近い丈夫さが出ますよ。ファスナーの付け際だけは、目の細かい本返し縫いにしておくと、開け閉めを繰り返しても糸がほつれにくくなります。
返し口の位置と閉じ方——裏布の底に開けてまつる
返し口とは、表に返すために縫わずに残しておく部分のこと。位置は裏布の底(下側の辺)にするのが基本です。表布側に返し口を作ると、閉じた跡が外側から見えてしまうことがあるからです。
返し口の幅は、手が入る7〜8cmほどあれば十分。表に返してアイロンで形を整えたら、返し口をまつり縫いで閉じるか、際をぐるりとミシンで一周縫って押さえます。ミシンで押さえるとステッチが目立ちますが、丈夫さでは安心感があります。まつり縫いで仕上げたい人は、目立たせたくない場面で選ぶといいですよ。
ファスナーの端の処理——折る・タブを付ける
ファスナーの端は、切りっぱなしにすると生地がほつれたり、金具の角が縫い目に当たって引っかかったりします。処理の仕方は2つです。
- 端を内側に折り込む。ファスナーの端を1cmほど内側に折って、生地と一緒に縫い込む方法。いちばん簡単で、初めてでも失敗しにくいやり方です
- タブでくるむ。小さな布で作った「タブ」でファスナーの端をくるむ方法。見た目が少しかわいらしくなりますが、布を一枚多く用意するひと手間が増えます
急いでいる時は折り込むだけで十分。ファスナーの引き手に飾りを付ける場合は、誤飲する年齢の子どもの手が届く所に置かないようにしてください。小さな部品は、トイレットペーパーの芯を通る大きさなら渡さないのが目安です。
ファスナーの長さは、ポーチの仕上がり幅よりも少し長い物を選ぶと、端の処理がしやすくなります。金具の色を表布や裏布の色に合わせておくと、開け閉めのたびに気分が上がりますよ。
接着芯を貼る理由——薄手でくたっとしない生地に
薄い生地でポーチを作ると、できあがりがくたっとして、口が開きっぱなしになったり、形が保てなかったりすることがあります。その解決策が薄手の接着芯です。
表布の裏側にアイロンで貼ると、生地に程よいハリが出て、型崩れしにくくなります。すべての生地に必須というわけではなく、リネンやコットンのような柔らかい生地には特におすすめ、キルティングのように元々厚みのある生地なら省いても構いません。
接着芯を貼る時は、必ず当て布をしてアイロンを当ててください。接着芯の糊が直接アイロンの面に触れると、こびりついて取れなくなることがあります。当て布は薄手の木綿の布で十分。中温で、押さえるようにゆっくり圧着していきます。
作り始める前に、道具まわりの安全もあわせて確認しておきましょう。
- ミシン・アイロン・裁ちばさみ・リッパー・目打ちは、扱いを誤るとけがにつながります。使わない時は必ず刃先や針先を収納しておく
- まち針や待ち針は、本数を数えてから縫い始め、縫い終わったら本数を数えて確認してください。生地の中に残ったままにしないための習慣です
- 裁ちばさみで切った端の処理は、切り口を内側に。角は少し丸めておくと、指に引っかかりにくくなります
- 作業中は目を離さず、使い終わった道具はすぐ片づけると安心です
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、マチがない分だけ工程は減るので、初めての裏地付きは平ポーチから練習するのがおすすめです。重ねる順番さえ覚えれば、あとは同じ作業の繰り返しですよね』
薄手の接着芯は、1枚あると裏地ありのポーチ作りがぐっと安定します。生地に合わせて色や厚みを選べるタイプを常備しておくと、次に作る時も迷いません。
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ファスナーの後付けで迷っている人は、ファスナーを縫わずに後付けする方法を先にどうぞ。マチを作りたい時は20cmファスナーでマチ付きポーチを作る方法、ファスナーなしで作りたい人はファスナーなしでマチありポーチを作る方法、ファスナー以外の閉じ方を知りたい人はファスナー以外で閉じるペンケースの作り方にまとめています。
まとめ:裏地ありマチなしは4枚重ねるだけ。順番と当て布を守る
- 裏地ありマチなしは4枚重ねるだけ。表布2枚・裏布2枚が基本
- 順番は表布→ファスナー→裏布。中表に重ねてサンドイッチにする
- 返し口は裏布の底に。表からは見えない位置で閉じる
- ファスナーの端は折るかタブで始末。ほつれと引っかかりを防ぐ
- 接着芯は当て布をしてアイロン。まち針は本数を数えて始め、数えて終わる
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手順を1枚にまとめました。



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