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庭やベランダの鉢の近くで、アゲハの蛹が黒っぽくなってきた。昨日までは緑色や茶色だったのに、急に黒くなると「もうだめなのかな」と不安になりますよね。でも、黒い色には、まったく違う二つの意味がありえます。
先に結論です。アゲハの蛹は、羽化が近づくと、中の羽の模様が透けて黒っぽく見えることがあると言われています。いっぽう、全体が黒くしぼんだり、へこんだり、穴があいたりしている時は、中で何か起きていることも言われます。見分ける目安は、「張り」と「模様が透けているか」の二つ。どちらの場合も、蛹は開けず、触らず、離れて見るのが基本です。
ケース別に読む:黒くなって不安な人|色の見分けを知りたい人|羽化が近いか知りたい人|しぼむ・穴がある人|とげのある蛹を見た人|見守る決まりを知りたい人
黒くなったのは、異変とは限りません
アゲハの蛹は、枝や葉、壁などに細い糸で体を支えてついています。色は緑のものと茶色のものがあり、ついた場所の色に近づくことがあると言われます。季節によっては、蛹のまま冬を越すものもあるとされ、そのぶん羽化の時期は先になります。
その蛹が黒っぽくなる理由は、大きく二つ。ひとつは、羽化が近づいて、中のちょうの羽の模様が透けている場合。もうひとつは、中で何か起きていて、しぼんだり穴があいたりしている場合です。見た目の色だけで決めず、「張り」と「模様」の二点を見るのがコツです。
モンシロチョウのさなぎで同じ心配をしている人はモンシロチョウのさなぎが茶色い時へ。そちらは、色が場所で変わる話が中心です。
アゲハのなかまの幼虫は、柑橘類などの葉で過ごす姿が知られています。大きくなると動かなくなり、枝や壁に糸をかけて体を固定し、蛹の姿になります。幼虫の時の緑色と、蛹の色が違うことは珍しくありません。蛹になった後は、そこから動くことはありません。だからこそ、「動かない=弱っている」と考えなくていいんです。
色の見分けは「張り」と「模様」の二点で
見分けの手順はシンプルです。蛹には触らず、離れた位置から、次の二点を確かめます。
| 見る点 | 羽化が近いかもしれない姿 | 気になる姿 |
|---|---|---|
| 張り | ふっくらしている。形がくずれていない | へこむ、しぼむ、ぶよぶよして見える |
| 模様 | 羽の模様が透けて見える | 全体がのっぺり黒く、模様が見えない |
| 穴 | ない | 小さな穴があいている |
| 場所 | 糸で体を支えたまま動かない | 糸がはずれてぶら下がっている |
この表は目安です。蛹の見た目は、光の加減や角度でも違って見えます。迷った時は、結論を急がず、少し時間をおいてからもう一度離れて見てください。
羽化が近いサインは、中の羽の模様が透けること
羽化が近づくと、殻の下でちょうの体ができあがり、羽の色や模様が殻ごしに見えてくることがあると言われます。アゲハの場合は、黄色と黒の縞が浮かんで、全体が黒っぽく見えるイメージです。
- 形にふくらみがある。ふっくらとして、へこみがありません
- 模様が透けている。黒の中に、淡い色の線や縞が見えます
- 糸でしっかりついている。位置がずれずに、同じ場所にとどまっています
羽化までの日数は、季節や気温で変わるので、何日とは言えません。早く見たくて蛹を揺らしたり、手で触ったりするのは避けましょう。羽化の瞬間は、見ていない間に終わっていることも多いと言われます。
💡 この困りごとへの提案
ちょうの種類の見分けや、成長のようすを知りたくなったら、子どもでも読みやすい昆虫図鑑が1冊あると便利です。蛹・幼虫・成虫の姿が並んで載っているものだと、見比べやすくなります。
羽化が近いかどうかを知りたくて、何度も見に行きたくなる気持ちは自然です。ただ、何度も近づいて顔を寄せたり、息を吹きかけたりすると、蛹にも負担がかかるかもしれません。見るときは短時間で、静かに、離れた位置から。それを守るだけで、蛹にとっても見る側にとっても穏やかな観察になります。
全体が黒くしぼんだ、穴がある、へこんでいる時
羽の模様が透けているのではなく、全体がのっぺり黒く、しぼんだり、へこんだり、小さな穴があいたりしている時は、中で何か起きていることも言われます。理由のひとつとして、ほかの虫が寄生している可能性があると言われますが、見た目だけでは決められません。
この時も、蛹を開けない・はがさない・揺らさない・持ち帰らないのが基本です。中を確かめたい気持ちが出ても、ぐっとこらえます。そっと置いておけば、鳥の食べ物になったり、自然の中で土に戻ったりと、自然のつながりの一部になります。
庭や鉢の近くで水をやる時や掃除をする時は、蛹のまわりを避けて作業します。水を勢いよくかけたり、こすったりしないでください。
ツマグロヒョウモンの蛹は、もともと茶色に金や銀の点
黒っぽい蛹で、とげのような突起と、金や銀に光る点がついているものは、アゲハではなくツマグロヒョウモンかもしれません。この蛹は、もともと茶色っぽい色に、光る点がつくと言われます。
ツマグロヒョウモンの蛹は、色が暗めで、突起があり、光る点が目立ちます。黒っぽく見えても、それがその蛹のふだんの姿であることが多いので、アゲハの感覚で「黒いから異常」と決めつけないようにします。幼虫にもとげのように見える部分がありますが、触らずに離れて見ます。
見分けに迷ったら、写真に撮って比べる方法もあります。ただし、撮るときは蛹に触れず、近づきすぎないのが条件です。同じ場所から、少し時間をおいて何度か撮っておくと、形が変わっていないか、模様が濃くなっていないかを比べやすくなります。ストロボなど強い光を近くで当てるのは避けます。
また、季節によっては、蛹のまま長く過ごすものもあります。冬に向かう時期の蛹は、動きがなくても不思議ではありません。急いで結論を出さず、年をまたぐくらいの長い目で見ることもあります。
そっと見守る決まり——子ども・ペット・近所への気配り
- 揺らさない・触らない・持ち帰らない。蛹は糸で体を支えているので、少しの刺激でも影響が出ることがあります
- 子どもには「見るだけ」を伝える。大人がそばにいて、離れた場所から見せます
- 犬や猫を近づけない。においや動きに反応して、手を出すことがあります
- 公園や他人の庭では、そのままにして持ち帰らない。管理されている場所では、その場所の決まりに従います
ゆきこ( ゚Д゚)『蛹は「動かないから何もしていない」のではなく、中ではすごく大事な変化が進んでいるんですよね。見る側は待つのが仕事だと思います』
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まとめ:黒い蛹は「張り」と「模様」で見る。開けず、触らず、そっと待つ
- 黒いだけでは判断できない。羽化が近い場合も、中で何か起きた場合もあります
- 見る点は張りと模様。ふっくらして模様が透けるなら羽化が近いかもしれません
- しぼむ・へこむ・穴がある時は、中で何か起きた可能性も。開けずにそのままにします
- ツマグロヒョウモンの蛹は、もともと茶色にとげと光る点があります
- 触らない・揺らさない・持ち帰らない。子どもとペットは近づけません
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