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サドルの表面がパリパリとひび割れて、中の黄色いスポンジが顔を出している。雨の翌日に座ったら、お尻がじわっと濡れた。ガムテープでしのいでいたけれど、そろそろ限界。うちの自転車も、駐輪場で日に焼けて、気づいたら座面がぼろぼろになっていました。
先に結論をひとつ。ママチャリのサドルは、多くの場合スパナ1本で自分で交換できます。時間は慣れれば10分ほど。ただし、サドルの裏の構造でやり方が少し違うのと、取り付けたあとの「角度」と「締め忘れ」だけは気をつけたいところ。見分け方、工具、手順、選び方、お尻が痛い時に見直すことまで順番に見ていきましょう。
自分で交換できる?——サドルの裏を見れば分かる
まず、自転車を降りてサドルの下をのぞいてみてください。サドルの裏には、座面を支える2本の金属の棒(レール)が通っていて、その真ん中あたりで、シートポスト(サドルを支える柱)とつながっています。このつなぎ目の部品を「やぐら」と呼びます。ここの形で、やり方が2つに分かれます。
- やぐらがサドル側に付いているタイプ(ママチャリに多い)。サドルを買うと、やぐらも一緒に付いてきます。シートポストの上に差し込んで、横のナットで締めるだけ。いちばん簡単で、この記事の手順はこのタイプが中心です
- やぐらがシートポスト側に付いているタイプ(スポーツ車や一部のママチャリ)。シートポストの先端が二股の金具になっていて、そこにレールを挟んで固定します。この場合はレールだけのサドルを買って、金具で挟み直します。工具は六角レンチ1本で、難しくはありません
- サドルとシートポストが一体で、外せないように見えるタイプ。かなり古い自転車や一部の子ども用に見られます。やぐらもナットも見当たらない時は無理せず自転車店へ
もうひとつ確認したいのが、ナットが回るかどうか。長く外に置かれた自転車は、やぐらのナットやシートポストがサビで固まっていることがあります。回らない・抜けない時は自転車のサドルがサビて動かない時の外し方を先にどうぞ。
必要な工具——14mmのスパナか六角レンチ、それだけ
- スパナ(14mmが多い)。やぐらのナットを回すのに使います。自転車によって13mmや15mmのこともあるので、モンキーレンチが1本あると迷いません
- 六角レンチ(5〜6mm)。やぐらがシートポスト側にあるタイプで使います。ボルトの頭が六角の穴なら、こちら
- 軍手。古いサドルの裏は意外とサビや汚れがあります
- あると便利:サビて固い時の潤滑スプレー、グリス(シートポストの差し込み部分に薄く塗ると次に外す時が楽)、水平を見るための定規やスマホの水準器
交換の手順——緩める→外す→はめる→水平にする→締める
作業は平らな場所でスタンドを立てて。サドルの高さは、あとで元に戻せるように、シートポストの位置にマスキングテープやペンで印をつけておくと安心です。
- やぐらのナットを緩める。サドルの裏、シートポストとのつなぎ目にある横向きのナットを、スパナで反時計回りに。固い時は体重をかけるより、潤滑スプレーを差して10分待つほうが安全です
- 古いサドルを外す。ナットが緩むと、サドルごと上に引き抜けます。やぐらがサドル側のタイプは、シートポストの上からサドルとやぐらが一緒に外れます。ポスト側のタイプは、二股の金具を広げてレールを抜きます
- 新しいサドルをはめる。サドル側にやぐらがあるタイプは、やぐらの穴にシートポストの先を差し込みます。ここでナットは仮締め(手で回して止まる所まで)。ポスト側のタイプは、金具の溝にレールを乗せて仮締め
- 角度を水平にする。ここがいちばん大事。横から見て、座面の前と後ろが同じ高さになるように。定規を座面に当てるか、スマホの水準器アプリを載せてもいいです。前下がりだと体が前にずり落ちて手がしびれ、前上がりだと股がつらいので、まず水平に。前後はレールの真ん中あたりで固定
- 本締めする。角度を保ったまま、ナットをしっかり締めます。サドルの前と後ろを手で持って揺すってみて、動かなければOK
- 体重をかけて確認。またがって座り、お尻を少し前後に動かしてみてください。カクンと角度が変わる、キシキシ音がする時は締めが足りません。締め忘れたまま走り出すと、段差でサドルが跳ねて危ないので、乗る前に必ず
ママチャリのサドル選び——規格はほぼ共通、違いは幅と硬さ
「サドル交換」で調べると種類が多くて迷いますよね。ママチャリ用に絞ると、選ぶポイントは意外と少ないんです。
- やぐら付きかどうか。サドル側にやぐらがあるタイプなら、「やぐら付き」「ママチャリ用」と書かれたものを。シートポストの先の太さは多くのママチャリで共通なので、まず合います。心配なら古いサドルを持って店で見てもらうのが確実
- レールの幅。ポスト側にやぐらがあるタイプは、レール(2本の棒)の間隔と太さが合うかを確認。一般的なサドルはほぼ共通の規格ですが、形が特殊なものは避けたほうが無難
- 座面の幅。ママチャリは背筋を立てて座るので、幅広でお尻全体を受ける形が合いやすいです。スポーツ車用の細いサドルは前傾で乗る前提なので、ママチャリに付けると痛くなりがち
- 穴あき・溝つき。真ん中にくぼみや穴があるタイプは、股の圧迫を逃がしてくれます。長く乗ると前がしびれる人向き
- 座面の硬さ。ふかふかが正解とは限りません。柔らかすぎると沈み込んでかえって痛くなることも。送り迎えの15〜20分なら、ほどよい弾力のもので十分
- 色と表面。黒は夏の駐輪場で座れないほど熱くなります。屋外に置くなら、雨に強い合皮でステッチの少ないものが長持ち
お尻が痛いのはサドルのせい?——高さ・角度・空気圧・カバー・慣れ
「サドルを替えれば痛くなくなる」と思いがちですが、実はサドル以外が原因のことも多いんです。新しいサドルを買う前に、順番に見直してみてください。
- 高さ。低すぎるとお尻に体重が集中します。ペダルを一番下にした時に膝が軽く曲がるくらいまで上げると、体重が足にも分散されて楽に。ただし止まった時につま先が地面に着く範囲で。子どもを乗せる時は、両足がしっかり着く高さを優先してください
- 角度。前下がりは体がずり落ちて手首に負担、前上がりは股が痛い。まず水平に戻して、そこから気持ち前下がりにするかどうかで調整
- タイヤの空気圧。空気が少ないと、段差の衝撃がそのままお尻に来ます。月に1回は空気を入れる。これだけで「サドルのせい」だと思っていた痛みが消えることもあります
- サドルカバー。今のサドルが硬い、破れているけど今すぐは替えられない、という時の応急処置に。かぶせるだけなので工具もいりません。ただし、ずれると滑るので、ひもをしっかり締めて
- 慣れ。久しぶりに乗った時や新しいサドルに替えた直後は、誰でも数日はお尻が痛みます。1〜2週間乗ってそれでも痛いなら、幅や硬さを見直すタイミング
ひとつだけ付け加えると、痛みが続く、股やお尻にしびれや腫れが出るという時は、サドルの調整で我慢せず、一度病院で相談してくださいね。
固着して外れない・ぐらつくときは
- ナットが回らない、シートポストが抜けない。サビで固着しています。無理に力をかけるとナットの角がなめて余計に外れなくなるので、潤滑スプレーを差して時間を置くのが先。詳しい手順は自転車のサドルがサビて動かない時の外し方へ
- 締めてもぐらつく。やぐらの中のギザギザの金具(座金)がずれているか、向きが逆のことがあります。一度ナットを外して、部品の順番と向きをそろえて組み直してみてください
- 座面がすぐ前下がりになる。やぐらのギザギザがすり減っている可能性。やぐら付きのサドルに丸ごと替えると解決することが多いです
ゆきこ( ゚Д゚)『うちのサドル、破れたのを1年くらいガムテープでしのいでいました。替えてみたら10分。しかも黒から明るい色にしたら、夏の駐輪場でお尻が焼ける問題まで一緒に解決して、なんでもっと早くやらなかったのかと。角度だけは最初に少し前下がりにして、手がしびれて水平に直しました』
破れたサドルは、やぐら付きのママチャリ用サドルを1つ選べば、それだけで交換できます。今すぐ替えられない時や、硬さだけが気になる時は、ジェル入りのサドルカバーをかぶせるのも手ですよ。
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まとめ:裏を見て見分けて、スパナ1本、水平にして、締めて、座って確かめる
- サドルの裏のやぐらの位置で見分ける。ママチャリはやぐら付きサドルを買えばOK
- 工具は14mmのスパナかモンキーレンチ。ポスト側やぐらなら六角レンチ
- 手順は緩める→外す→はめて仮締め→水平→本締め。高さの印を先に
- 前下がりは滑る。まず水平。締め忘れは段差で危ないので体重をかけて確認
- お尻が痛い時は高さ・角度・空気圧・カバー・慣れを先に。しびれが続けば受診
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手順を1枚にまとめました。



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