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マットレスをめくったら裏に黒い点、という場面は、寝具の中でもいちばんショックが大きいですよね。しかも、洗濯機に入れられるわけでもなく、天日にも干しにくい大きさです。まず知っておきたいのは、その黒い点が表面だけのものか、中まで入り込んでいるものかで、やるべきことがまったく変わるという点です。
先に結論をひとつ。表面のカビなら、乾燥させてから消毒用アルコールを布に含ませて叩けば、ほとんどのケースで対応できます。中まで進んでいる場合は、拭き取りだけでは戻らないので、買い替えを考える線になります。見分け方、表面の落とし方、酸素系漂白剤が使えるのはカバーだけという話、分解してはいけない理由、再発を止める置き方まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:表面か中か見分けたい人|落とし方を知りたい人|カバーの汚れも気になる人|中まで心配な人|分解を考えている人
表面か中までか——こすって取れるか、輪郭がぼやけて広いか
マットレスの黒い点は、次の2つのポイントで見分けます。
- 乾いた布やティッシュで軽くこすって、色が薄くなるか → 薄くなれば表面のサイン
- 輪郭がくっきりしているか、ぼやけて広がっているか → ぼやけていれば内部まで進んでいるサイン
表面のカビは、生地の織り目にとどまっている状態です。中まで進むと、詰め物やスプリング周りの湿気を吸って、内側から色が透けて見えるようになります。迷った時は、無理に判断を急がず、いったん陰干しをしてから、もう一度状態を確認してみてください。乾いた状態で見るのと、湿ったまま見るのとでは、色の見え方がずいぶん変わることもあります。次の章では、表面と判断できた場合の落とし方を説明します。
表面の落とし方——乾燥→消毒用アルコールを含ませて叩く→乾燥。水で洗わない
表面のカビと判断できたら、次の手順で進めます。
- 風通しのいい場所で乾燥させる。天気のいい日に、直射日光を避けて陰干しに近い形で
- 消毒用アルコールを布に含ませて、黒い点を軽く叩くように拭き取る
- こすらない。繊維の奥に色素を押し込んでしまいます
- 拭いたあとは、しっかり乾かす。生乾きのまま戻さない
水で洗う、水拭きするという方法は、マットレスには向きません。中材まで水分が入り込むと、乾かしきれずに、かえってカビを増やす原因になります。アルコールは引火性があるので、火の気のない、風通しのいい部屋で、換気をしながら使ってください。一度で完全に消えなくても、数日おきに同じ手順を繰り返すほうが、生地への負担は少なく済みます。焦って強くこすりたくなる気持ちは分かりますが、そこはぐっとこらえどころです。
酸素系を使えるのはカバーだけ
カバーやシーツの黄ばみ・汚れが気になる場合は、酸素系の漂白剤が使える場面もあります。ただし、これはマットレス本体ではなく、取り外して洗えるカバー側の話です。
- 酸素系漂白剤が使えるのは、外して洗濯機や桶で洗えるカバー・シーツだけ
- マットレス本体には、水を使う漂白剤は使いません
- 塩素系の漂白剤は色落ちと生地の劣化につながるため、カバーであっても使わない方向をおすすめします
漂白剤の種類を混同すると、塩素系と酸性の洗剤が偶然触れて危険なガスが出ることもあります。使う漂白剤の成分表示は、必ず確認してから使ってください。カバーを洗う時も、つけ置きの時間を長くしすぎると、生地がくたびれる原因になるので、パッケージに書かれている時間を守るくらいがちょうどいいです。
中まで行った時——買い替えの線
手順どおりにやってみても、黒い点が消えない、広がって見える、という時は、カビが中材まで進んでいるサインです。
- 広範囲に広がっている、輪郭がぼやけている → 中まで進んでいる可能性
- 独特の臭いが、しばらくしてから戻ってくる → 内部に残っている可能性
ここまでくると、表面を拭くだけでは元に戻せません。買い替えを考える線として覚えておいてください。処分の手順はマットレスの捨て方・切る手順にまとめています。カビの健康への影響がどこまであるかは、環境や体質によって差があるため、ここでは断定しません。咳や肌の症状が続くなど気になることがあれば、医療機関に相談してください。
分解してはいけない——スプリングは戻せない
「中がどうなっているか見てみたい」と、マットレスを分解したくなる気持ちも分かります。ただ、これはおすすめしません。
- 中にスプリングが入っているタイプは、一度切ったり外したりすると元の状態に戻せません
- 詰め物を出したり切ったりすると、強度が保てなくなり、使い続けるのが難しくなります
- 分解している最中に、金具やスプリングの先でけがをする恐れもあります
中まで進んだカビを確認したいだけなら、無理に分解せず、広がり方や臭いの変化で判断してください。それでも判断がつかない、量が多いという時は、無理をせず買い替えを検討したほうが早く解決します。分解して確認する時間と手間をかけるより、その分を新しいマットレスの資金に回したほうが、結果的に気持ちも早く切り替わりますよ。再発を止めるコツとしては、すのこを1枚挟む、除湿シートを敷く、週に1度は壁に立てかけて風を通す、の3つが効果的です。習慣として取り入れてみてください。すのこベッドの選び方はすのこベッドで後悔した理由を参考にどうぞ。マットレスのずれが気になる人はマットレスのずれ防止もあわせてどうぞ。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、黒い点を見つけた瞬間は誰でも慌てると思います。でも、こするより先に「表面か中か」を確認するだけで、次にやることがはっきりしますよね』
落とした後の再発防止には、除湿シートを1枚敷いておくのがいちばん手軽です。
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まとめ:表面か中かを見分けてから対応。分解はしない
- こすって色が薄くなるかで表面か中かを見分ける
- 表面は乾燥→消毒用アルコールを含ませて叩く→乾燥。水で洗わない
- 酸素系漂白剤が使えるのはカバーだけ。塩素系は使わない
- 広がって輪郭がぼやける黒い点は買い替えを考える線
- スプリングは戻せないので分解しない。すのこと除湿で再発防止
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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