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川や田んぼで白くて首の長い鳥を見て、「あ、シラサギだ」と思う。ところが図鑑を開くと、「シラサギ」という名前の鳥が載っていなくて戸惑う。そんな経験をする人は多いですよね。コサギ、チュウサギ、ダイサギと、白いサギは何種類もいて、写真を並べてもよく似ています。
先に結論をひとつ。「シラサギ」は白いサギをまとめた呼び名で、そういう名前の1種類の鳥はいないと言われています。そのなかでコサギは、白いサギの中では小さめで、黒いくちばしと黄色い足の指が手がかりです。ダイサギやチュウサギは、大きさとくちばしの形で見分けます。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:シラサギという名前が気になる人|足が黄色い鳥を調べたい人|大きさやくちばしで迷う人|季節で姿が違って見える人|水辺で観察してみたい人
「シラサギ」は種類の名前ではなく、白いサギの呼び名
田んぼや川で白いサギを見ると、昔から多くの人が「シラサギ」と呼んできました。つまりシラサギは「白いサギ」くらいの意味のよび名で、図鑑に載っている種類の名前とは別ものなんです。このよび名が当てはまる鳥は一つではなく、コサギ、チュウサギ、ダイサギ、季節によっては白く見えるアマサギなどが含まれると言われます。
ですから、「シラサギ」と呼ぶこと自体は間違いではありません。ただ、鳥の名前を調べたい、写真に名前をつけたい、という時には、種類の名前に直す必要があります。そのための手がかりが、このあと出てくる足、くちばし、大きさです。
同じサギでも、灰色っぽいアオサギや、夜に動くことの多いゴイサギは、白いサギとは見分け方が違います。そちらはアオサギとゴイサギの違いにまとめています。
コサギの手がかりは、黒いくちばしと黄色い足の指
白いサギの中で、コサギは小さめのほうです。細い首をS字に曲げて、水辺をちょこちょこ歩く姿が思い浮かぶ人もいるかもしれません。見分けるときは、次の2点に絞ると迷いにくくなります。
- くちばしが黒い。細くてまっすぐ、先まで暗い色です
- 足の先、指のあたりが黄色い。足全体は黒っぽく、指だけ色が違って見えます
繁殖の時期には、頭の後ろに細くて長い飾り羽が伸びることがあると言われます。ふだんは見えにくくても、風にゆれる飾り羽があれば、コサギを思い浮かべる手がかりになります。ただし、黄色い足は水に入っていると見えにくいことがあります。足が見えない時は、無理に決めずに、次の章の大きさとくちばしも合わせて見てください。
ゆきこ( ゚Д゚)『呼び名と種類名は別だと知ると、図鑑の見方がずいぶん楽になりますよね』
コサギ・チュウサギ・ダイサギ・アマサギの見分けの早見表
白いサギを見分ける道具は、大きさ、くちばし、足の色の3つです。大きさは、数字よりも「小さめ」「とても大きい」といった比べ方のほうが、実際には役に立ちます。
| 種類 | 大きさの目安 | くちばし | 足 | よく見られる場所 |
|---|---|---|---|---|
| コサギ | 白いサギの中では小さめ | 黒 | 黒く、指が黄色 | 川・水田・浅い水辺 |
| チュウサギ | 中くらい | 短め。時期で色が変わると言われる | 黒っぽい | 水田・草地 |
| ダイサギ | とても大きく首が長い | 長い。時期で色が変わると言われる | 黒っぽい | 川・池・水田 |
| アマサギ | ずんぐりした体つき | 黄色っぽい | 黒っぽい | 牛の近く・畑 |
表の色や大きさは、あくまで目安です。同じ種類でも、季節や個体によって見え方が違うと言われます。写真や双眼鏡で見て、どの特徴も決め手にならない時は、「白いサギ」とだけ記録しておくのもひとつの方法です。野鳥の見分けは、全部を一度に決めようとしないほうが、長く楽しめます。
季節で姿が変わる所と、ユキコサギという鳥
白いサギの見分けが難しい理由のひとつが、季節で色が変わることです。繁殖の時期にはくちばしや顔まわりの色が変わると言われ、飾り羽が伸びる種類もあります。アマサギは、夏のあいだ頭から背中にかけて橙色っぽくなることがあり、そうでない時期は白く見えると言われます。同じ鳥でも、季節が違うと「別の鳥」に見えることがあるんです。
名前が似ているユキコサギは、日本ではまれにしか記録されないと言われる鳥です。コサギと同じように黒いくちばしと黄色い足の指をもつため、写真だけでは迷うことがあります。写真に撮った鳥で、足やくちばしの様子が図鑑と少し違うと感じたら、決めつけずに、自治体の自然観察施設や地域の野鳥の会といった詳しい人に尋ねてみてください。
水辺で観察する時の決まり
サギは川や池、田んぼなどの水辺で見られます。観察のときは、鳥だけでなく足元と周りにも目を向けましょう。
- 川・池・田んぼでは柵の外に出ない。水際は足元がすべりやすく、深さも分かりにくいものです
- 子どもは大人と一緒に。手をつないで、水辺から少し離れて見ます
- 鳥には近づきすぎない。双眼鏡を使うと、離れたままでも足の色まで見えます
- 野鳥は法律で守られていると言われます。捕まえない、飼わない、巣やヒナに触らない、えさをやらない、が基本です
- 犬や猫を連れている時は、鳥に近づけないようにします
- 私有地や公園では、その場所の決まりに従う。田んぼや畑の中には入らず、道の上から見ます
こうした決まりを守っておくと、鳥のほうも驚いて飛び立たずに、水辺でゆっくり過ごしてくれるものです。鳥の形や色をじっくり見たい人には、双眼鏡が頼りになります。選び方は双眼鏡を買って後悔した7つの理由で触れています。
子どもに聞かれた時の答え方と、そのほかの疑問
子どもに「あの白い鳥は何?」と聞かれた時は、まず「白いサギだね」と答えれば通じます。そのあとに「足を見てみよう。黄色い足の指があるかな」と、見る場所を一緒に探すと、種類の名前に近づいていきます。答えを急がなくても、見る目が育つ遊びになりますよね。
- 白い鳥なら全部サギ? そうとは限りません。カモメやトキなど、白い水辺の鳥はほかにもいます。首が長くS字に曲がっていればサギを思い浮かべます
- 夜にも白い鳥がいる? 夜に動くことの多いサギはゴイサギなどで、体の色が違うと言われます
- 飛んでいる時の見分けは? 首を曲げて飛び、足が後ろに長く伸びるのがサギの特徴と言われます。種類までは、止まった姿のほうが分かりやすいです
野鳥の名前を覚えるコツは、一度に全部の種類を覚えないこと。まずは「白いサギ」「灰色のサギ」と分け、あとから種類を足していけば、混乱せずに続けられます。
💡 この困りごとへの提案
持ち歩ける薄い野鳥のハンドブックが1冊あると、観察の場で見比べやすくなります。開いてすぐ、サギの項目にたどり着けるものが便利です。
あわせて読みたい
同じサギの仲間で、灰色の鳥や夜の鳥を調べたい人はアオサギとゴイサギの違いへ。林の中で青い小鳥を探してみたくなったらルリビタキはどこにいる?もどうぞ。観察に使う道具選びは双眼鏡を買って後悔した7つの理由が参考になります。観察から帰って温かい煮物を作る日に、鍋の蓋が見当たらなかったら鍋蓋の代用も役に立ちます。
まとめ:シラサギは白いサギの呼び名。コサギは黒いくちばしと黄色い足の指
- シラサギは白いサギの呼び名。1種類の鳥の名前ではないと言われます
- コサギの手がかりは2つ。黒いくちばしと、黄色い足の指です
- 大きさとくちばしで見分ける。チュウサギ・ダイサギ・アマサギは表で確かめます
- 季節で色が変わる。迷った時は決めつけず、白いサギと記録します
- 柵の外に出ない。野鳥には触らず、えさもやらず、離れて静かに見ます
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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