レーヨンの服が伸びる時——伸びやすい扱い方と、しまい方

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レーヨンのブラウスやカットソーを着ていたら、袖や裾がだらんと伸びている。洗ったあとに丈が長くなった気がする。肩のあたりが下がって、シルエットがくずれてしまった。そんな悩みは、レーヨンの服ではよく起きる話なんです。やわらかく落ち感のある生地だからこそ、伸びると目立ちますよね。

先に結論をひとつ。レーヨンは水を含むと弱くなりやすい素材で、濡れたまま引っぱったり、重みをかけたままハンガーで干したりすると、伸びることがあります。洗う時は洗濯表示どおりに、ネットに入れて押し洗いか手洗いコースで、脱水は短く。干す時は形を整えて、平干しか、肩の形を保つハンガーで陰干しします。ただ、伸びてしまった服は完全には戻らないことが多いので、「伸ばさない」ことが大切なんです。

下の図から、いまの状況に近い章を探してみてください。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ伸びる原因を知りたい→早見表で場面を確かめる第1章へ ▶洗ったら伸びた→ネットと押し洗い、短い脱水第2章へ ▶干したら下がった→平干しか肩に合うハンガー第3章へ ▶着ていて伸びた→重い物を入れない・しまい方第4章へ ▶伸びてしまった→表示を見て整える。大きければお店第5章へ ▶

ケース別に読む:伸びる原因を知りたい人|洗い方を見直す人|干し方を見直す人|着ていて伸びた人|伸びてしまった人|しまい方を知りたい人

4コマ漫画|レーヨンが伸びる時洗ったあと袖が伸びてる…1濡れた服は伸びやすいやりがちこのまま干そう濡れて引っぱる長い脱水吊るして干す2濡れた時の力と重みはNGこうするやさしく洗おうネットに入れる押し洗い短い脱水3力をかけず短く脱水乾いたあと形が保てた4平干しで形を保つ

伸びる原因の早見表——濡れたまま引っぱる・重い・ハンガー・強い脱水

レーヨンは、水を吸うとやわらかくなり、濡れている間は形が変わりやすい状態になります。その状態で力や重みがかかると、乾いたあとも元の長さに戻りきらず、伸びたように見えるんです。まずは、伸びやすい場面を表で見てみましょう。

場面 起きやすいこと 見直し方
濡れたまま引っぱる 形を整えるつもりが、生地が伸びる 引っぱらず、手でそっとたたいて整える
濡れた服を吊るして干す 水を含んだ重みで、肩や裾が下がる 平干しか、肩の形を保つハンガーで
脱水を長くかける 強い力でねじれて、形がくずれる 短く。長さは洗濯表示と取扱説明書で
重い物をポケットに入れて着る 重みが一か所にかかり、下がる 入れる物を軽くする

どれも「濡れている時」か「重みが一か所にかかる時」に力がかかっている、という点が共通しています。織り方や仕立てによって差があるので、同じレーヨンでも服ごとに伸び方は違います。まずは洗濯表示を見て、その服がどう洗えるのかを確かめるところから始めてください。

伸ばさない洗い方——洗濯表示を見て、ネットに入れて押し洗い

洗う前に、衿の後ろや脇の縫い目についている洗濯表示を見てください。家で洗えない表示の服は、無理をせずクリーニングに相談します。家で洗える表示なら、洗い方や脱水は表示どおりに。水温や時間は、洗濯表示と洗剤の裏の案内に従ってください。

伸ばさない洗い方の3つの手順ネットに入れる裏返してから→押し洗いこすらない→脱水は短くタオルで包む
  1. 洗う前の準備:ファスナーやボタンを留めて、裏返してネットに入れる。ほかの洗濯物とからませない
  2. 洗う:おしゃれ着用の洗剤を、洗剤の案内どおりに使う。洗濯機なら手洗いコースなどのやさしいコース、手洗いなら洗い桶で押し洗い。もみ洗いやこすり洗いはしない
  3. 脱水は短く:長くかけない。乾いたタオルで包んで水気を吸わせる方法もある

洗濯機の中で服が片側に寄ると、その重みで引っぱられて伸びやすくなります。ネットは、服をたたんで無理なく入る大きさにして、ぎゅうぎゅうに詰めないでください。洗濯物の量が多い日は、レーヨンの服だけ別に洗う方が安心ですよね。

干し方——平干しか、肩の形を保つハンガーで陰干し

脱水のあとの服は、いちばん重く、いちばん伸びやすい状態です。すぐに取り出して、手でそっとたたくようにしてしわを伸ばし、形を整えます。ハンガーを使うなら、細いハンガーや針金のハンガーは避けて、肩の幅に合って、すべりにくい物を選んでください。

干し方のこうする・やめるこうする形を整え平干し陰干しにするやめるねじる・引っぱる濡れている時は特に
干し方 目安
平干し 型くずれしにくい。洗濯ネットを広げた上に置く、など
肩の形を保つハンガー 肩の幅に合う物を選び、陰干しする
ピンチで吊るす 跡や伸びが出やすいので避ける
乾燥機 表示で使えるとなっていない限り避ける

干す場所は、直射日光を避けた風通しのよい日かげが安心です。乾く前に何度も触って引っぱると、そこから伸びることがあるので、形を整えたらあとは乾くのを待ちましょう。

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干す時にもしまう時にも、肩の形を保ってくれるすべらないハンガーが1本あると、肩が下がりにくくなります。


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着ていて伸びた時——重い物を入れない、肩に重みをかけ続けない

洗っていないのに伸びた、という時は、着ている間の重みが原因のことがあります。ポケットにスマホや鍵などの重い物を入れたまま動いたり、肩にかけたバッグの重みが同じ場所にかかり続けたりすると、その部分が下がりやすくなります。

  • 重い物は、ポケットではなく別のバッグに入れる
  • 肩にかける重いバッグは、レーヨンの服の日は手持ちにするか、避ける
  • 袖をまくる時は、きつく巻かず、ゆるくたたむ

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、レーヨンは「伸びてから直す」より「伸ばさない習慣」をつくる方が楽だなと思います。干す場所と使うハンガーを先に決めておくと、迷いませんよね』

伸びてしまった時——完全には戻らない。少しなら整え、大きければお店へ

伸びてしまった服は、完全に元の形へ戻すのはむずかしいと考えておいてください。無理に縮めようとして熱を強くかけると、かえって生地をいためることがあります。

伸び方 考え方
少し伸びた 洗濯表示を見て、形を整えて陰干しし、着られるか様子を見る
かなり伸びた 無理に戻さず、お直し店やクリーニング店に相談する
型くずれが気になる 肩や丈の直しができるか、お店に聞いてみる
  • 無理に引っぱらない。生地がいたんだり、形がゆがんだりします
  • アイロンやスチームの前に、洗濯表示を見る。かけられる温度は表示どおりに、当て布をして短く
  • やけどに注意。アイロンの面も蒸気も熱いので、顔や手を近づけず、小さな子どものそばでは使わない

お店によっては、仕上げや直しの相談に乗ってもらえることもあります。大切な服ほど、自分で戻そうとする前に聞いておくと安心です。

しまい方——たたんで、重ねすぎない

乾いたあとのしまい方も、伸びに関わります。ハンガーにかけっぱなしだと、肩や裾に重みがかかり続けるので、型くずれが気になる服は、たたんで引き出しにしまう方法もあります。ただし、深く重ねすぎると下の服がつぶれて、折り目がつきやすくなります。

しまい方の3つの目安ゆるくたたむきつく折らない重ねすぎない枚数を増やさない乾いてからしまう湿ったままはNG
  • たたむ時は、きつく折らず、ゆるやかに
  • 重ねる枚数を増やしすぎない
  • よく着る服はハンガー、あまり着ない服はたたむ、のように使い分けるのも手
  • 湿ったままではしまわず、しっかり乾かしてから。においの原因になります

よくある疑問——乾燥機・混紡・袖口だけ伸びた

Q. 乾燥機は使っていい?
洗濯表示で乾燥機が使えるとなっていない限り、避けるのが安心です。濡れたレーヨンに熱と回転が加わると、伸びたり縮んだりしやすくなります。

Q. ポリエステルなどとの混紡の服は?
素材の表示を見て、洗濯表示に従います。混ざっていても、レーヨンの部分は伸びたりしわになったりすることがあるので、洗い方はやさしくしておくと安心です。

Q. 濡れた状態で形を整える時、引っぱってもいい?
引っぱらず、手のひらでそっとたたくように整えます。濡れている時が、いちばん伸びやすいからです。

Q. 袖口だけ伸びた時は?
家で戻そうとせず、お直し店に相談する方が安心です。どこまで直せるかは、服の作りによって違います。

あわせて読みたい

レーヨンの服は、縮む時も色落ちする時も、洗い方がポイントになります。縮んだ時の考え方はレーヨンが洗濯で縮む時に、色落ちが心配な時はレーヨンが色落ちする時にまとめています。布を使った作業つながりで、椅子の座面の布を自分で替えてみたい方は、椅子の座面の張り替えを自分でも読んでみてください。

まとめ:濡れた時に引っぱらない。平干しか肩に合うハンガーで

  1. レーヨンは水を含むと弱くなりやすい。濡れたまま引っぱらない
  2. 洗う前に洗濯表示を見る。ネット・押し洗い・短い脱水で、温度は表示どおりに
  3. 干すなら平干しか、肩の形を保つハンガーで、日かげに
  4. 重い物をポケットに入れ続けない。しまう時はたたんで重ねすぎない
  5. 伸びた服は完全には戻らない。大きく伸びたらお店に相談し、アイロンはやけどに注意

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

レーヨンの服が伸びる時の早見表:レーヨンは水を含むと弱くなりやすく、濡れたまま引っぱる、重みをかけて吊るして干す、脱水を長くかける、重い物をポケットに入れるといった場面で伸びやすい。洗う前にまず洗濯表示を見て、家で洗えない表示ならクリーニングに相談する。家で洗えるならネットに入れ、おしゃれ着用の洗剤で押し洗いか手洗いコース、脱水は短く。温度や時間は表示どおりに。干す時は形を整えて平干しか、肩の形を保つハンガーで陰干し。伸びてしまった服は完全には戻らないことが多く、少しなら表示を見て整え、大きく伸びたらお店に相談する。アイロンやスチームはやけどに注意する。

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