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パイプ椅子の座面、気づいたら合皮がひび割れて、中のウレタンがのぞいていた——ということはありませんか。学校や会社の集会でよく見かけるあの折りたたみ椅子、家に一脚あると来客時や作業用に地味に重宝しますよね。捨てるほどでもないけれど、このまま座らせ続けるのも気が引ける。そんな時に頭をよぎるのが「自分で直せないか」という発想です。
先に結論をひとつ言うと、パイプ椅子の座面はネジで外せる作りがほとんどなので、張り替え自体はそれほど難しくありません。ただし、木の椅子の座面の張り替えとは勝手が違う部分があります。合皮の伸び方、脚の錆、折りたたみ部分の指はさみなど、パイプ椅子ならではの注意点があるんです。ここでは、その違いに絞って順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:分解する前に確認したい人|座面の外し方を知りたい人|張り替えの手順を知りたい人|背もたれや脚の錆が気になる人|どこまで直せるか知りたい人
先に安全——分解の前に写真、ネジは数えて袋に
パイプ椅子の座面は、裏側を見ると四隅か中央寄りに4本のネジで留めてあることがほとんどです。外す前に、必ずスマホで座面の裏側と脚のつながり方を写真に撮っておいてください。「どこにどのネジが刺さっていたか」は、外している最中は覚えているつもりでも、組み立て直す頃には案外あやふやになってしまうものなんです。外したネジは種類ごとに小皿や袋に分けておくと、あとで迷いません。折りたたみ式は脚の長さでネジの太さが違うことも多く、混ざると締め直す時に合わなくなります。
作業をする場所も先に決めておきましょう。タッカーや接着剤を使う工程は、屋外か窓を開けた部屋で。合皮の匂いが気になる人は換気を強めに、子どもやペットが出入りしない時間帯を選ぶと落ち着いて進められます。
- 折りたたみ部分(ちょうつがい・脚が交差する所)は指をはさみやすい場所です。分解や持ち運びを子どもに手伝わせない
- タッカーを使う工程では、針が思わぬ方向に跳ねることがあります。手袋と、できれば保護メガネをつけてから作業してください
- 脚が曲がっている、全体がぐらついている椅子は、座面を張り替えても状態は変わりません。見た目が整っても座り心地や安全性は戻らないので、無理に直さず買い替えも選択肢に入れてください
座面の外し方——裏の4本ネジと座面のタイプ
座面を裏返すと、四隅に近い位置に4本のネジが見えるはずです。プラスドライバーで外すだけで、座面本体が脚から浮きます。ここで見ておきたいのが、座面の中身が「薄い板に合皮を直接貼っただけ」なのか、「板の上にウレタンが乗って一体になっている」のかという違いです。板だけの薄いタイプは、合皮をめくればすぐに下地の板が見えるので、張り替え作業はいちばん単純です。ウレタン一体型は、古いウレタンがへたっていないかを先に確認しておくと、張り替えたあとの座り心地で後悔しにくくなります。
ウレタンがぺったりつぶれている場合は、無理に元のウレタンを使い回さず、薄いウレタンシートを1枚足してから合皮をかぶせると、座った時の沈み込みが落ち着きます。逆に板タイプは足す物がない分、生地の厚みと張り方の丁寧さで見た目の仕上がりが決まります。
張り替えの手順——合皮のタック留めと100均の布
座面が外れたら、古い合皮をはがして張り替えです。合皮は布のように伸縮しないため、角の処理でしわが出やすいのがパイプ椅子ならではの難しさなんです。角は一気に引っ張らず、少しずつタッカーで留めながら余分をたたむように整えると、しわが目立ちにくくなります。
100円ショップの布は薄手のものが多く、1枚だけだと座った時に下地の色や板の継ぎ目が透けて見えることがあります。気になる場合は、同じ生地を2枚重ねるか、間に薄いウレタンシートをはさむと、見た目も座り心地も安定します。カッターで余分な生地を切る時は、刃を自分の指の方向に引かないこと。押さえる手は必ず刃の進む先から離しておいてください。
生地選びでは、伸縮性のない合皮タイプと、少し伸びる合成皮革タイプがあります。初めて挑戦するなら、多少伸びるタイプの方が角のしわを逃がしやすく、扱いやすいですよ。色や柄は座面と背もたれをそろえるとまとまりが出ますが、複数脚をまとめて張り替える時は、生地を多めに用意しておくと途中で足りなくなる心配がありません。
背もたれの合皮と脚の錆——直せる所と無理をしない所
背もたれの合皮も座面と同じ理屈で張り替えられますが、パイプ椅子は背もたれのパイプに合皮を巻き込んで留めてある構造も多く、座面ほど簡単には外せない型があります。無理に外そうとしてパイプを曲げてしまうくらいなら、上から合皮のカバーをかぶせる方法に切り替える方が安全です。
脚のパイプに浮いた錆が気になる時、つい削り落としたくなりますが、削りすぎるとパイプ自体が薄くなり、強度が落ちてしまいます。目の細かいやすりで表面に浮いた錆だけを落とし、地の金属まで削り込まないことを意識してください。この「削りすぎない」という考え方は、自転車のスポークの錆取りとも共通しています。詳しくは自転車のスポークの錆でも触れているので、あわせてどうぞ。錆を落としたあとに塗装で仕上げたい時は、椅子の塗装の剥がれの直し方にやり方をまとめています。
脚先のキャップが割れている、外れかけているという場合も、張り替えとあわせて見ておきたい所です。キャップが外れたまま床に直接パイプが当たると、床の傷にもつながりますし、フローリングでは滑りやすくもなります。ホームセンターや100円ショップで似たサイズのキャップが見つかることも多いので、合わせて交換しておくと安心です。
リメイクで変えられる所と変えられない所
座面と背もたれの色を変えるだけでも、パイプ椅子の印象はずいぶん変わります。同じ柄の生地で複数脚をそろえれば、バラバラに買い足した椅子でも統一感が出ますよね。ただし、張り替えで直せるのはあくまで「見た目」の部分です。座面の板が割れている、脚がぐらついている、ロック部分が甘くなっている、といった構造上の不具合は、生地を替えても直りません。
ゆきこ( ゚Д゚)『生地選びって楽しくて、つい柄から決めたくなるんですけど、まずは座って安全かどうかを先に見てあげてくださいね。見た目のリメイクは、そのあとでも十分間に合いますから』
破れがひどく、脚のぐらつきも気になる、という場合は無理に直さず、クッション付きの新しいパイプ椅子に替えるのも一つの手です。座面が厚めのタイプなら、張り替えの手間なく長く使えます。
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学習椅子の昇降部を自分で分解していいか迷う人は学習椅子の分解、破れたラグの直し方はラグの破れの補修もどうぞ。脚や全体の塗装が剥げてきた時は椅子の塗装の剥がれの直し方、木の椅子を丸ごと塗り替えたい時は木の椅子の塗り替えとカビにまとめています。
まとめ:パイプ椅子はネジを数えて外し、合皮はタックで留める
- 分解の前に写真とネジを数える。折りたたみ部の指はさみに注意してください
- 座面は裏の4本ネジで外れる。板かウレタン一体かで手順が変わります
- 合皮は伸びない。中央から対角にタッカーで留め、角はたたんで整えます
- 脚の錆は削りすぎない。浮いた錆だけを目の細かいやすりで落とします
- 直せるのは見た目だけ。ぐらつきや割れがあれば買い替えを検討してください
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手順を1枚にまとめました。



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