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家にちょうどいい高さの腰かけがなくて、自分で作れないかと考え始める人は多いですよね。市販のスツールを買うほどでもないけれど、玄関で靴を履く時、キッチンでちょっと腰かけたい時、子ども部屋で踏み台代わりに何か欲しい時など、ひとつあると助かる場面は意外と多いものです。木材やすのこ、牛乳パック、段ボールなど、身近な材料で作れないかと調べ始めると、やり方はいろいろ出てきます。値段を抑えたい、部屋の大きさに合わせて高さを変えたい、という声もよく見かけます。
先に結論をひとつ。「どの材料で作るか」より先に、「座れる強さをどう確かめるか」を決めておくことです。見た目が椅子の形をしていても、体重をかけて確かめていない物に座るのは危なさが伴います。安全の条件、3つの型の比べ方、座れる強さの決め方、木で作る手順、布を張る時の注意まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:先に安全を知りたい人|型で迷っている人|強さを確かめたい人|木で作りたい人|布や背もたれを付けたい人
先に安全——踏み台にしない・ぐらつく物には座らない
スツールを自作する時にいちばん大事なのは、実は作り方より安全の線引きです。作る前に、次の4つを必ず確認してください。
- 踏み台にしない・乗って物を取らない。回転椅子やキャスター付きの台と同じで、高い所の物を取ろうとして体重が片側に寄ると倒れます
- 段ボール・牛乳パック製は体重をかけない・子どもが飛び乗る前提で低く作る。軽い材料は湿気や繰り返しの荷重で徐々に潰れていきます
- のこぎり・電動ドライバー・カッターのけが・ささくれはやすりで整える。切った木材の角はとがっていて、素手で触ると刺さることがあります
- ぐらつく物に座らない。完成した直後に体重をかけて数分座り、ぐらつきや軋みがないかを確かめてから使い始めます
この4つを守れていれば、あとは好みの材料と手順を選ぶだけです。まずは3つの型を比べてみましょう。
3つの型——すのこや木材が一番丈夫、牛乳パックは低く、段ボールは足乗せ
スツールの作り方は、使う材料によって向き不向きがはっきり分かれます。強さと手間のバランスで選んでみてください。
| 型 | 強さの目安 | 向く場面 |
|---|---|---|
| すのこ・木材 | 一番丈夫。大人が座れる | 玄関・脱衣所など毎日使う場所 |
| 牛乳パック | 軽くて作りやすいが弱め | 子ども用。低く・座面を広く |
| 段ボール | いちばん弱い。長く使わない前提 | 足乗せ程度。座る前提の作り方ではない |
牛乳パックや段ボールで組む場合の話は絵本ラックの手作りとも共通する部分が多いので、あわせて読むと作り方のコツがつかみやすいです。段ボールで作る足乗せ程度の台は、そもそも人が座る前提の作り方ではないので、腰をかけて長く使いたい場合はすのこや木材を選んでください。木材を選ぶ時は、集成材か杉やパイン材などの角材が扱いやすく、反りが少ないと言われています。ホームセンターで木の種類ごとの価格を見比べてから決めると、あとで買い足す手間が減ります。
座れる強さの決め方——脚の本数・ぐらつきの試し方・ビスの長さ
「座れるかどうか」を見た目だけで判断しないための、簡単な確かめ方です。
- 脚は4本以上。3本脚は安定しているように見えて、斜め方向の力に弱いです
- 対角に力をかけて揺らす。座る前に、両手で天板を持って対角線方向に軽く揺すり、ぐらつきがないか確かめます
- 体重をかけて数分座る。完成後すぐに全体重をかけて座り、きしみや沈み込みがないかを見ます
- ビスは板の厚みの2倍前後が目安。短すぎると抜けやすく、長すぎると反対側に突き出てけがのもとになります
この確かめ方をしてから使い始めれば、「見た目は椅子だけど実は危ない」状態を避けられます。脚と天板をつなぐ部分は、ビスだけでなく、斜めに渡す補強の板(筋交い)を1本足すだけでもぐらつきがかなり減ります。特に牛乳パックのように軽い材料で組む時は、この補強があるかどうかで安定感が大きく変わってきます。
木で作る手順——切らない材料を選ぶ・L字金具・角を丸める
のこぎりを使う工程をできるだけ減らせる方法から紹介します。
- 切らない材料を選ぶ。ホームセンターで必要な寸法にカットしてもらえば、自宅でのこぎりを使う工程を減らせます
- L字金具で固定する。木工用ボンドだけに頼らず、金具とビスで脚と天板をしっかり留めます
- 角をやすりで丸める。切り口やビスの頭の出っぱりは、やすりで丸めてからささくれや引っかかりをなくします
のこぎりや電動ドライバーを使う場合は、手袋をして、材料は動かないように固定してから作業してください。カッターは引く方向に指を置かないことも忘れずに。木材の色を変えたい時は、組み立てる前に塗料を塗っておくと、脚の内側や継ぎ目までむらなく仕上がります。子どもが使う物であれば、口に入れても安全な水性の塗料を選び、しっかり乾かしてから組み立てに進んでください。
布を張る・背もたれ——打つ順番と、後付けが向かない理由
座面に布を張ってクッション性を出したい時は、タッカーで留めるのが手早い方法です。椅子の座面の張り替えと同じ打ち順で進めると失敗しにくいです。タッカーの針は跳ねることがあるので、手袋と保護メガネをして、子どもを近づけず、打った本数を数えながら作業してください。
背もたれを後から付けたいと思う人もいますが、背もたれの後付けは向きません。最初から背もたれ込みで設計された椅子と違い、接合の仕組みがない自作のスツールに背もたれを立てると、寄りかかった時にそこだけ力がかかって倒れやすくなります。背もたれが欲しい場合は、最初から背もたれのある形で設計するのが正直な答えです。
座面のクッション性を上げたい時は、ウレタンフォームを1〜2cmほど重ねてから布を張ると、座り心地がやわらかくなります。厚みを出しすぎると座面が高くなって足が届きにくくなることもあるので、薄めから試して様子を見るのがおすすめです。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、市販のスツールの値段を考えると、材料費だけなら自作の方が安く済むことが多いです。ただ、強度を確かめる手間を惜しまない人向けだと思っています』
脚の材料からしっかり選びたい人には、桐のすのこが軽くて扱いやすく、はじめての自作にも向いています。
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牛乳パックや段ボールで作る絵本ラックの作り方は絵本ラックの手作り、踏み台として使う物を選ぶ・代用する時の注意は踏み台の代用にまとめています。作らずに市販のカバーで仕上げたい人はスツールカバーの作り方、椅子の座面を自分で張り替えたい人は椅子の座面の張り替えもどうぞ。
まとめ:踏み台にしない。座れる強さを確かめてから使う
- 踏み台にしない・乗って物を取らない。回転や不安定な台と同じ危なさがあります
- 段ボール・牛乳パックは体重をかけない。子どもが飛び乗る前提で低く作ります
- すのこや木材が一番丈夫。毎日座るならこの型を選びます
- 脚4本以上・対角に揺らして確認。体重をかけて数分座ってから使い始めます
- のこぎり・ドライバー・カッターは手袋、角はやすりで丸める。ぐらつく物には座りません
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手順を1枚にまとめました。



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