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お気に入りのトートバッグ、買ったときはしゃんとしていたのに、荷物を入れるたびに底がたわんで、置くとくたっと横に倒れる。中で水筒が転がって、弁当箱が斜めになって……。うちは子どもの習い事バッグがまさにこれで、底がふにゃふにゃのまま何か月も使っていました。
先に結論をひとつ。底板は、家にある硬めのシートを底の形に切って布で包むだけで、十分に代わりになります。専用品を探し回らなくても、クリアファイルや段ボールで今日のうちに作れるんです。どれが向いているか、サイズの測り方、100均で買うならどれか、ついでに内ポケットの後付けまで、順番に見ていきましょう。
底板があると何が変わる?——型崩れと「底のたわみ」は板1枚で止まる
バッグの底板は、荷物の重さを底全体に広げる役目をしています。板がないと、重い物が当たっている一点だけが下に引っ張られて、底がたわみ、側面まで引きずられて型崩れしていくんですね。逆に板が1枚入るだけで、重さが面で受け止められるので、置いたときに自立しやすくなりますし、中身も転がりにくくなります。
- 置いたときに自立する。カフェの床や電車の足元で倒れない
- 水筒や弁当箱が底で動かないので、中身がぐちゃぐちゃにならない
- 底の角が擦れにくくなって、バッグそのものが長持ちする
- 革やキャンバスのバッグでも、底の縫い目に負担が集まりにくい
もともと底板が入っていたバッグなら、板が折れたり反ったりしていないか一度見てみてください。反った板を入れ替えるだけで、見違えることもありますよ。
底板の代わりになるもの——家にある物・100均で買える物
- PPシート(ポリプロピレンの薄い板)。100均の文具や工作コーナーにある半透明の板。軽くて水に強く、ハサミで切れて、割れにくい。いちばんおすすめです。厚さは0.75mm前後が扱いやすく、大きめのバッグなら2枚重ねに
- クリアファイルを重ねる。使い古しのクリアファイルを底の形に切って、2〜3枚重ねてテープで留めるだけ。1枚だとぺらぺらですが、重ねると意外としっかりします。小さめのバッグや、とりあえず今日しのぎたい時に
- プラダン(プラスチック段ボール)。中が空洞の軽いプラスチックの板。厚みがあるぶん頼もしくて、大きなトートやマザーズバッグ向き。カッターで切れます。断面が空洞なので、切り口はテープで塞ぐと内布を傷つけません
- 段ボール+布。厚手の段ボールを2枚、目の向きを直角に重ねて貼ると、かなり丈夫になります。ただし水に弱いので、必ず布や合皮風のシートで包んで。雨の日に濡れると波打つので、外用のバッグには向きません
- 硬めの下敷き・カッターマット。子どもの使わなくなった下敷きは、そのまま底板になるサイズのことも。カッターマットは重いので小さいバッグ向き
- 薄いまな板シート。100均の薄いまな板は、形が長方形でそのまま入るバッグも。角を丸めれば十分使えます
選び方の目安は、「軽い・水に強い・割れない」の3つ。毎日使うバッグならPPシートかプラダン、たまに使うバッグや小さめならクリアファイルの重ね、という感じで使い分けると迷いません。
作り方——底の内寸を測る、角を丸める、布で包む
- 底の内寸を測る。バッグを空にして立て、底の内側の縦と横をメジャーで測ります。マチのあるバッグは、底が四角ではなく少し台形になっていることがあるので、手前側と奥側の両方を測っておくと安心。測った寸法から縦横それぞれ5mmほど引いた大きさにすると、すっと入って角が布に当たりません
- 型紙を作る。いきなり板を切らず、新聞紙やチラシで型紙を作って一度バッグに入れてみる。ここでぴったり合わせておくと、板の切り直しがなくなります
- 板を切る。PPシートやクリアファイルはハサミ、プラダンや段ボールはカッターで。カッターを使うときは下にマットを敷いて、刃は少しずつ出して、使い終わったら刃をしまって子どもの手の届かない所へ。切っている最中に子どもが来たら、いったん手を止めるくらいでちょうどいいです
- 角を丸くする。四隅を、10円玉くらいの丸みに切り落とします。角がとがったままだと、内布を突いて穴が開く原因に。ここは必ず
- 布や合皮風シートで包む。見た目のためだけでなく、切り口が布を傷めないための工程です。はぎれをボンドか両面テープで貼るか、100均の合皮風シートやリメイクシートで包むと、既製品みたいな仕上がりに。段ボールの場合はここが必須
- 滑り止め。板が中で動いて気になるときは、裏側に滑り止めシートを小さく切って貼るか、跡が残らないタイプの両面テープで底に軽く留めておくと落ち着きます
慣れると15分くらいでできます。子どものレッスンバッグ2つ分を作ったときは、PPシート1枚でちょうど足りました。
100均で買える底板——ダイソー・セリアの売り場と選び方
「作るより買いたい」という日は、100均の手芸コーナーやバッグ用品の棚に、バッグ用の底板として売られていることがあります。黒や茶色の硬い板に、四隅が丸くしてあって、そのまま入れられる形。サイズは数種類あるので、先ほど測った内寸をメモして行くと迷いません。
- 手芸コーナー:バッグ作り用の底板、底鋲(バッグの底に付ける小さな脚)。作る人向けの売り場なので、板の種類が多い
- 文具・工作コーナー:PPシート、プラダン、カッターマット。自分で切るなら断然こちら
- バッグ用品・収納コーナー:バッグインバッグ、仕切り、滑り止めシート
- 合うサイズがなければ、大きめの板を買って切るほうが確実。ぴったりのサイズを探して何軒も回るより早いです
店舗や時期で品ぞろえは変わるので、「なければPPシートで作る」と決めて行くと、空振りしてもがっかりしません。
内ポケットも後付けできる——縫わずに増やす4つの方法
底板を入れると中が整うので、次に気になるのが「ポケットが足りない」ではないでしょうか。鍵とスマホとハンカチが底に沈むあの感じ、地味に困りますよね。縫わなくてもポケットは足せます。
- バッグインバッグ。ポケットがたくさん付いた袋をそのまま入れるだけ。バッグを替えるときも中身ごと移せるので、いちばん楽。100均にも軽いフェルト製のものがあります
- 貼るポケット。裏が粘着になったポケットを内側に貼る型。軽い物向きで、剥がすときに内布を傷めることがあるので、まず目立たない所で試してから
- 安全ピンで留める。ポーチや小さな巾着の端を、安全ピンで内側の縫い目に留める。針は縫い目の糸に通すようにすると、生地に穴が残りにくいです。外すのも一瞬
- マグネットで留める。強めの小さな磁石を2つ用意して、バッグの布をはさんでポーチを付ける方法。穴が開きませんが、磁石はカードや定期券から離して。小さな磁石は子どもの手の届かない所に保管を
底板とバッグインバッグを合わせると、くたくたのトートが「中がきちんと整った鞄」に変わります。持ち手がへたっているなら、バッグの持ち手カバーを100均で作る話も参考になると思います。
重い荷物のときの注意——板を入れても「底で受ける」のには限度がある
- 底板は形を保つための物で、耐えられる重さを増やす物ではありません。教科書や水筒でぱんぱんの重い荷物は、持ち手や縫い目のほうが先に傷みます
- 薄い板に重い物を一点で乗せると、板ごと反ります。反ったら裏返して使うか、2枚重ねに
- 段ボール製は湿気で柔らかくなるので、月に一度は出して様子を見ると安心
- 角の丸みが甘いと内布に穴が開くので、板を入れたあと1週間くらいは底の四隅を指で触って確かめてみてください
ゆきこ( ゚Д゚)『次男のプールバッグの底がたわんで、濡れたタオルの重みで毎回ぐにゃっとなっていたんです。100均のPPシートを切って入れたら、その日から自立。ついでに長男の習い事バッグにも入れたら「なんか新しいやつ?」と言われました。板1枚でこんなに違うなら、もっと早くやればよかった』
作るのが面倒な日や、革のバッグでぴったりした仕上がりにしたいときは、四隅が丸く加工されたバッグ用の底板を1枚持っておくと、入れるだけで済むので楽ですよ。
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バッグまわりの小さな困りごとは、ほかにも書いています。バッグを床に置きたくないときの工夫は、底板を入れて自立するようになったバッグと相性のいい話。持ち手のべたつきや汚れが気になるならバッグの持ち手カバーを100均でを。余ったクリアファイルの使い道はポリ袋をクリアファイルで収納する方法でも紹介しています。
まとめ:底板は家にある板で作れる。測って、丸めて、包む
- PPシートがいちばん。軽くて水に強く、ハサミで切れる
- クリアファイルは2〜3枚重ね、段ボールは布で包むのが条件
- 内寸から5mm引いて切り、四隅を丸く。角で内布を傷めない
- 100均は手芸コーナーの底板か、大きめを買って切る
- 内ポケットはバッグインバッグが楽。カッターと磁石は子どもから遠ざける
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